奈良竜樹、車屋紳太郎と最終ラインの主力たちが現在離脱中。苦しい台所事情の中、J1第10節のベガルタ仙台戦で今季新加入のDFジェジエウが上々のデビューを飾った。
持ち味の対人守備で仙台FWハモン・ロペスを封じ込めただけではなく、セットプレーでは空中戦の強さ、さらに巧みな足元の技術を披露。「すごくいいゲームだったと思いますし、落ち着いてプレーできました。自分が持っているものを出せました」と手応えを語った。
「日々激しいトレーニングをこなし、常にいい準備をしてきました。『自分のできることは精一杯やろう』と決め、今日の試合ではそれをすることができたと思います。チームの力になれたと思いますし、もっともっと信頼してもらえるようになりたいです」
この日の等々力には2万5789人のサポーターが集結。ジェジエウが攻撃の芽を摘む好プレーを見せるたび、大きな拍手が沸き起こった。「今日のスタジアムは素晴らしい雰囲気でしたし、サポーターは自分たちを後押ししてくれました。応援は自分たちのモチベーションになります。今日は選手とサポーターが一体になって戦えました」と振り返った。
川崎フロンターレは4連勝を飾り、暫定3位に浮上。さらに今月はAFCチャンピオンズリーグの2試合も控えており、タイトル獲得に向けて負けられない戦いが続いていく。ジェジエウは「ここで満足せずにもっともっと成長して、次のチャンスを掴み取りたいと思います」と前を見据えた。