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【神戸vs清水プレビュー】主将のポドルスキが献身的に動く神戸…鹿島とのドローで手ごたえをつかんだ清水

2018.03.02

神戸で今季キャプテンを務めるポドルスキは昨季以上に運動量が増えており、存在感をより強めている [写真]=J.LEAGUE

ヴィッセル神戸 鳥栖戦ではFWハーフナー・マイクが持ち味を発揮

【プラス材料】
 リーグ開幕節の鳥栖戦は1-1の引き分けで勝ち点3は奪えなかったが、1点ビハインドから追いついての勝ち点1は価値がある。同点弾を放ったFWハーフナー・マイクを吉田孝行監督は「今季は違う」と評した。ゴールシーンだけではなく、1試合を通じて高さや体を張ったポストプレーなど持ち味を存分に出した。

 また、今季主将を務めるFWポドルスキは昨季以上に運動量が増えている。ボランチの位置まで下がって組み立てに加わったかと思えば、最前線に顔を出してシュートまで持っていくなど相手がマークしにくいプレーでチームを引っ張った。

 本職がボランチのMF三田啓貴の右サイドハーフ起用やMF小川慶治朗のサイドバック登用など多くのオプションを試し、ある程度の手ごたえを得たのも収穫だった。

【マイナス材料】
 ボランチの一角として期待される韓国代表のMFチョン・ウヨンが、2月26日に全体練習に初参加。合流直後ということで、今節の清水戦の出場は微妙なところ。

 チョンが欠場した前節の鳥栖戦では守備に不安材料が見られた。スピードのある相手FWのカウンターに対応できず、新加入のDF那須大亮がエリア内で倒してPKを献上した場面などは最たるもの。他にも那須とDF渡部博文の間へキラーパスを通されるなど危ない場面も見られた。

 三田は「チームとして、相手にカウンターをされるようなボールの奪われ方があったので修正しないといけない」と話す。渡部は「高い位置でプレーするには、もっと割り切らないといけない」と言う。つなぐのか、リスクを背負って攻めるのか、鳥栖戦の前半のような曖昧な戦いをするようでは清水に苦しめられる可能性が高まる。

文:totoONE編集部

清水エスパルス Jデビューを果たした19歳のDF立田悠悟に注目

【プラス材料】
 リーグ開幕節では、鹿島にACLの疲れがあったとはいえ、リーグトップクラスの攻撃力を持つ相手を無失点に抑え切り、0-0で終えたことは大きな収穫だ。

 鹿島戦での勝ち点1はチームとして意図する守り方を全員が忠実にやり抜いた結果だ。MF竹内涼は「今シーズンをどう戦うのかというのをある程度示せた」と内容にも手ごたえをつかんでいる。アウェイでも守りから入る戦い方がはまる雰囲気が漂う。今季初失点よりも先に初得点を決められれば、チームはさらに自信をつけ、勢いに乗れるはずだ。

 鹿島との試合で右サイドバックとしてJ1初出場を果たした19歳のDF立田悠悟も攻守に期待以上のプレーを見せ、故障者が続出しているポジションの不安も解消した。攻撃面はノーゴールに終わったが、鹿島より2本多い9本のシュートを放ち、PKも獲得。特に高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターには鋭さがあり、チャンスにつながっていた。

【マイナス材料】
 手ごたえのある0-0に終わった開幕節だが、当然課題もある。チャンスを決め切る決定力に欠けていると言わざるを得ない。

 期待の新助っ人FWクリスランは、ポストに当たるシュートが1本あり、PKは完璧にゴールキーパーに読まれて失敗。コンディションは悪くないのできっかけをつかめば……という見方もできるが、現時点でのフィット感はあまり良くない。交代出場したFW鄭大世との連係はそれほど見られず、互いの力を生かし合えていなかった。

 オーストラリアのクラブから加入したMF楠神順平は前節起用されず、交代カードで流れを変えるという面では未知数の要素が多い。ポゼッションしながらの攻撃という面も懸念される。現時点ではまだ完成度を高められていないため、もし神戸に先制された場合、相手のカウンターを封じながら攻め続けて点を取り切れるかどうか、そこにも不安が残る。

文:totoONE編集部

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