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【浦和vs湘南プレビュー】選手層に厚みのある浦和はローテーション起用か…湘南は2000年代の浦和戦で未勝利

2018.04.27

リーグ前節の柏戦は、オズワルド・オリヴェイラ監督(左)にとって浦和での初采配だった [写真]=J.LEAGUE

浦和レッズ オリヴェイラ監督体制2戦目、「チームの大枠は変えない」

【プラス材料】
 湘南は浦和にとって最高の“お得意様”ともいえる対戦相手であり、これまで公式戦通算15勝1分1敗(平塚時代を除く)という圧倒的な成績を残している。敗れたのは2003年の天皇杯のみだ。

 オズワルド・オリヴェイラ監督の2試合目になるが、15連戦の真っ只中での途中就任とあって「チームの大枠は変えない」と、W杯による中断期間までは継続性を持たせることを明言している。前節の柏戦こそ敗れたが、それまでのリーグ4試合が無敗だったことからもチームの状態が決定的に悪いということはない。

 ともに中2日で厳しい日程での対戦になるが、選手層という点では浦和が上回る。最終ライン、ダブルボランチ、2トップはローテーション起用の可能性が高く、その点では優位に立てる公算が高い。

【マイナス材料】
 前節の柏戦は内容的に完敗であり、特に前線からのプレスに苦しんだ。古巣対決となるDF遠藤航が「恐らく、湘南も同じようにやってくる」と話すだけに、その部分で相手に勢いを渡してしまうと劣勢に陥る危険性は否定できない。

 オリヴェイラ監督は「まだ選手のことを知っていく段階」と繰り返している。中2日でまともなトレーニングができない状況であり、個々の選手が持つ特徴を生かすような戦術的変更は難しく、柏戦の終盤に繰り出したパワープレーやセットプレーの整理といった程度しか影響力は発揮できないだろう。そうした意味では、指揮官による戦局の打開を求めるのは酷だ。

 連戦の渦中でMF柏木陽介やDF槙野智章、FW興梠慎三といった替えの利かない主力がどれだけ踏ん張れるか。彼らのプレーが不安定になれば、勝利は遠ざかってしまいそうだ。

文:totoONE編集部

湘南ベルマーレ 前節で第3節以来のクリーンシート達成、今季初の連勝へ

【プラス材料】
 前節はG大阪をホームに迎え、MF菊地俊介のゴールで1-0の勝利を収めた。リーグ戦に限れば、スコアレスドローに終わった第3節・名古屋戦以来のクリーンシートだった。

 自分たち本来の戦いができずに敗れた第4節・FC東京戦や第7節・札幌戦から学びを得たように、彼らは常に内容と向き合い、次への糧としてきた。前節も然りだ。4-4で勝ち点を分け合った第9節・横浜FM戦の経験を踏まえ、G大阪戦では同様にゴールへ向かって小気味よくボールを動かしながら、守備に転じれば堅く粘り強く相対し、リードしたあとのゲームの進め方も落ち着いていた。くだんの横浜FM戦以降、菊地とMF秋野央樹が復帰したことも大きく、近年のG大阪との対戦を思っても、これほど主導権を手繰り寄せた戦いは記憶にない。

【マイナス材料】
 湘南は今季まだ一度も連勝を成し得ていない。前回の勝利の後が思い出される。第6節・鹿島戦で彼らは自分たちの良さを攻守に発揮し、劇的な2-1の勝利を収めたが、続く札幌戦では良さを出し切れずに0-1で敗れた。先日のG大阪戦も、鹿島戦と同じく内容と結果を伴っただけに、今節は札幌戦の二の轍を踏まぬようにしたい。

 今節対戦する浦和との通算対戦成績は6勝2分23敗と湘南が大きく負け越している。加えて6勝はいずれも1990年代に記されたもので、2000年代は一度も勝てていない。それだけ相性は良くないが、歴史を覆し、今季初の連勝を果たすことができるか。G大阪戦でハーフタイムを待たずに退いたDF岡本拓也の状態も、今後を踏まえたうえでも気掛かりだ。

文:隈元大吾

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