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【土屋雅史氏のJ2展望】金沢vs山口は、上位の山口が勝ち点3奪取か…松本は古巣対決に臨む守護神をフィーチャー

2018.07.06

松本のGK守田達弥は190センチを超えるサイズを生かしたセービングが魅力だ [写真]=J.LEAGUE

■古巣の山口を倒すために…前節に今シーズン初ゴールをマークした金沢の背番号17

 リーグ戦ここ3試合は無敗が続く17位の金沢と、前節の横浜FC戦で10試合ぶりに敗戦を喫した2位の山口が、金沢ホームの石川西部で激突する後半戦一発目となる第22節。この一戦で注目したいのは、今シーズン2度目の古巣対決を迎える、金沢のアグレッシブ系レフティです。

 現在は金沢で背番号17を付けている加藤大樹が、まったく同じ番号を背負ってその名を全国へ轟かせたのは立正大淞南高校時代のこと。陸と力の松田ブラザーズが1学年上でプレーしていた2年時からレギュラーを務めていた加藤は、力から引き継ぐ格好で同校のエースナンバーとなっている背番号17を託され、最後の選手権に挑みます。

 そんな加藤がいきなり輝いたのは初戦の帝京大可児高校戦。前半に自らのゴールで先制したものの、後半に追い付かれる展開のなか、後半終了間際に決勝ゴールを叩き出したのも背番号17のアタッカー。持ち味のスピードを生かし、左サイドを何度も切り裂いていた加藤の劇的な一撃で波に乗った立正大淞南は、ここから快進撃を続けます。

 2回戦の野洲戦でも背番号17は躍動。1点ビハインドの前半31分に、自陣から50メートル近く駆け上がるドリブルを同点弾に結びつけると、前半の内にコーナーをヘディングで押し込み、自身2点目でチームも逆転。後半に失点を許しながらも、最後は加藤がハットトリックを達成して、シーソーゲームを3-2でモノに。5-1で新潟西を下した3回戦、2-2の末にPK戦を制した西武台との準々決勝でも、それぞれ1ゴールずつをマークした加藤は、好調をキープしたまま滝川第二と憧れの国立競技場で対峙するセミファイナルへ向かいます。

 準々決勝の試合後。ミックスゾーンで記者に囲まれていた加藤が「思い切ってのびのびできています」「最後まで攻撃サッカーを見せたいです」と強気な性格を滲ませつつ、ハキハキ応えていたのが印象的。間違いなくこの大会の主役の1人だった彼は、国立の舞台で後半終了間際に決定機を掴みながら、決め切ることができず、9人目までもつれ込んだPK戦で敗れ、決勝進出には一歩届かず。悔し涙に暮れる姿も強く記憶に残りました。

 高校卒業後はびわこ成蹊スポーツ大学を経て、当時JFLに在籍していたSP京都FCへ加入し、ルーキーイヤーから主力として活躍していた加藤でしたが、チームのJFL退会を受けて、2016年にはJ2へ昇格したばかりの山口へ移籍。主に流れを変えたい時に切られる交替カードとして起用されることが多く、決して出場機会も少なくはなかったものの、2シーズンでの結果はリーグ戦52試合で2得点にとどまり、昨シーズンはリーグ戦でもノーゴール。そして、今シーズンからは金沢へと完全移籍。新たな環境で勝負する決断を下したのです。

 今後のキャリアを考えても、カギを握るであろう2018年シーズン。これまでと同様に途中出場が多かったなかで、久々にスタメンでピッチに立った第17節の京都戦でアピールに成功すると、4試合連続での先発出場となった前節の岡山戦では、シンプルなフィードにスピードで抜け出し、GKとの1対1も冷静に股を狙って今シーズン初ゴールをマーク。試合は3-3のドローに終わりましたが、加藤自身はここに来て安定したパフォーマンスを続けています。

MF加藤は今シーズン金沢に加入。岡山戦ではスピードを生かして初ゴールをマークした [写真]=J.LEAGUE

 なお、金沢と山口の今シーズン1度目の対戦は。2-2と撃ち合ってのドロー。加藤も後半10分から出場しており、ゴールやアシストはありませんでした。そんな加藤の古巣対決にも注目したい今節は、それでも上位に居続けている山口がアウェイで勝ち点3を奪い取ると予想。「2」にマークしたいと思います。

■4位に浮上した松本を最後尾から支える“ジャンボ”

 前々節は千葉に、前節は熊本に勝利を収め、4位まで浮上してきた松本と、ホームでは7試合続けて白星に見放されており、14位と苦しい時間の続いている新潟がアルウィンで激突する今節。このゲームからも今シーズン2度目の古巣対決に臨む、松本の守護神をフィーチャーしたいと考えています。

 190センチを超えるサイズを誇り、“ジャンボ”の愛称を持つ守田達弥が、千葉の名門・習志野高校から京都へと入団したのは2009年のこと。当時のチームには水谷雄一という絶対的な守護神がいたため、なかなか出場機会を得るまでには至らず、2年目の終盤戦には定位置を掴みかけましたが、J2へと降格した翌シーズンは再びベンチ暮らしに。2012年の6月には富山へ期限付きで移籍することになります。

 すると、すぐさまレギュラーに抜擢された守田は、プロ4年目にして継続的な出場機会を手にしたことで着々と成長。期限付き移籍期間を延長して、富山でプレーした2013年シーズンはリーグ戦39試合に出場。初めて1年間を正守護神として戦い抜くと、彼のパフォーマンスに目を付けた新潟からのオファーを受け、完全移籍で加入。自身にとって4年ぶりとなるJ1のステージへ帰ってきます。

 柳下正明監督の下で開幕スタメンを勝ち獲った守田は、結果的にチームの中でただ1人リーグ戦フルタイム出場を達成し、2014年を自らの飛躍の年にしてみせると、以降も残留争いに喘ぐチームを最後尾から支えるパフォーマンスを披露してきましたが、昨シーズンは三浦文丈監督からも、途中就任の呂比須ワグナー監督からも全幅の信頼は得られず、出場時間は大幅に減少。チームの降格を受け、シーズン終了後には松本への完全移籍が発表され、4シーズンを過ごした新潟の地を後にしました。

 迎えた2018年シーズン。ファインセーブを連発し、勝ち点1の獲得に貢献した横浜FCとの開幕戦を経て、第2節で守田が向かったのは慣れ親しんだビッグスワン。いきなり新潟との対戦が組まれたアウェイゲームでもスタメンに起用され、数か月前までともに戦っていたオレンジの選手たちの前に、大きな壁として立ちはだかることになりましたが、結果は1-1のドロー。両チームの決着は、そして守田とアルビの決着は、セカンドラウンドへと持ち越されたのです。

今シーズンから松本に移籍した守田は、第2節でいきなり古巣の新潟と対戦。今節は新潟とのセカンドラウンドだ [写真]=J.LEAGUE

 それから約4か月。ともに開幕ダッシュに失敗し、下位に低迷していた松本と新潟は、前述したように前者が4位、後者が14位と対照的な状況に。前節の新潟はターレスのゴールで先制しながらも、後半に水戸に追いつかれると、以降はアレックス・ムラーリャの好守連発もあって、ホームで何とかドロー。一方の松本は開始早々に前田大然と高崎寛之が続けてゴールを奪うと、守田も熊本のアン・ビョンジュンの決定的なヘディングをファインセーブで回避。アウェイで勝ち点3を奪っており、チーム自体も明らかに調子が上向いています。

 そんな双方のバイオリズムも考えると、緑の大サポーターも後ろ盾に、今節はホームチームが勝利を手にすると予想。「1」にマークします!

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェイチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第22節
2018年7月7日(土)19時キックオフ
ツエーゲン金沢vsレノファ山口FC(石川県西部緑地公園陸上競技場)

■明治安田生命J2リーグ第22節
2018年7月7日(土)18時キックオフ
松本山雅FCvsアルビレックス新潟(松本平広域公園総合球技場)

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