札幌に自らのメソッドを持ち込んだミハイロ ペトロヴィッチ監督 [写真]=J.LEAGUE
■ベガルタ仙台 札幌との昨季対戦成績は2勝1敗
【プラス材料】
仙台の札幌との昨季の対戦成績は、公式戦で3戦して2勝1敗。まずまずの相性だ。ホームでは勝利しており、今節のホームゲームでも勝って連敗を止めたい。
けが人が多く出ている苦しい状況ではあるが、J1第9節・磐田戦でDF板倉滉が驚異的なスピードで回復して負傷から戦線復帰した。3バックでもボランチでもプレーできる板倉が戻ったことで、組み合わせの幅が広がる。また、MF奥埜博亮も復帰が近づいている。
前節のC大阪戦で、今季初めてセットプレーの流れからゴールが決まったことも好材料だ。MF野津田岳人、DF永戸勝也といったキッカーが波に乗ることにも期待したい。
【マイナス材料】
前節の負けで、今季初めてリーグ戦で連敗を喫したことによるメンタル面が不安材料。中2日で試合がやってくることもあり、早く切り替えなければ迷いが動きを鈍らせる危険性がある。
また、先週から今週にかけて、守備陣にけが人が出たことも悩ましい。DF平岡康裕、MF古林将太は負傷で前節を欠場。彼らが今節も欠場するようだと、守備陣の選手がなかなか連戦の中で入れ替えられず、負担が増す。
そして、前々節の磐田戦でも苦しんだように、仙台は同じ3-4-2-1を採用するチームを相手に苦しむ傾向がある。長崎には勝ったが苦戦し、浦和や磐田に負けた。札幌も同様のシステムのため、崩すための工夫を練らなければならない。
文:totoONE編集部
■北海道コンサドーレ札幌 チャナティップや三好は疲労の蓄積が懸念
【プラス材料】
プラス要素は多い。前節は横浜FMを相手に、内容的には苦しめられたものの、そうした展開のなかでもしっかりと逆転勝ちを収めたことはチームの確かなレベルアップを感じさせている。そしてその勝利をもって現在、7試合連続負けなしの状態となっており、さらなる上位進出も予感させている。
得点源であるFW都倉賢も前節得点を挙げて好調ぶりをアピール。加えてDF進藤亮佑も前節、それも流れのなかから得点を挙げるなど、苦しい試合のなかでもしっかりと“ペトロヴィッチ流”の攻撃的なスタイルを打ち出している。前節は首位の広島が敗れたこともあり、現時点では最も調子のよいチームの一つと言えるのではないだろうか。
【マイナス材料】
マイナス要素はあまり多い状況ではないが、前節から中2日でのアウェイゲームというのは一つ挙げられるだろう。相手の仙台は前節、C大阪と敵地で戦っているため移動による負荷のところはお互い様かもしれないが、札幌は比較的メンバーを固定して試合を重ねているため、その意味での蓄積疲労は大きくなっているはず。
とりわけ中断期間にも代表活動があったMFチャナティップ、MF三好康児などはより疲労が溜まっているはずで、若干、動きのキレが不足している印象もある。結果が出ているためメンバーを変え難い状況ということもまた、逆にマイナスに作用する可能性も否定できない。
文:totoONE編集部
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