左から梅田(清水)、本間(新潟)、松本(広島)[写真]=J.LEAGUE
ベスト8が出そろった2018Jユースカップ 第26回Jリーグユース選手権大会。すでにプロ入りが発表されている注目の3選手を紹介する。
文=土屋雅史
梅田透吾
生年月日:2000年7月23日(18歳)
身長・体重:183cm・79kg
出身地:静岡県
所属クラブ:清水エスパルスユース
ポジション:GK
背番号:16
利き足:右
経歴:長泉アミーゴス→清水エスパルスJrユース→清水エスパルスユース→清水エスパルス
自分を客観視できる男である。夏のクラブユース選手権では圧倒的なパフォーマンスを披露し、何度もチームの危機を救った。清水ユースは優勝、自身は大会MVPに輝いたものの、「その時の記事を今でもチラッと見たりすると嬉しいですけど、『これは本当に自分なのか?』と思うぐらいです」と笑う。ハイボール対応、セービング、足元の技術を高いレベルで兼ね備えながら、「自分は特徴のない選手なので」と言い切る。だが、その安定したメンタルはプレーへ如実に現れる。大きな声を出し続ける訳ではない。闘志を剥き出しに前へと飛び出す訳ではない。それでも、清水ユースのゴール前には常に一定以上の安心感が漂っているのだ。言葉では表現し尽くしがたい、不思議な魅力を内包しているのが梅田透吾というGKである。
※現在は負傷中。今月1日に清水エスパルスのクラブハウスにて行われた新加入内定記者会見では「まずはケガをしっかり治して、最後1試合でも試合に出たいと思います」とコメントしている。
本間至恩
生年月日:2000年8月9日(18歳)
身長・体重:163cm・54kg
出身地:新潟県
所属クラブ:アルビレックス新潟U-18
ポジション:MF
背番号:10
利き足:右
経歴:朝日SC→アルビレックス新潟U-15→アルビレックス新潟U-18→アルビレックス新潟
ビッグスワンを沸騰させたのは今年の9月15日。明治安田生命J2リーグ第33節のツエーゲン金沢戦、80分にピッチへ解き放たれ、Jリーグデビューを飾る。1-1で迎えた後半アディショナルタイム、左サイドから中央へ切れ込み右足を一閃。163cmの小柄な高校3年生は、その一発のゴールでアルビレックスサポーター誰もが知る存在となった。プレースタイルは、そのゴールシーンに集約される。左サイドで持ったら仕掛ける。縦に。横に。その動きはまさに縦横無尽。ただ、決して周囲を使えない訳ではない。一度ボールに絡めば、相手は一瞬で困難な状況を強いられる。新潟U-18での公式戦はこの大会が最後。1試合でも多くゲームを重ねるため、この10番は得意のドリブルでチームをけん引していくはずだ。
松本大弥
生年月日:2000年8月10日(18歳)
身長・体重:180cm・75kg
出身地:東京都
所属クラブ:サンフレッチェ広島F.Cユース
ポジション:MF
背番号:4
利き足:右
経歴:関前SC→横河武蔵野FCJrユース→サンフレッチェ広島F.Cユース→サンフレッチェ広島
中学時代は東京の横河武蔵野FCJrユースでプレー。関東の強豪チームからの誘いもあったが、「絶対にプロになるために」退路を断ち、遠く広島の地での寮生活を選択。根性溢れるナイスガイは、自身の決断が正しかったことをトップ昇格という形で証明してみせた。1年時の高円宮杯チャンピオンシップをベンチで経験すると、昨年からは不動のレギュラーとしてボランチの位置で躍動。今では安定した守備力にダイナミックな攻撃参加がプラスされ、今季の高円宮杯プレミアリーグWESTではチーム2位の7得点をマークするなど、『ゴールを奪えるセントラルミッドフィルダー』として日々進化し続けている。なお、すでにトップチームとともにトレーニングを行っており、ルーキーイヤーからの活躍にも期待したいところだ。
2018Jユースカップ 第26回Jリーグユース選手権大会
【準々決勝】
■11月3日(土)
11:00 アルビレックス新潟U-18 vs ガンバ大阪ユース(ノエスタ)
14:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs ヴィッセル神戸U-18(ノエスタ)
■11月4日(日)
11:00 横浜F・マリノスユース vs 北海道コンサドーレ札幌U-18(NACK)
14:00 柏レイソルU-18 vs 清水エスパルスユース(NACK)
【準決勝】
■11月11日(日)
11:00 柏対清水の勝者 vs 新潟対G大阪の勝者(ベアスタ)
14:00 横浜FM対札幌の勝者 vs 広島対神戸の勝者(ベアスタ)
【決勝】
■11月18日(日)
13:00 対戦カード未定(ミクスタ)