古橋、フェルマーレンらと好連携を披露した酒井高徳 [写真]=兼子愼一郎
2020シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2020が8日に埼玉スタジアム2002で行われ、2019シーズンJ1リーグ王者の横浜F・マリノスと天皇杯覇者のヴィッセル神戸が対決。試合は90分間で3-3と決着が付かず、PK戦の末に神戸が勝利した。
左ウイングバックで出場した神戸のDF酒井高徳は、「キャンプを過ごしてある程度のコンディションを作れていたので、前半は力を持っていけたと思います。だけど60分以降は相手より準備期間の少なさがあからさまに出たのかな」と試合全体を振り返った。
前半は酒井、古橋亨梧とトーマス・フェルマーレンで神戸の左サイドを構築。酒井は「トーマスは何を言わずとも勝手にズレてきてくれる。実際に1点目は彼のインターセプトから始まっていた。(2人の間でプレスに)行く行かないのポジショニングは常に話ができている。僕は亨梧にそれを先に伝えて、彼がどこを限定すればいいのか、どうプレッシャーをかければいいのかについても、常々話をしている」と守備面がうまく機能した要因について振り返った。また、酒井は昨シーズンのリーグMVPである仲川輝人と対峙。横浜FMのスピードスターとの駆け引きを「自分の立ち位置は、むしろ(仲川にボールを)出させるくらいの立ち位置を最初に取っていました。(古橋)亨梧もうまく松原(健)選手にプレッシャーを掛けにいってくれていたので、自分は相手がボールを出してくるコースを把握しながら対応できた」と振り返りつつも、「後半は全体的な疲れがあったり、自分の戻りが遅かったり、ポジショニングが悪くて(そのスペースを)使われたこともあった」と反省点を述べている。
神戸はその後Jリーグ史上初の記録となる“9人連続失敗”が生まれたPK戦を制して、FUJI XEROX SUPER CUPで初優勝を飾った。酒井は「タイトルを取りたいんだという欲をチームから感じます」と天皇会を制したことで生まれたチームの変化について語り、「選手たちはすごく貪欲になっていると感じます。タイトルを獲ることがどういうものなのか、どういう難しさがあるのかも学びながら、チームがすごく良くなっている」とチームの成長について満足気に語っていた。
神戸は2020年シーズンを白星で発進した。12日に本拠地ノエビアスタジアム神戸で、アジア・チャンピオンズリーグの初戦を迎え、マレーシアのジョホール・ダルル・タクジムと対戦する。
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By サッカーキング編集部
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