バレンシアを率いるマルセリーノ監督 [写真]=LightRocket via Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節が27日に行われ、グループHではマンチェスター・Uがヤング・ボーイズに1-0で勝利した。この試合ではベルギー代表MFマルアン・フェライニの決勝点について“ハンド疑惑”が浮上しているが、同組のバレンシアを率いるマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は「これがサッカー」と語っている。
フェライニの得点シーンを巡っては、同選手が反転した際に手がボールに触れているのではと指摘されており、“疑惑のゴール”となっている。このゴールが決勝点となり、マンチェスター・Uは勝ち点を「10」に伸ばし、決勝トーナメント進出が決定。しかし、仮にこのゴールが反則で認められず、0-0で終わっていた場合には、勝ち点「5」の3位・バレンシアは最終節に決勝トーナメント進出の望みをつなぐことができていた。バレンシアとしては悔やまれる結果となっているが、マルセリーノ監督は判定について不満を述べることはしなかった。
「(フェライニのゴールがハンドだった可能性について)もちろん知っているよ。誰かが教えてくれたが、解決策はない。だからサッカーは素晴らしいんだ。些細なことで全てが変わってしまう。私の唯一の懸念は、世界最高のクラブを決めるCLで未だにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されていないことだ。だが、それは意味のない慰めだし、これがサッカーというものだね」
「このグループでは、あるチーム(マンチェスター・U)が実質的には勝ち点6を後半アディショナルタイムに獲得している。これがサッカーだよ。我々は自分たちに集中して、チームの競争のレベルを考えなくてはいけない。これが前進して立ち直る方法だ。これからは欧州の大会は忘れて、ラ・リーガと1月からのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)に集中する。そして、チームとしても個人としても成長し続けるよ」
マルセリーノ監督はこのように語り、グループステージ敗退という結果を受け入れた。現状、CLでのVAR導入は「2019-20シーズンから」。ただ、欧州サッカー連盟(UEFA)が今大会の決勝トーナメントからの導入を検討していることが明らかとなっている。フェライニの一件によって、VARの早期導入に向けた動きが加速していくかもしれない。
By サッカーキング編集部
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