■トライアンドエラーを繰り返して成長を続ける、讃岐の背番号17
悪夢の4連敗で最下位に転落してしまった讃岐が、7月以降の急激な巻き返しで8位まで浮上してきた徳島と、ホームのピカスタで激突する“東四国クラシコ”。このゲームで注目したいのは、チームでただ1人リーグ戦全試合に出場している、17番を背負った讃岐の若きアタッカーです。
佐々木匠。20歳。出身は宮城県仙台市。ジュニアからベガルタ一筋でプレーしてきた佐々木は、ユース在籍中の高校2年時から既にトップチームに2種登録された逸材で、年代別代表にもU-15から常に名前を連ねるなど、周囲の大きな期待を集めながら、順調にユースからのトップ昇格を果たします。
ルーキーイヤーの2016年はリーグ戦2試合に途中出場し、ユアスタデビューも経験しましたが、2年目となった昨季はルヴァン杯で7試合3得点と結果を残し、リーグ戦でも何度かスタメンに抜擢される機会もありました。しかし、自ら「守備の部分の問題で、45分で替えられたりもしていました」と振り返ったように、第21節の磐田戦では前半だけでの交替を余儀なくされることも。その1ヶ月後には徳島への期限付き移籍を決断しますが、新天地でも出場機会は限定的でした。今季は再び期限付き移籍という形で、讃岐へ活躍の場を求めます。
すると、開幕戦から定位置を掴んだ佐々木は、チームの攻撃の中心として自身の立ち位置をしっかり確立。ここまで2得点9アシストとチーム総得点の約半分に絡む結果を残しつつ、「自分としては守備が一番の課題で、去年もJ1で攻撃の部分は自信を持ってやれていたけど、守備の部分は監督の信頼を得られなかったという部分で、このJ2で出続けて、そこを一番成長させたいと思っているんです」という守備面でも確かな進化を見せており、着実にプレーの幅を広げていると言って良さそうです。
実戦経験を重ねるなかで、手応えを掴んでいるのは“駆け引き”の部分。曰く「『相手がこうしてきたら嫌だろうな』というのが考えられるようになったので、そこが外れる時もありますけど、その“駆け引き”を楽しんでいるというか、試合に出ることによって培っているとは思います」とのこと。それでも、「僕に求められていることは攻撃だと思うので、そこを捨てないようにしながら、守備面ではある程度相手にやらせないようにするというか、そういう所を今ちょっと手探りでやっている状況です」と続けたあたりに、試合でトライアンドエラーを繰り返せる現状への充実感も滲みます。
とはいえ、今の順位はチームとしてもかなり苦しい所。「毎試合3分の1まではボールは動かせますけど、そこからの打開が今のチーム状況的に難しい部分があって、そこの部分でうまくいっていない以上は、もっと個の力で打開していくようなプレーを増やしていかなければいけないのかなと思います」と話す佐々木には、キッカーを託されているセットプレーも含めて、より個の力を結果に結び付ける部分も求められています。
今節の徳島戦は連敗ストップを懸けた重要な一戦。「このチームで与えられたポジションで、自分がどのようにしたら生きるかというのを考えながらプレーできているというのは、自分の成長に繋がるのかなと思います」と語った佐々木のプレーにも注目しつつ、ここはホームチームが意地を見せて、連敗を食い止める勝ち点1の獲得を予想。「0」にマークしたいと思います。
■「メッチャキツかった」大学時代をともにした、甲府の岡大生と町田の酒井隆介
前節は後半アディショナルタイムの同点弾で、何とか勝ち点1を拾った15位の甲府と、松本と岐阜を相手に2試合連続で“ウノゼロ”での勝利を手にし、とうとう今季初めて首位に立った町田が中銀スタで対峙する第31節。この90分からは、大学時代に寮の部屋が一緒だったという同級生の再会をフィーチャーしたいと考えています。
数多くのプロ選手を輩出しながら、名将として名高い秋田浩一監督を筆頭に、その厳しい指導スタイルでも知られている駒澤大学体育会サッカー部。その強豪校の門を2007年、同時に叩いたのが甲府の岡大生と町田の酒井隆介です。
菊地光将、八角剛史、塚本泰史、高崎寛之、小林竜樹と後のJリーガーをズラリと揃えた豪華布陣の中で、1年生の岡は後期のリーグ戦からベンチ入りを果たすと、シーズン終盤にはスタメン出場も経験。2年生になると一気にレギュラーを奪取し、駒澤のゴールマウスを託されることになります。
一方の酒井は、2年生になると途中出場でリーグ戦でのプレー時間を積み重ねつつ、シーズン終盤の第19節では岡と揃ってスタメン出場。3年時には攻撃的な右サイドバックとして頭角を現し、現在は甲府のチームメイトにあたる河田晃兵とともにユニバーシアード日本代表にも選出されるなど、大学屈指のゴールキーパーに成長していた岡と、駒澤ディフェンス陣をチームの中心選手として担います。
岡の印象を問われ、「手足が長い!(笑)」と即答で笑わせてくれた酒井でしたが、「ハイボールとかも強いし、キックも上手いし、飛び出してくるタイミングも良いし、シュートストップも良いし、大学の時はメチャクチャ良いキーパーだなと思っていました」と真顔で続けた言葉に、かつてのチームメイトに対する確かなリスペクトを覗かせる一面も。ただ、「岡は先輩にしたくないタイプですね」と手放しでは褒め続けないあたりにも、仲の良さが窺えました。ちなみに酒井は自分自身のことも「『俺みたいな先輩は嫌やろな』とは思ってた」そうです(笑)。
結果的に岡と酒井の代からは金正也、金久保彩、佐光塁、棗佑喜と6人がプロの道へ進むことに。「駒大はメッチャキツいんで(笑)、そういうキツいのを乗り越えた仲間っていうのは自然と仲良くなるもんですよ」と話した酒井は、「プロに行っていないヤツでも、町田に来たら連絡してくれて、ちょくちょく会ったりしているので、良き仲間ですけどね。駒大の人たちは」とも。現在もJリーグでプレーしているのは岡、酒井、金の3人だけということもあり、今年で30歳を迎える同期にとっても、彼らの活躍はきっと誇らしいものに違いありません。
今季は河田の不在時に出場という形が主だったものの、前節の京都戦はその河田をベンチに追いやる格好でのスタメンとなった岡にとって、プロ入り8年目でカテゴリーもすれ違い続けた酒井との初対決が、にわかに現実味を帯びてきたのは間違いのない所。今節はそんな友人同士がピッチ上で相まみえることにも期待したいですが、チームのバイオリズムには小さくない差が。ここはアウェイの町田がきっちり勝ち点3を手にするという予想の「2」で勝負したいと思います。
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