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【仙台vs柏プレビュー】仙台はスタイル的に柏との相性良好…柏はMF江坂任の加入で破壊力が増幅

2018.02.23

昨年3月のリーグ対戦は仙台が1-0で柏を下した。奥埜博亮(右)が試合終了間際に得点を挙げた [写真]=J.LEAGUE

■ベガルタ仙台 新戦力のFWラファエルソンは力強いプレーでゴールに迫る

【プラス材料】
 との対戦は昨季のリーグ2戦で1勝1分と勝ち越しており、スタイル的には相性がいい。ルヴァン杯で対戦した時も、終盤に追いついて1-1で引き分けている。

 新戦力との融合が進んでいることもプラスだ。18日まで行われた長期キャンプで、今季からチームに加わった選手たちが結果を出している。FW阿部拓馬は、J1の鳥栖や広島相手の練習試合でゴールを決めた。DF板倉滉ら守備陣もフィット。力強いプレーでゴールに迫るブラジル人FWラファエルソンもおもしろい新戦力だ。

 昨季の大けがから復活を期す選手たちも、調子を上げている。特に2年目のDF永戸勝也は、昨季は前半戦のみの出場ながらクロスなどでインパクトを残した。キャンプでは好調時を思わせる切れ味を見せており、開幕戦で活躍が期待される。

【マイナス材料】
 昨季終盤に負傷者を多く出して苦しんだため、この開幕戦に万全の状態で臨みたかったところだが、残念ながら昨季の主力に負傷欠場者が出てしまった。

 ウイングバックでプレーするMF中野嘉大やシャドーのMF梁勇基は開幕に間に合わなかった。また、復活を期していたFW平山相太が、けがの状態が思わしくなく現役引退を決断。彼らの不在はマイナス材料だ。

 仙台がこの開幕節が今季最初の公式戦であることに対して、相手のが、公式戦を3試合こなして乗りこんでくることも不安要素と見ていい。チームとしてのフィット具合の差を埋める必要がある。特に、元仙台のFWハモン・ロペスはフィットした2年目がそれまで以上に怖いということは、仙台側は十分わかっているはずだ。

文:totoONE編集部

レイソル すでに4試合をこなしコンディションは上々

【プラス材料】
 ここまでACLプレーオフのムアントン・U戦に始まり、ちばぎんカップの千葉戦、そしてACL本戦の全北現代モータース戦、天津権健戦と、開幕前に4試合をこなしたことで、チーム全体のコンディションは非常に良い。

 また、今季はリーグ戦で「総得点60」という目標を設定するようにチーム全体の攻撃意識が高く、J開幕前の4試合のうち3試合で複数得点を挙げ、1-1に終わった天津権健戦もシュート25本を放つなど多くの決定機を作り出した。FWクリスティアーノ、FW伊東純也、FWハモン ・ロペスの前線3人にMF江坂任が加わった攻撃はバリエーションが広がり、破壊力増幅の印象を与えている。

 開幕戦の仙台戦は天津権健戦から中4日と連戦にはなるが、MF細貝萌、DF鎌田次郎、MF小泉慶、FW瀬川祐輔、FW山崎亮平らが控えている。この分厚い選手層をもってJリーグとACLの両立をもくろむ。

【マイナス材料】
 懸念はACL2試合を戦い、1分1敗と結果が出ていないことに尽きる。しかも全北現代モータース戦も天津権健戦ともに先制点を奪い、勝てるゲームだっただけに取りこぼしの感が強い。

 勝てていない悪い状況で迎えるJリーグの開幕戦、しかもACLでは2試合とも試合終盤の時間帯に致命的な失点を献上した。結果が出ていない点に加え、勝っている試合をどう終わらせるかという“ゲームマネジメントの拙さ”も、チームが抱える大きな課題として浮かび上がっている。

 また、相手の仙台とは相性が悪く、目下公式戦6試合で勝ち星がない。昨季のユアテックスタジアム仙台ではリーグ戦、ルヴァン杯とも1−0でリードしながら、土壇場で同点に追いつかれている。ユアスタはちょっとした鬼門だ。

文:鈴木潤

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