最後の最後まで「あきらめない」精神で横浜FMとの最終戦に明日、挑むFC東京・東[写真]=J.LEAGUE PHOTOS
「まだあきらめていません。横浜で新しい歴史を作って、ここ(味スタ)に帰ってくる」
明治安田生命J1リーグ第33節、東慶悟はホーム最終戦後のセレモニーで“最終決戦”への決意を力強く宣言した。勝点3差・得失点差7で迎える横浜F・マリノスとの大一番。4点差以上でなければ、勝っても横浜FMの15シーズンぶりの優勝が決まる。この圧倒的不利な状況は、誰もが認めるところだ。ただ、過去2シーズンの両チームの対戦はFC東京の3戦全勝、うち2試合は東京が4点以上を奪っている。つまり、ケンタ・トーキョーにとって、ポステコグルー・マリノスは相性のいい相手でもあるのだ。
サッカーの歴史を振り返ると、『奇跡の逆転劇』などと語り継がれる試合はたびたび起こっている。例えば、昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝リヴァプールvsバルセロナ。アウェイで行われた1stレグを0-3で落としたリヴァプールだったが、ホームでの2ndレグを4-0として逆転に成功。いわゆる『アンフィールドの奇跡』として、世界のサッカーファンを驚かせた。
当のFC東京も2006シーズン第30節川崎F戦で、後半開始早々まで4点をリードされた状況から怒涛の猛反撃を開始。結果、終了間際にひっくり返して5-4という“伝説の大逆転劇”を演じた一方で、翌年の同カードでは0-7というスコアで大惨敗を喫した過去がある。つまり、何が起こっても不思議でないのがサッカーならば、東が自覚する「難しいミッション」は、奇跡でも、大逆転劇でもなく、十分に実現可能なミッションとも言える。
ただ、今、東京が直視すべきは過去ではなく、現実だ。前節、攻守両面でチームを牽引してきたディエゴ オリヴェイラと永井謙佑がともに負傷交代。さらに最終節は右サイドの攻撃を活性化させてきた室屋成を累積警告で欠く状況。今まさに、東京は猛烈な逆風にさらされている。それでも今シーズンの東京は久保建英やチャン ヒョンスら主力選手の移籍や、ラグビー・ワールドカップ開催にともなうアウェイ8連戦など、幾度となく難しい局面を経験。その都度、それぞれの力を補い合って戦うことで、チーム力を高めてきたのも事実だ。
沖縄県国頭村での1次キャンプ中、長谷川健太監督は「リーグ優勝を目指す」前提として「チーム全体で50点以上を奪える戦力にしたい」と語り、前線の2人には「20点~25点以上」を期待していた。第33節終了時点でディエゴ オリヴェイラは14点、永井は9点をマーク(計23点)し、その役割を果たした。しかし、大一番を直前に控え、永井にはメディカルから「GOサイン」が出ているものの、ディエゴ オリヴェイラは依然厳しい状況。東京が誇る“ダブルエンジン”が万全の状態で立つ可能性はかなり低いと見るべきだろう。
ならば、今こそ2人の決定力をチームで補い合う必要がある。現時点の東京の総得点は「46」。ここへきて長谷川監督が優勝への条件とした50点まで、あと4つ。奇しくも逆転優勝に必要なゴールと合致している点も、どこか運命的なものを漂わせている。“ダブルエンジン”の状態が不安視される中で迎える一戦は、チームとして積み上げてきた日々の努力が試される総力戦となる。目の前に突き付けられたミッションは言うまでもなく難しい。しかしながら、この難局を乗り越えてこそ、J1初優勝の輝きは増し、FC東京の歴史に深く刻み込まれていく。
就任1年目、「実際に優勝するチームとは?」という問いに、長谷川監督はガンバ大阪が国内3冠を達成した2014シーズンの自身の体験を引き合いに「風が吹いた」という言葉で表現した。果たして、FC東京は指揮官の言う“風”を吹かせることができるのか。ミッションは4点差以上の勝利。簡単なことではない。だが、栄光は自らの手でつかみ取れる場所にある。だからこそ、あきらめるわけにはいかないのだ。ラスト90分。銀色に煌めくシャーレを天高く掲げるべく、FC東京は戦い続ける。最後の1秒まで――。
文=奥田明知
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By サッカーキング編集部
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