湘南・柏で3選手の移籍成立…湘南が秋野＆中川を獲得、小林は柏復帰

　湘南ベルマーレが、柏レイソルのMF秋野央樹を完全移籍で、MF中川寛斗を期限付き移籍で獲得した。秋野は2017年より湘南へ期限付き移籍していた。一方、今季柏から湘南へ期限付き移籍していたMF小林祐介は、期限付き移籍期間満了に伴う柏復帰が決まっている。それぞれ、両クラブが26日に発表した。

　現在24歳の秋野は、柏U－12、U－15、U－18でプレーしてきた。2013年にトップチームに昇格し、2016年には明治安田生命J1リーグで23試合1得点を記録したが、昨季湘南への期限付き移籍を決断。J2リーグ戦38試合出場4ゴールの成績でチームのJ1昇格に貢献した。今季は10番を背負い、J1リーグ戦20試合に出場した。柏退団にあたり、秋野は同クラブの公式HPで以下のようにコメントしている。

「湘南ベルマーレに完全移籍することになりました。ジュニアから今年までのレンタル期間を合わせて14年間お世話になりました。レイソルは僕のホームでした。小学４年生の冬に力試しで受けたセレクションで予想外の合格をし、家で大喜びしてレイソルに入った僕が、このクラブを離れる日が来るとは思っていませんでした。しかし、自分の成長にはこの選択しかないと思い決断しました。レイソルを離れるのは本当に寂しいですが、自分の選んだ道に誇りと自信を持ち、これからのサッカー人生を歩んでいこうと思います。そして、レイソルと試合をする時に成長した姿を見せられるように頑張ります。ここまで育てて頂き、本当にありがとうございました」

　そして、同選手は完全移籍で引き続き所属することになった湘南のクラブ公式HPにもコメントを寄せ、ファン・サポーターにメッセージを送った。

「来シーズンから湘南ベルマーレに完全移籍で加入する事になりました。ひとつでも多くの勝利をベルマーレにもたらせるように、そして黄緑のユニフォームに星を増やすために自分の持っている力を最大限に発揮します。そしてそのためには皆さんの力が必要です。来シーズンも共に戦ってください！この2年で大好きになったこのクラブ、湘南という街、サポーターの方々に少しでも恩返しできるように頑張ります！来シーズンも熱い応援宜しくお願いします！」

　湘南への期限付き移籍が決まった中川も現在24歳で、2013年にトップチームへ昇格すると同時に、湘南へ期限付き移籍した。2シーズンのレンタルを経て、2015年に柏へ復帰。今季はJ1リーグ戦14試合出場2得点だった。今回の期限付き移籍期間は2019年2月1日から2020年1月31日まで。期間中、中川は柏と対戦する全ての公式戦に出場することができない。移籍が決まり、同選手も柏のクラブ公式HPでコメントを発表した。

「今回、このタイミングで移籍することになりました。今シーズンはなかなか勝利に貢献することができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。それと同時に、まだまだ自分には足りないものだらけだと痛感しました。凄く悩みましたが決断しました。レイソルの1年でのJ1昇格を心から願っています」

　同選手は2014年以来の所属となる湘南のクラブ公式HPにもコメントを寄せ、意気込みを語っている。

「覚悟と決意を持って、今回移籍を決断させてもらいました。曺さんのもと、湘南ベルマーレでまたサッカーができる幸せを存分に試合で表現したいと思います」

　秋野、中川と同期である小林は、柏復帰が決まった。同選手は今季、移籍先の湘南で公式戦2試合の出場にとどまった。柏復帰を受けて、小林は同クラブの公式HPでコメントを発表している。

「2019シーズンから改めて柏でプレーすることになりました。チームのJ1昇格に向けて力になれるよう頑張ります。黄色く染まった熱いサポーターの中でまたプレーできることは楽しみですし、そのサポーターのためにもピッチの上で結果を出すことにこだわります。一緒に戦いましょう！」

　そして、同選手は1年間在籍した湘南のクラブ公式HPでもコメントを発表し、ファン・サポーターに感謝のメッセージを送った。

「1年間という短い期間でしたがありがとうございました。長い期間怪我をしてしまい、チーム、サポーターの皆さんの期待に応えられず申し訳なく、また悔しい思いでいっぱいです。それでもこの1年間は、皆さんの支えや思いに触れ様々な経験をさせてもらったことで、僕にとって決して無駄な時間ではありませんでした。将来この1年があったからこそ今があると言えるように、僕の頑張っている姿が皆さんの目にも留まるように、謙虚にひたむきに頑張ります。選手、チームスタッフ、フロントスタッフ、湘南の街、そしてサポーターの皆さんのことが大好きになった1年でした。ありがとうございました」