川崎にとって、大島僚太の復帰は大きい [写真]=Getty Images
■川崎フロンターレ 守田が欠場の場合は下田がリーグ戦初先発か
【プラス材料】
リーグ前節の敗戦により首位・広島との勝ち点差は9に広がった。消化試合が1試合少ないとはいえ、これ以上の差は命取りとなりかねない。残り試合は勝ち続けることが必要となる。
日本代表に選出された3人は、いずれも出場を果たした。だが初招集となった守田英正はチーム練習に合流しておらず。その一方で、左ひらめ筋肉離れで全治2~3週間と診断されていた大島僚太がこの期間で復帰を果たしている。守田が間に合わない場合、ボランチには下田北斗が入る可能性がありそうだ。リーグ戦では初先発となる下田の奮起に期待がかかる。
相手は、前回の対戦では2-1で勝利した札幌。しっかりとボールを保持して、相手の守備を穴を探していく作業を行い、こじ開けていきたい。
【マイナス材料】
前節はG大阪に敗戦。その2失点はどちらもCKによって喫したものであり、札幌はセットプレーを得点源にしているチームだ。エアバトルには、個人としての集中した対応を心がけたいところ。
敗退した先週のルヴァン杯では、ロングボールのクロス対応に課題が残った。試合後、「もっともっと重く受け止めないといけない。細かい部分にこだわっていかないと勝てない」とチームとしての隙の甘さを指摘したのは谷口彰悟だ。もっとも注意すべきは、ターゲットになる都倉賢だろう。サイドからのクロスボールを最終ラインでしっかりと弾くこととともに、その供給源となる福森晃斗の左足も警戒する必要がある。
そしてセカンドボールの奪い合いに対しては、ダブルボランチが目を光らせて対応する必要があるだろう。
文:いしかわごう
■北海道コンサドーレ札幌 上位対決を制し、被災したホームタウンに笑顔を
【プラス材料】
チームは3連勝中でリーグ戦5試合負けなしと好調の真っ最中。未消化試合がありながらもACL出場圏内に肉薄しており、変わらずに良い戦いを継続することができている。なかでも都倉賢は現在、4試合連続得点中と絶好調。この試合で5戦連発を古巣相手に達成すべくモチベーションは高い。
また、右太もも裏痛で前節を欠場したジェイがこの試合ではメンバー入りの見通し。先発かベンチスタートかは流動的だが、いずれにせよ得点力のあるこの選手の復帰は大きい。北海道胆振東部地震の影響で2日間、練習ができなかった日もあったが、ホームタウンに笑顔をもたらすべく、チームは躍動することだろう。
【マイナス材料】
前節、左手首痛により前半だけで退いてしまった駒井善成の先発出場可否が流動的になっている。右サイドからの好クロスで数多くのチャンスを演出するこの選手がベンチスタート以下になってしまうようだと、攻撃力は減少してしまうことだろう。
また、川崎には7月の前回対戦でスコアこそ1-2ながらも、チャンスメークの質や決定力などで力の差を見せつけられてしまっている。前回対戦のイメージを引きずってしまうようであれば、敵地で難しい試合を強いられることになるだろう。
文:totoONE編集部
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