昨季をもって現役を引退した永井秀樹の引退試合premium dream last match『OBRIGADO NAGAI』が14日、思い出の地・味の素フィールド西が丘で行われ、永井は“ハットトリック”を決めて自らの引退試合に華を添えた。
試合はVERDY LEGENDSとJ LEGENDSに分かれて30分ハーフで開催。VERDY LEGENDSは北澤豪、前園真聖、藤吉信次らヴェルディ川崎や東京ヴェルディで活躍した選手が先発出場し、永井はJ LEGENDSの一員として永島昭浩や福田正博、山口素弘ら元日本代表と一緒にスタメンに名を連ねた。
先制したのは、主役が入ったJ LEGENDS。12分に柳澤将之に倒されて得たPKを、永井自ら蹴り込んだ。すると19分、今度はVERDY LEGENDSが見せる。藤吉が強烈な右足シュートを放つと、一度はGK都築龍太のスーパーセーブに遭うも、弾いたところを武田修宏が頭で押し込んだ。
1−1で迎えた26分には、J LEGENDSがゴールのほぼ正面でFKを得る。永井が蹴るかと思いきや、永井は背番号10の背中をポンと推す。キッカーを担当したのは澤登正朗。右足を一閃すると、蹴り出されたボールはきれいな弧を描いてゴールに吸い込まれた。
後半は主役の右足が光る。ヴェルディ川崎時代と同じ、深緑のユニフォームに着替えた永井は、VERDY LEGENDSの一員として後半のピッチに立った。
すると46分、後半からピッチに立ったラモス瑠偉が、北澤とのワンツーから右サイドに抜けた永井にパスを送ると、豪快に右足を振り抜いた。さらに58分にも、藤吉からの折り返しを永井がダメ押し弾。両チームに渡り、ハットトリックを決めた。
大幅にメンバーを入れ替えた後半は、ヴェルディの黄金期を彩ったラモス瑠偉、三浦知良、北澤、武田らと一緒にピッチに立ち、サッカーを楽しんだ永井。阿吽の呼吸から繰り出されるパス交換や連係プレーは、集まったファン・サポーターを大いに楽しませた。さらに、両チームを率いた松木安太郎(VERDY LEGEND監督)、釜本邦茂(J LEGENDS監督)もユニフォームに着替えてピッチに登場。往年のプレー、とまではいかなかったものの、スタンドを沸かせた。
試合はVERDY LEGENDSが後半に逆転し、3−2と勝利。永井秀樹の引退試合が幕を閉じた。
なお、引退試合に先立ち、国見高校OBと帝京高校OBが対戦したopening special matchは20分ハーフで行われ、13分に永井が直接FKを沈めて、国見OBが1−0で勝利している。
【スコア】
VERDY LEGENDS 3−2 J LEGENDS
【得点者】
0−1 12分 永井秀樹(BLUE)
1−1 19分 武田修宏(GREEN)
1−2 26分 澤登正朗(BLUE)
2−2 46分 永井秀樹(GREEN)
3−2 58分 永井秀樹(GREEN)