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【鹿島vs大宮プレビュー】鹿島はルヴァンカップの敗退を力に変えられるか…大宮は鹿島との直近5対戦で3勝1分1敗と優位に立つ

2017.09.08

16位の大宮はルヴァンカップもなく代表招集選手もいない。鹿島戦に向けて選手全員で準備を進めてきた [写真]=J.LEAGUE

鹿島アントラーズ リーグ前節のC大阪戦を制するも、選手たちに油断や慢心はなし

【プラス材料】
 ワールドカップ最終予選による中断が明けるJリーグで、首位の鹿島はホームで大宮を迎え撃つ。

 上位対決となったリーグ前節のアウェイC大阪戦を1-0で制して勝ち点3を手にし、2位との勝ち点差を5に広げた。首位固めに成功したとの見方がある中で、「今は順位を気にしない」(土居聖真)、「最後に一番上に立っていなければ意味がない。順位を意識するのは残り3試合くらいから」(遠藤康)という声がチームから聞かれるなど、油断や慢心は感じられない。

 優勝を目指していたルヴァンカップは、仙台に2戦合計スコア4-5で敗れて準々決勝敗退。「僕らにはリーグと天皇杯しかない」(昌子源)という思いも重なってくる。

 移籍後、リーグ戦では2度目の先発となる見込みの金森健志も練習でキレのある動きを見せており、鹿島の新たな武器となることだろう。ホームで、いつも通り勝利に徹したサッカーで勝ち点3を手にしたい。

【マイナス材料】
 日本代表に参加していた昌子、植田直通が揃って先発する見込みだ。6日夜にサウジアラビアから帰国後、2日間の練習に参加して大宮戦に臨む。昌子が「日本、涼しいね」と話すように、気候面の変化や時差ぼけを感じながらの試合になることは避けられない。また、ロシアワールドカップ出場が決まった後のサウジアラビア戦で、日本サッカー協会から「(試合に)使うので、連れて行く」と伝えられていた植田は、ベンチ外となったオーストラリア戦に続き不出場。コンディション面での不安も抱えている。

 右サイドバックの西大伍は太ももの肉離れから回復傾向にあるが、先発復帰は見送られそうだ。下位相手、ホーム戦、そう言った見た目よりも、難しい試合になるだろう。

文:totoONE編集部

大宮アルディージャ 昨年は“鬼門”カシマスタジアムを攻略、苦手意識はない

【プラス材料】
 昨年10月、アウェイの鹿島戦では勝利を手にしている。それ以前はカシマスタジアムで未勝利。2005年12月24日に開かれた天皇杯での白星は、仙台スタジアムでのものだった。つまり、前回対戦で“鬼門”を突破したことになる。しかも、スコアは3-1の完勝。選手たちは、長く抱えていた“アウェイでの鹿島戦”という苦手意識を払拭している。

 大宮には日本代表がいない。ルヴァンカップはグループステージで敗退している。守備の柱である昌子源と植田直通をワールドカップアジア最終予選へ送り出し、8月30日と3日に仙台を相手にルヴァンカップ準々決勝を戦った鹿島に比べて、大宮は選手全員で今回の一戦へ準備を進めてきた。東京武蔵野シティFC、水戸との練習試合では連勝。昨年10月の鹿島戦で2得点を決めた横谷繁も、ゴールを決めるなど好調だ。

【マイナス材料】
 失点がかさんでいる。24試合を終えて43失点は、リーグで2番目に多い数字だ。リーグ戦のここ10試合で、無失点試合は第16節の広島戦と第22節の新潟戦の2試合のみ。自分たちより順位が上のチームとの対戦で、失点を防げていない。一瞬の隙を突かれる格好でゴールを割られるパターンも多く、集中力の維持に課題がある。また、伊藤彰監督によるセットプレー時のゾーンディフェンスも機能しているとは言い難い。

 加えて、得点力が低い。24試合で22得点は、リーグで3番目に少ない数字。伊藤監督になってから攻撃の形は増えているものの、結果には結びついていない。得点力不足の要因の1つがシュート数の少なさにある。1試合平均7.25本はリーグ最低。決定率を上げて改善する方法もあるが、シュートに対する意識を変える必要はある。

文:totoONE編集部

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