札幌にとってのプラス材料は、MF三好康児が累積警告による出場停止から復帰することだろう [写真]=J.LEAGUE
■ヴィッセル神戸 前節は渡邉&ウェリントンの2トップが揃い踏み
【プラス材料】
リーグ前節の磐田戦で久々に勝利した神戸。FWルーカス・ポドルスキが離脱し、4-4-2システムに変更したことが功を奏した。吉田孝行監督は「ルーカスが抜けた中では最善のシステム。チームとしてオプションの一つになった」と話す。
磐田戦では、2トップに入ったFW渡邉千真とFWウェリントンがともに今季2点目を挙げている。前線で取るべき選手が取ったのは、チームとしてプラス材料だろう。
また、磐田戦の完封勝利に貢献したGKキム・スンギュとMFチョン・ウヨンが、5月14日に発表されたW杯韓国代表候補メンバー28人に選出。チームにいい刺激を与えている。
直近のルヴァン杯で主力を温存できたのも、15連戦の疲れを考えれば大きなメリットだろう。
【マイナス材料】
9日のルヴァン杯・湘南戦で先発フル出場を果たしたFWレアンドロだが、続くリーグ第14節の磐田戦には出場せず。週頭の練習でもピッチに姿が見えなかったことを考えると、アクシデントの可能性も考えられる。ポドルスキ離脱の中、レアンドロも離脱となると台所事情は厳しい。
磐田戦は2-0の完封勝利を果たしたとはいえ、ポゼッションでは課題も。吉田監督は「ポゼッション率は60%くらいとまずまず。でも、パス本数が400本そこそこでは足りない。理想は550~600本くらい。後ろで回しているだけじゃなく、相手の背後へのパスも含めて」とコメントしている。ポゼッションのクオリティには、やや不満が残る結果となった。
文:totoONE編集部
■北海道コンサドーレ札幌 三好の復帰により攻撃のバリエーションが増加
【プラス材料】
現在、リーグ戦で11戦無敗中。チームは好調を維持し続けている。そのなかで前節は負傷から復帰したFWジェイが後半途中までプレーし、コンディションが向上しているところを示した。ズバ抜けた得点力を持つストライカーだけに、この選手がより復調したならば、間違いなく大きな戦力アップとなる。この試合でも期待が集まるところだ。
そして前節は累積警告による出場停止だったMF三好康児が今節から復帰する。アジリティの高いドリブル突破ができるこの選手が戻ってくることは、やはり大きい。ジェイと共存した場合には攻撃のバリエーションが大幅に増える可能性があるため、この部分も興味深いところである。
【マイナス材料】
リーグ戦は好調かつジェイなどの復帰もありプラス材料が多いようにも見えるが、16日に行われたカップ戦のグループステージ最終節では清水に0-3のスコアで敗戦。その前節もJ2の甲府に同じく0-3で敗れており、リーグ戦に反してカップ戦出場メンバーは低調な出来に終始していると言わざるを得ない。カップ戦は敗退が決まってしまい、それがリーグ戦の流れを止めてしまわないことを願うばかりである。
また、札幌市内はまだまだ寒い日があるなど、この試合が行われる関西地方との気温差もマイナス材料となり得るかもしれない。
文:totoONE編集部
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