J1デビュー1年目に二桁得点を記録した渡邉千真(左)と金園英学 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
今季の明治安田生命J1リーグで首位を走るセレッソ大阪。
尹晶煥監督体制1年目ながら堅実な戦いを見せているチームをけん引するのがFWが杉本健勇だ。
ここまでチーム最多となる10ゴールを挙げている杉本。
昨季もJ2リーグで14ゴールを記録するなど活躍したが、杉本にとってJ1での二桁ゴールは意外にもこれが初めてのこと。プロ契約から8年目にして、ようやくの達成となった。
杉本でも8シーズンかかったJ1での二桁得点。では、Jリーグデビューの年にJ1で10ゴール以上を記録した選手はいるのだろうか?
今回は、2000年以降のJ1においてこの条件を満たす日本人選手を探したところ、該当したのはたった2人だけだった。※特別指定選手は、たとえ出場がなくても登録年を「デビュー年」とする
1. 渡邉千真(ヴィッセル神戸)
生年月日:1986/08/10(30歳)
ポジション:FW
当時のチーム:横浜F・マリノス(2009年)
当時のJ1での成績:34試合13得点
早稲田大学時代、2年連続で関東大学サッカーリーグ得点王に輝いた渡邉千真。
加入した横浜F・マリノスでいきなりレギュラーの座を掴むと、J1開幕節のサンフレッチェ広島戦でスタート3分にJ初ゴールを挙げる。その後も得点を積み重ねて13ゴールを記録し、Jリーグ新人王のタイトルを手にした。
なお、デビュー年でのJ1二桁得点は、城彰二氏が1994年に達成して以来2例目。渡邉のゴール数は城氏を1つ上回っており、未だに新人選手における最多得点記録として残っている。
2. 金園英学(北海道コンサドーレ札幌)
生年月日:1988/09/01(28歳)
ポジション:FW
当時のチーム:ジュビロ磐田(2011年)
当時のJ1での成績:28試合12得点
2011年、関西大学からジュビロ磐田へと加入した金園英学。
開幕から数えて3試合目となる第8節のサンフレッチェ広島戦(この年は、東日本大震災の影響で節の消化が前後)で初得点をマークすると、その後も数少ないチャンスを活かし、中盤戦にはレギュラーを獲得した。
藤田俊哉氏が持っていた磐田での新人選手の最多得点記録(7得点)を更新するだけでなく、シーズンを終了してみれば渡邉千真以来3人目となるデビュー年でのJ1二桁ゴールを成し遂げた(12得点)。
(記事提供:Qoly)
By Qoly