湘南ベルマーレは15日、浦和レッズから期限付き移籍中の武富孝介が浦和レッズへ復帰すると発表した。
武富は柏レイソルのU-15、U-18で育ち、柏が誇る“黄金世代”の一人として2009年にトップ昇格。2011年にJ2ロアッソ熊本への2年間の武者修行を経て、2013年には再び2年間の期限付き移籍で湘南へ移籍。2015年に柏に復帰すると、AFCアジアチャンピオンズリーグ出場などでさらに多くの経験を積んだ。その後、2018年に浦和へ完全移籍し、その浦和から今季は期限付き移籍で湘南でプレーしていた。
「この度、浦和レッズへ復帰することとなりました」とクラブ公式サイトで切り出した武富。「すでに報道されているとおり、ここ数日のベルマーレの変化によって曺監督がしばらく指揮を執ることができなくなりました。曺監督の元でプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100%サッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです。そんな中、移籍ウィンドウの期限が迫っていることもあり、今回の決断に至りました」と移籍の理由を語った。
さらに「シーズン途中にチームを離れることを申し訳なく思っています。ただ、今いろいろなことが言われていますが、僕自身は曺監督の指導には愛情があったと思っています」と指揮官に対する個人的な思いも吐露。「サポーターの皆さんとは、前回の在籍と合わせて2年半、とても楽しく濃密な時間を共有できたことを誇りに思います。ありがとうございました」と締めくくっている。