仙台は夏の新戦力がフィット。清水から加入した野津田岳人は前節の鳥栖戦で得点を挙げ、4-1の勝利に貢献した [写真]=J.LEAGUE
■FC東京 新システムの採用でチーム状況は上向くか
【プラス材料】
安間貴義新監督は、「(ボールを)つなぐサッカー」を標榜。ルヴァン杯を含めて大量失点が続いたため、ボールを保持することで無駄な失点を減らそうという意図だ。また、選手全体の距離感を見直し、システムを3-4-3に変更。むやみにロングボールを蹴らず、ショートパスをつないで前線に運ぶために、互いのサポートの意識を高めるトレーニングが行われている。
新しくトライしていることが、実戦のなかで発揮できるかが焦点になる今節だが、大久保嘉人は「試合で発揮するためにみんなが前向きに臨み、良い方向に進んでいると感じる」と話す。シーズン終盤に向け、チームに新たなモチベーションが生まれていることは明るい材料だ。
またW杯最終予選中に負傷したチャン・ヒョンスが復帰し、全メニューに合流したことも、大きなプラス要素である。
【マイナス材料】
新監督が目指すスタイルを『チームの柱』としていくためには、まだ時間不足だと言えるだろう。
ディフェンスラインからのビルドアップを目指す分、自陣でボールを回す時間が長くなることも予想され、そこで仙台のプレスにかかると苦しむことになるはず。互いのカバーの意識や、「攻めから守りへの切り替え」が疎かになれば、失点は避けられないだろう。髙萩洋次郎が、「ここのところ、チームとしての運動量も少なかった」と振り返るように、90分を通して全員が足を止めず、コンパクトな布陣が保てるかもカギ。
また、今節に向けたトレーニング中に太田宏介、永井謙佑が足首を負傷。ともに大事には至っていないようだが、太田に関しては出場は流動的。新監督の下、新たな競争が求められるなかで、けがによる離脱となるとチームにとって痛手だ。
文:totoONE編集部
■ベガルタ仙台 リーグ前節は今季最多の4得点を奪取、攻撃陣がしっかりと機能
【プラス材料】
攻撃陣が好調だ。リーグ前節の鳥栖戦では、今季最多となる4得点を挙げて快勝した。この試合で2得点を記録した石原直樹など、攻撃陣には引き続き爆発力が期待される。
また、今夏に加わった新戦力がフィットしているのも好材料だ。古林将太は鳥栖戦で石原の先制点をアシストし、野津田岳人は同じく鳥栖戦で仙台に加入して初めてとなるゴールを決めた。
そして、今節のFC東京戦を前に最も注目が集まるのが、三田啓貴。彼は元FC東京の選手で、古巣対決を前に張り切っている。前節もチームの3点目となるゴールを記録し、今節は慣れ親しんだ味の素スタジアムでの2試合連続ゴールを狙っている。
【マイナス材料】
今季はルヴァン杯とリーグ戦で1試合ずつFC東京と戦ったが、どちらも0-6、0-2と完敗した。ここまでの相性は良くない。
そしてそれ以上に相性が悪いのが、今回の会場である味の素スタジアムだ。最初にJ1昇格を果たした2002年以降、仙台はJ1の舞台において、味の素スタジアムでFC東京に勝利したことがない。
また、この試合を前にして大きな痛手を負った。ここまでキャプテンとしてチームを支えてきた富田晋伍が、前節の鳥栖戦で負傷退場。その後の診断で、全治8週間と長期離脱することになった。ボランチの代役としては、奥埜博亮や藤村慶太といった今季の公式戦においてこのポジションでプレーした選手が候補として挙げられるが、いずれにしても富田の穴を埋めるのは簡単ではない。
文:totoONE編集部
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