番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」~浦和レッズ「橋岡大樹篇」~後編が放送された。
前編ではプロ1年目の心境などを語ってくれた橋岡。後編では彼自身が思い描く将来、そして日本代表への思いに岩政が迫った。
橋岡はこれまで、各アンダー世代の日本代表に招集された経験を持つ。今年5月には19歳にしてU-21日本代表に“飛び級”で招集されるなど、海外の選手と戦ってきた豊富な経験を持っている。
■海外の選手と戦って感じたこと
岩政大樹(以下、岩政) 先のことも話してみたいんですけど。あとは代表のことですね。僕は、大学生の時に1回だけアンダー世代の代表に入っただけで、あとはA代表だけだったので、育成年代で代表を経験するというのが感覚としてないんですけど。最初は15歳の時?
橋岡 15歳ですね。
岩政 そのあたりから入っていくと、やはり世界も当然、身近というか、対戦するリアルな相手として認識しながら成長してきていると思うんですけど。10代の頃……今もまだ10代か。15歳、16歳、17歳と進んで行く中で国際試合も経験していると思うんですけど、日本と世界、同年代の選手とプレーする中ではどのようにとらえています? 距離感として。
橋岡 やっぱり足が長いだったり、無理が効くところだったりというのは、試合の中では大きな違いとしてはそういうところを本当に感じていますし、あとは僕が本当に思うのは、無理なボールでもしっかりピタッと止められるような、そういう技術は本当に「うまいな~」と思いながらずっと見てきました。でも、この年代でやれていないことは全然ないので。この先からたぶん、いろいろなことが変わってくるんじゃないかなとは思っているんですけど。でも、今のところは通用していないことは全然ないので、アンダー世代でどんどん海外の選手とやるなどして経験を積んで、A代表に入って、有名なチームで活躍している選手とも戦ってみたいな、とは思います。
岩政 日本では2年後に東京オリンピックもありますし、ご自身としてすごくいいステップを踏める(状況)。その後のA代表も含めていろいろなことが目標としてあると思うんですけど、今、頭の中では、代表も含めて意識しているところは? やっぱり東京五輪が一番近いですか?
橋岡 そうですね。東京五輪には絶対に出たいと思っていますし、でもそれは一つの目標であって、大きな目標としては、4年後のカタールのワールドカップに出たいというのはあります。
岩政 そうか、4年後は…23歳か。いいところですね。
橋岡 そうですね。
岩政 ご自身としては、センターバックとしてユースまでやられて、今はサイドバックをやっていますけど、ポジションに対するこだわりみたいなものはあるんですか?
橋岡 正直なところ、世界に行きたいというのを考えるのであれば、やはりサイドバックのほうが、身長的にも(可能性がある)。やっぱり「世界に出たい」と思って、「センターバックで」と思っても、センターバックとして見ると自分は世界の中では小さいほうだと思うので。サイドバックでこの身長(182センチ)なら、世界で見ても大きいほうですし、そう考えると、もちろんどちらでもプレーできるようにはしたいですけど、世界でサイドバックとして活躍したいな、とは思っていますね。
岩政 やっぱり橋岡選手の年代だと、“世界”は当たり前のように意識して育つんでしょうね。僕らの頃は海外に行くことが全然、現実的じゃなかったから(笑)。海外というのは一つの目標ではありますよね。
橋岡 やっぱり先輩の選手たちがいろいろな有名チームに行って僕たちに夢を持たせてくれているというのはあるので、僕たちも絶対に追いつきたい、それ以上に行きたいな、とみんな思っているので、その意味ではミランに行った本田圭佑選手(現メルボルン・ビクトリー)だったり、インテルに行った長友佑都選手(現ガラタサライ)、ドルトムントにいる香川真司選手は、本当に追いつきたい存在ですし、もっともっと活躍して有名クラブに行きたいと思わせてくれたのは、素晴らしい先輩方がそうやって有名なチームに行って、自分たちも頑張れば行けなくはないというのを見せてくれたので、そういった面では「追いつきたいな」というのは思いますね。
■ロシアW杯を見て感じたこと
岩政 「追いつく」という面でいくと、今回のロシアW杯も、ベスト16までいってベスト8までもう少しというところを見せてくれて、たぶんこの年代がそれを更新していく、挑戦していくと思うんですけど、今回のW杯はどう見ていました?
橋岡 U-19代表として帯同して生で観戦することができたんですけど、初めてW杯を生で観戦して、試合がどうこうというのは正直なところ、僕たちが口出しすることはできないんですけど、見ていて本当に感動しましたし、僕が印象に残っているのは、コロンビア戦の試合が終わった後に、泣いている日本のサポーターの方がいたんですけど、それを見たらやっぱり4年後に絶対にこの舞台に立って(サポーターを)感動させたいなっていうのは強く思いましたね。
岩政 そうか、じゃあまずは、レッズでポジションを確立して、東京五輪があってW杯があってと、これからどんどん広がっていくものがありますけど、将来的に、どこまで行きたいという夢は考えていますか?
橋岡 ありますね。やっぱり、世界でも有名なクラブに行きたいと思っていますし、A代表としてW杯に出て、優勝したいというのは、誰しもが思っていることだと思うんですけど、それは僕も同じように思っていますし、強く思っているので、絶対に叶えたい夢ではあります。
毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』。次回は8月24日(金)21時からの放送で、ブンデスリーガ企画や天皇杯ラウンド16、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018の情報などをお届けする予定となっている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト