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【土屋雅史氏のJ2展望】山形vs群馬はドロー決着予想で勝負…岡山GK一森純は“古巣”山口と相見える

2017.06.09

かつて山口でプレーしていた岡山のGK一森純。今節は古巣との対戦となる。 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

■それぞれの道を歩み出した、プロ2年目の“同期”

 連勝こそ3でストップしたものの、現在は7戦無敗で9位に付けている山形と、こちらも前節の敗戦で4連勝とはなりませんでしたが、降格圏内を脱出した20位の群馬がNDソフトスタジアム山形で激突する一戦。このゲームではお互いにプロ2年目を迎える“同期”、山形の中村駿と群馬の山岸祐也の関係性をご紹介したいと思います。

 2016年に大卒ルーキーとして群馬へ入団した中村と山岸でしたが、やはり同期入団ながら開幕戦からスタメン出場を果たし、いきなりの2ゴールで一気に定位置を確保した瀬川祐輔とは対照的に、なかなか出場時間を伸ばせない日々が続きます。

 そんな2人にとって自らの状況が一変したのは、チームが10戦勝ちなしで迎えた第13節。瀬川、中村、山岸が揃ってスタメンに名を連ねた横浜FC戦で、山岸がプロ初ゴールを叩き出せば、中村は90分間に渡ってピッチを走り続け、勝利に大きく貢献。この試合を境に両者のチーム内における立ち位置は大きく変わり、そこから2人とも以降の全試合でスタメンを譲らず、群馬に欠かせないピースにまで成長してみせたのです。

 ただ、シーズン終了と共に瀬川は大宮へ、中村は山形への移籍を決断。「プライベートでもよくゴハンに行っていた」と山岸が明かした3人は1年間だけ同じチームでプレーしたのち、再びそれぞれの道を歩み出すことになりました。

 山岸は今シーズンから群馬のキャプテンに就任。開幕11戦未勝利という状況にも奮闘し続け、ここまで全試合でスタメン出場。ようやく上昇の兆しが見えてきたチームを牽引しています。一方の中村はレギュラー獲得には至っていないものの、終盤に起用されることも多く、前節の岐阜戦では強烈なミドルシュートで同点ゴールをマークするなど、確実に存在感を示しつつあるのは間違いありません。

 開幕前に山岸も「駿も謙虚なので『今は山形で一番下だよ』みたいなことを言っているので、凄く厳しい環境にいると思います。違うチームでも瀬川も含めた3人の中で高め合っていければなと思うし、駿と試合をしたら負けたくないし、勝って見返してやりたいという想いはあります」と話すなど、お互いに楽しみにしているであろうこの一戦は、2人のマッチアップにも期待しつつ、ここ最近の両チームの調子を考慮して、ドロー決着予想の「0」で勝負したいと思います。

■“古巣”山口のホームへ帰還する、岡山GK一森純

 4年間に渡って指揮を執ってきた上野展裕監督が電撃的に退任。ここまで最下位と苦しいシーズンを強いられている山口と、ここ3試合は負けなしで16位まで盛り返してきた岡山の“PRIDE OF 中四国”。この一戦で注目したいのは、初めての古巣対決を迎える岡山のGKです。

 一森純。25歳。もともとは年下の南野拓実や室屋成と同じゼッセル熊取FC出身。U-15から加入したC大阪の下部組織では2つ上に柿谷曜一朗、1つ上に丸橋祐介と山口蛍、同期には扇原貴宏(横浜FM)と永井龍(名古屋)に加え、今シーズンからチームメイトとなった篠原弘次郎が在籍するなどタレントが居並ぶ中で、トップ昇格はならなかった一森は関西の名門・関西学院大学に進学することになります。

 個人的に印象深いのは2013年のインカレ準々決勝。相模原の麻溝公園競技場で鹿屋体育大学とセミファイナル進出を懸けて争われた一戦は、終盤に鹿屋体育大学が連続ゴールを記録し、関西学院大学は追い込まれてしまいます。迎えた後半アディショナルタイム。連続して得たセットプレーの流れで前線へ上がってきていた一森は、インプレーになってもそのままゴール前に残ると、左から上がったクロスを懸命に頭でフリック。このパスを沓掛勇太(現・藤枝)が豪快に叩き込み、何とGKの一森がアシストをする格好で1点差に。スタジアムも異様な雰囲気に包まれます。最後は追い上げも一歩及ばず、関西学院大学は敗退を強いられてしまいますが、彼が執念で挙げたアシストは強く記憶に刻まれました。

 大学卒業後、当時JFLを戦っていた山口に加入した一森はルーキーイヤーからレギュラーとして起用されると、全試合にフル出場を果たし、リーグのベストイレブンにも選出されるなど、J3へ昇格したチームで主役級の活躍を披露。晴れてJリーガーとなった翌シーズンは、またしても全試合フル出場で1年でのJ2昇格まで経験。着実にプロとしてのキャリアを積み重ねていくことになります。

 そして今シーズンから加わった岡山でも、開幕から同じく新加入の櫛引政敏と交互に起用される中で、ここ5試合は続けてスタメンが続いており、特に連敗で迎えた横浜FC戦ではファインセーブを連発。前節の千葉戦では実質上の“アシスト”も記録しており、チームに勝ち点3を引き寄せるハイパフォーマンスを見せるなど、守護神にふさわしいプレーでシティライトスタジアムのサポーターを沸かせています。

 今節の舞台は3年間を自らのホームスタジアムとして過ごしてきた維新百年記念公園陸上競技場。おそらく山口のサポーターも彼の帰還を楽しみにしているはずですが、今のチーム状況やカルロス・アルベルト・マジョール監督の初陣ということもあって、当然負ける訳にはいかない一戦です。「監督が替わったばかりのチームのキニエラ(サッカーくじ)は買い」というフレーズを、スペインではよく耳にすると言われていますが、今回は復調気味の岡山がアウェイで勝利を掴み、一森が凱旋ゲームを白星で飾るという予想の「2」にマークさせてください。

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第18節
2017年6月11日(日)14時キックオフ
モンテディオ山形vsザスパクサツ群馬(NDソフトスタジアム山形)

■明治安田生命J2リーグ第18節
2017年6月11日(日)18時キックオフ
レノファ山口FCvsファジアーノ岡山(維新百年記念公園陸上競技場)

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