2月23日、Jリーグの歴史上初めて金曜開催で明治安田生命J1リーグが幕を開ける。開幕に先立ち、サッカーキング編集部員がJ1で今季注目の11人を選出した。
庄司悦大
生年月日:1989年9月14日(28歳)
身長・体重:175cm・68kg
出身地:静岡県
所属クラブ:ベガルタ仙台
ポジション:MF
背番号:8
利き足:右
経歴:沼津原SSS→清水エスパルスJrユース→清水商高→専修大→FC町田ゼルビア→レノファ山口FC→FC岐阜→ベガルタ仙台
JFL、J3、J2でのプレー経験を持つ苦労人が、プロ7季目を迎える2018年、満を持してJ1の舞台にやってきた。これまで所属した町田、山口、岐阜ではチームの心臓として、持ち味の多彩なパスで攻撃をけん引。昨季は自己最多の5得点をマークし、得点力にも磨きがかかってきた。昨季から『3-4-3』のシステムを導入し、より攻撃的なスタイルを目指す仙台に新たな“エッセンス”を加えることだろう。
内田篤人
生年月日:1988年3月27日(29歳)
身長・体重:176cm・67kg
出身地:静岡県
所属クラブ:鹿島アントラーズ
ポジション:DF
背番号:2
利き足:右
経歴:函南SSS→函南中→清水東高→鹿島アントラーズ→シャルケ(ドイツ)→ウニオン・ベルリン(ドイツ)→鹿島アントラーズ
2006年のルーキーイヤーから出場を重ね、07年から09年にかけての3連覇に大きく貢献。ドイツでのプレーを経て、8季ぶりのJ復帰が決定した。近年は度重なる右ひざの故障に悩まされていたが、今季最初の公式戦となったAFCチャンピオンズリーグ第1節では先発フル出場。万全の状態をアピールし続ければ、日本代表としてロシアW杯のピッチに立つことも決して叶わぬ夢ではない。
山田直輝
生年月日:1990年7月4日(27歳)
身長・体重:168cm・66kg
出身地:埼玉県
所属クラブ:浦和レッズ
ポジション:MF
背番号:18
利き足:右
経歴:北浦和サッカースポーツ少年団→浦和レッズJrユース→浦和レッズユース→浦和レッズ→湘南ベルマーレ→浦和レッズ
浦和で生まれ育った稀代のアタッカーが「戦力に絶対なる」という強い気持ちを胸に帰還。期限付き移籍で3年間プレーした湘南では、昨季主力として39試合5得点を記録し、J2優勝&J1昇格に貢献した。4季ぶりに復帰する浦和での背番号は以前に着用していた「34」ではなく「前に戻るんじゃなくて進んだ自分を見てほしい」という理由から、「好きな『8』が入った18番」を着ける。
久保建英
生年月日:2001年6月4日(16歳)
身長・体重:170cm・63kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:FC東京
ポジション:MF
背番号:15
利き足:左
経歴:FCバルセロナユース(スペイン)→FC東京U-15むさし→FC東京U-18→FC東京
昨年11月にプロ契約を締結すると、シーズン終盤の第33節で待望のJ1デビュー。得意のドリブルで相手守備陣を切り裂き、実力の片鱗を見せつけた。プロ2季目となる2018年、背番号を「41」から「15」に変更。1月にインドネシアで行なわれた「Jリーグアジアチャレンジ」では、左足で2得点を叩き込んだ。積極的に若手を起用する長谷川健太新監督のもと、本格的なブレイクを予感させている。
齋藤学
生年月日:1990年4月4日(27歳)
身長・体重:169cm・68kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:川崎フロンターレ
ポジション:MF
背番号:37
利き足:右
経歴:横浜F・マリノスプライマリー→横浜F・マリノスJrユース→横浜F・マリノスユース→横浜F・マリノス→愛媛FC→横浜F・マリノス→川崎フロンターレ
1月12日、J1王者・川崎への電撃移籍が発表され、多くのJリーグファンに驚きを与えた。同じ神奈川県を本拠地とするライバルクラブへの移籍に辛辣な意見もあったが、「より難しいところにチャレンジしたい」という気持ちを抱き、横浜FMから離れる決断を下した。昨年9月に負ったケガの影響により開幕には間に合わない見込みだが、川崎の“秘密兵器”として夏場以降の完全復活を目指す。
田口泰士
生年月日:1991年3月16日(26歳)
身長・体重:176cm・70kg
出身地:沖縄県
所属クラブ:ジュビロ磐田
ポジション:MF
背番号:7
利き足:右
経歴:小禄中→流通経済大付属柏高→名古屋グランパス→ジュビロ磐田
2009年のプロ入り後、名古屋一筋を貫いてきた男が初めての移籍を決断した。名古屋時代の2016年は主将に抜擢されながら無念のJ2降格。その悔しさを胸に臨んだ昨季は34試合9得点の活躍を見せ、J1復帰の原動力となった。期限付き移籍が満了し広島へ復帰した川辺駿に代わり、磐田の新たなボランチとしてさらなる飛躍を狙う。新天地での背番号は指揮官・名波浩も背負った「7」に決定した。
ジョー
生年月日:1987年3月20日(30歳)
身長・体重:191cm・96kg
出身地:ブラジル
所属クラブ:名古屋グランパス
ポジション:FW
背番号:7
利き足:左足
経歴:コリンチャンス(ブラジル)→CSKAモスクワ(ロシア)→マンチェスター・C(イングランド)→エヴァートン(イングランド)→ガラタサライ(トルコ)→マンチェスター・C(イングランド)→インテルナシオナル(ブラジル)→アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)→アル・シャバブ(UAE)→江蘇蘇寧(中国)→コリンチャンス(ブラジル)→名古屋グランパス
古巣コリンチャンスに復帰した昨季、ブラジル全国選手権34試合18得点を記録し、2年ぶり7度目の優勝に尽力。さらにベストイレブン、得点王、年間最優秀選手賞と個人タイトルを総なめ。プロキャリア最高の1年となった。迫力満点の突破と強烈なシュート、そして身長191cmの長身から放たれるヘディングを武器に初挑戦のJリーグでどれだけのインパクトを残せるのか。昇格組・名古屋の命運を握る存在だ。
三浦弦太
生年月日:1995年3月1日(22歳)
身長・体重:183cm・77kg
出身地:愛知県
所属クラブ:ガンバ大阪
ポジション:DF
背番号:5
利き足:右
経歴:FC豊橋デューミラン→大阪桐蔭高→清水エスパルス→ガンバ大阪
G大阪加入初年度の昨季は開幕スタメンを勝ち取ると、そこから最終ラインの核としてJ1全34試合フルタイム出場を果たした。安定した守備対応と正確なフィードを持ち味に頭角を現すと、6月に日本代表初選出。12月には待望の日本代表デビューを飾った。W杯イヤーの2018年、宮本恒靖や山口智らレジェンドたちが背負った伝統の「5」を継承し、G大阪の復権を最後尾から支える。
清武弘嗣
生年月日:1989年11月12日(28歳)
身長・体重:172cm・66kg
出身地:大分県
所属クラブ:セレッソ大阪
ポジション:MF
背番号:10
利き足:右
経歴:大分トリニータU-15→大分トリニータU-18→大分トリニータ→セレッソ大阪→ニュルンベルク(ドイツ)→ハノーファー(ドイツ)→セビージャ(スペイン)→セレッソ大阪
5季ぶりにC大阪復帰した昨季、負傷に苦しんだ時期こそあったものの、秋以降は攻守でさすがの存在感を発揮。JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯の2冠に貢献した。今季からはエースをナンバー「10」を背負う。開幕からフル稼働が期待されていたが、右腓腹筋筋損傷により約6週間の離脱が決定。復帰が見込まれる4月上旬からコンディションを上げ、ロシアW杯メンバー滑り込みを狙う。
ルーカス・ポドルスキ
生年月日:1985年6月4日(32歳)
身長・体重:182cm・83kg
出身地:ドイツ
所属クラブ:ヴィッセル神戸
ポジション:FW
背番号:10
利き足:左
経歴:ケルン(ドイツ)→バイエルン(ドイツ)→ケルン(ドイツ)→アーセナル(イングランド)→インテル(イタリア)→ガラタサライ(トルコ)→ヴィッセル神戸
バイエルンやドイツ代表などで輝かしい実績を誇るストライカー。昨夏加入するとデビュー戦でいきなり2ゴールを決め、改めてワールドクラスの選手であることを示した。J1での最終成績は15試合5得点。キャンプから神戸の一員として臨む今季は、より良い数字を残すことだろう。そして今季は神戸の新キャプテンに就任。豊富な経験に裏打ちされたプレーと振る舞いで、初タイトルを目指す神戸を変えていく。
ティーラシン
生年月日:1988年6月6日(29歳)
身長・体重:181cm・76kg
出身地:タイ
所属クラブ:サンフレッチェ広島
ポジション:FW
背番号:31
利き足:右
経歴:エアフォース(タイ)→ラバチャ(タイ)→ムアントン・U(タイ)→マンチェスター・C(イングランド)→グラスホッパー(スイス)→ラバチャ(タイ)→ムアントン・U(タイ)→アルメリア(スペイン)→ムアントン・U(タイ)→サンフレッチェ広島
“タイのメッシ”ことチャナティップの札幌加入で沸いた昨季に続き、今季は“タイの英雄”がJリーグに挑戦する。タイ代表としてここまで91試合に出場し41得点とその決定力は圧巻。イングランドの強豪・マンチェスター・Cに引き抜かれた実力は伊達ではない。18日に行なわれた山口とのプレシーズンマッチではいきなりゴールも記録。Jリーグにおける“タイブーム”をさらに加速させそうだ。