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【土屋雅史氏のJ2展望】福岡は36歳コンビの活躍に括目せよ!…名古屋は群馬を問題なく下すと見る

2017.10.27

2000年にプロキャリアをスタートさせた、福岡DF駒野友一(左)とMF山瀬功治(右) [写真]=J.LEAGUE

■2位をキープする福岡を牽引する、ベテランコンビ

 20勝8分10敗の2位。8月以降はややその勢いに陰りが見られたものの、依然として自動昇格圏内をキープしている福岡。今節は5位につける東京Vと味の素スタジアムで対峙するアウェイゲームを迎えますが、その福岡で注目したいのは在籍選手の中で最年長となる学年ながら、シーズンを通じてチームを牽引し続けている36歳コンビです。

 駒野友一と山瀬功治。同い年の2人がプロキャリアをスタートさせたのは2000年のこと。駒野はユースから昇格した広島で、山瀬は北海高校3年時に強化指定選手として練習参加していた札幌で、それぞれJリーガーとしての道のりを歩み出すことになりました。

 そんな2人は2000年のU-19日本代表でチームメイトに。AFCユース選手権2000で世界への挑戦権を勝ち獲ると、翌年のFIFAワールドユースでも揃ってメンバーに選出。2人ともグループステージの全3試合でスタメン出場を果たし、特に山瀬はアンゴラ戦とチェコ戦でゴールを挙げたものの、結果は1勝2敗で決勝トーナメント進出はならず。ただ、19歳の時点で世界を経験した2人は、この世代をトップランカーとして牽引していく存在として期待を集めていきます。

ユース年代でも度々共闘した2人。若くして多くの期待を集めていた [写真]=J.LEAGUE

 以降は負傷に悩まされることが多くなった山瀬に対し、2004年のアテネオリンピックも経験した駒野は、2005年にA代表へ選出されると、翌年にはドイツW杯でもピッチに立つなど、着々とキャリアアップを果たしていく中で、2人が初めて同時にA代表へ招集されたのはイビチャ・オシム監督就任後の初陣となった、2006年8月のトリニダード・トバゴ戦。山瀬にとってA代表デビューをスタメンで飾ったこのゲームには、駒野も先発に名を連ねており、とうとう日本最高峰のステージで2人の競演が実現したのです。

 それから11年。今シーズンから福岡に新天地を求めた山瀬と、昨シーズンの途中から福岡に加わっていた駒野は、プロ17年目にして初めて同じ所属クラブで戦うことに。第12節以降はどちらも前節までの全試合にスタメンで起用されており、1年でのJ1復帰を狙うチームの欠かせないピースとして躍動しています。

 例年以上に熾烈な昇格を巡る戦いが繰り広げられる中、今節対戦する東京Vは現在リーグ4連勝中と好調をキープ。福岡との勝ち点差が5まで迫っていることを考えても、このゲームは双方にとって今シーズンの鍵を握る重要な一戦になり得ることは間違いなさそうです。ただ、福岡は攻守の要と言っていいウェリントンと冨安健洋が出場停止に。逆に東京Vはここまで16得点を叩き出しているアラン・ピニェイロが2試合の出場停止が明けて、今節から戦線復帰。この両者の状況も鑑みて、ここは激戦の末に勝ち点1を分け合うという予想の「0」で勝負したいと思います。

■高校選手権予選決勝以来の対戦はなるか……千葉を代表する強豪校出身の2人

 20勝6分12敗の4位。自動昇格圏内にいる福岡とは2ポイント差。ドロー決着となったリーグ前節の長崎戦で連勝こそ4でストップしたものの、終盤戦に入ってさすがの粘り腰を見せている名古屋。既に21位以下が決定した最下位の群馬をホームで迎え撃つこのゲームでは、千葉の覇権を争い続けている全国屈指の強豪校でしのぎを削ってきた同級生が、Jリーグの舞台で再会するかもしれません。

 東京Vジュニア時代には畠中槙之輔、安西幸輝、澤井直人、高木大輔、菅嶋弘希、石井圭太と7人のJリーガーを輩出した代で主力として活躍。全日本少年サッカー大会では日本一を経験した青木亮太は、そのままジュニアユースに昇格したものの、高校年代のプレーは流通経済大柏高校を選択。全国でもトップクラスのタレントが揃う環境に身を投じます。

 一方、東習志野F.C.とVIVAIO船橋SCという千葉の2チームに加え、愛知FCで小学生時代を過ごした石田雅俊は、名古屋グランパスU-15でプレー。こちらは森勇人、北川柊斗、宮市剛などが同じ学年に居並ぶ中、元々の出身地でもある千葉に帰る格好で市立船橋高校へ進学。全国制覇を義務付けられるような名門での3年間を選択します。

名古屋MF青木亮太(左)は流経大柏、群馬FW石田雅俊(右)は市立船橋と、全国制覇を狙う強豪校出身だ [写真]=J.LEAGUE

 2年時の選手権予選では準決勝で対峙した流通経済大柏と市立船橋。既に年代別代表にも選出されていた青木と石田も注目される存在になっていた中で、ゲームは後半終了間際の土壇場で追い付いた流通経済大柏が、勢いそのままにPK戦の末に勝利。市立船橋が掲げていた全国連覇の夢を打ち砕きます。ところが、その流通経済大柏も決勝で八千代高校にPK戦で敗退。この年は両校とも千葉を勝ち抜くことができませんでした。

 3年時の高校総体は県予選の準決勝で青木、石田と揃ってゴールをマークし、流通経済大柏、市立船橋共に全国切符を獲得。すると、その全国の舞台でも難敵を次々に退けていった両校は、決勝戦で激突することになります。前半から2-2と激しく打ち合った好ゲームは、後半に入って石田が圧巻の2得点を叩き込み、結果は4-2で市立船橋が県予選決勝に続いて勝利を収め、見事日本一に。さらに選手権予選でも当然のように両雄はファイナルで対峙しましたが、ここでも市立船橋は来シーズンからの浦和加入が内定している柴戸海が決勝点を記録し、1-0の辛勝ながら前年度のリベンジを達成。3年時の直接対決は石田の3戦3勝という結果に終わり、卒業後は青木が名古屋へ、石田が京都へ加入。2人はプロへと戦いの場を移すことになります。

 プロ入り後はけがの多かった青木ですが、今シーズンは風間八宏新監督の下、コンスタントに出場機会を獲得し、第25節からは何と5試合連続ゴール。ここまでチーム2位の8得点を記録しており、レギュラーとして昇格争いを体験。また、今シーズンは期限付きで群馬に加わった石田も、途中出場を中心にキャリアハイの23試合に出場。苦しいチーム状況の中で実戦経験を重ねています。

 両チームの今シーズン1度目の対戦となった第10節では、青木がスタメン出場を果たしたのに対し、ベンチ入りした石田に出場機会が訪れなかったため、高校3年時の選手権予選決勝以来の対戦は実現せず。今節は久々にピッチ上で2人が再会することを期待しつつ、ゲームは名古屋がホームできっちり白星を手繰り寄せる「1」を予想したいと思います。

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第39節
2017年10月28日(土)15時キックオフ
東京ヴェルディvsアビスパ福岡(味の素スタジアム)

■明治安田生命J2リーグ第39節
2017年10月29日(日)16時キックオフ
名古屋グランパスvsザスパクサツ群馬(パロマ瑞穂スタジアム)

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