[写真]=名古屋グランパス
DAZNと18のスポーツメディアで取り組む「DAZN Jリーグ推進委員会」が、その活動の一環としてメディア連動企画を実施。Jリーグ再開に向けて、「THIS IS MY CLUB -FOR RESTART WITH LOVE- Supported by DAZN Jリーグ推進委員会」を立ち上げた。サッカーキングでは、グランパスのOB選手にして、現在はクラブの広報スタッフを務める西村弘司さんに”クラブ愛”について語ってもらった。
インタビュー・文=武藤仁史
写真=名古屋グランパス
――西村さんは現役引退後にクラブスタッフへと転身しています。結果的には一貫してサッカーに携わる職業についていますよね。そんな西村さんはサッカーにどのような魅力を感じていますか?
西村 そもそもはプレーヤーとしてサッカーが好きでしたね。サッカーでプレーする魅力に憑りつかれて、ずっとサッカーをしてきました。選手の時は自分がプレーする立場なので、プレーヤーとしての視点でサッカーに触れていました。それが今では、自分でプレーするなんて全く考えなくなりました。普段からJ1の選手たちの練習を見ているので、自分がついていけないのは分かってしまう。すると自然にプレーヤーとしての視点はなくなりました。選手を見ていても「うまいな」って感想が出てくるし、選手たちがうまいプレーを見せてくれたら「ファンの人は楽しんでくれているだろうな」という視点になっていたり。ファンの方たちがそういった反応をしてくれると分かったのは、スタッフになってからなんです。なんというか、選手時代はそういうことを考えるに至らないというか、考える必要がないというか。スタジアムの雰囲気をしっかりと感じたのも引退してからですね。選手時代も「(雰囲気が)すごいな」とは思っていたけど、試合に集中している側面もある。GKとしてゴール裏に背を向けていましたけど、今はゴール裏の方々に向いて仕事をしています。なので、スタッフになってから“本当のスタジアムの雰囲気”を知ることができたのかなと感じています。特に最近はグランパスファミリー(ファン・サポーター)の方々の声量や一体感が本当にすごい。それもその風景を自分が撮影させてもらっているから分かったことですね。撮影しながら感動してしまうというか、選手って幸せだなと思いながら仕事しています(笑)。
――今は広報スタッフとして、そのスタジアムの雰囲気を作り上げるためにさまざまな施策を考えていると思います。自分たちの手で会場の盛り上がりを作っている感覚はありますか?
西村 会場の雰囲気を作り上げてくれるのは来場してくれている方たちです。もちろんさまざまな仕掛けをクラブスタッフはしているのかもしれない。だけど、会場の雰囲気を作り上げてくれるのは、来ていただいたファン・サポーター、グランパスファミリーのおかげでしかないと思っています。ちょっと話がズレますけど、満員のスタジアムは雰囲気が全く違うんです。満員のスタジアムで仕事をしていると、ふと選手だったことを思い出すんです。「満員のスタジアムで試合をしたい」。これは選手であれば、誰もが思うことですから。それで「選手だったら、これはすごく幸せだな」って思っちゃったりして。今のグランパスはスタジアムが満員になる試合も増えてきています。「この雰囲気は最高だな」って感慨にふけっていますね。多少は自分たちの発信や施策が来場数に貢献していると思うことにして、満員のスタジアムを見渡しながら、やりがいを感じています(笑)。
――今回のインタビューは「クラブ愛」がテーマなんですけど、どうやって話を進めましょうか(笑)。
西村 そもそも「クラブ愛」ってどういうふうに表現するものなんですかね(笑)。
――選手とスタッフの人とで、またその価値観は違うのかなと。
西村 選手として9年間グランパスにいましたけど、「クラブ愛」という表現が僕のどういう気持ちに当てはまるのかは難しいですね。そもそも9年間もプレーしていたけど、その間で試合に出続けていたわけでもない。ナラさん(楢﨑正剛氏)というすごいプレーヤーが同時期に在籍していた中での9年だったので。正直、自分はプレーヤーとして大して貢献できなかったという自覚があります。自分としても思い描いたプロ人生ではなかった。だからこそグランパスがクラブスタッフとして打診してくれた時は驚きましたね。クラブに対してすごく恩を感じました。そういう意味では恩返しなのかもしれないですね。自分ができることは、この恩をどうやって返していくか。それが「クラブ愛」というのかは分からないけど。僕の場合はそう感じています。それが正直なところです。
――西村さんの前には同じように中村直志さんが選手からスタッフになりました。西村さんの後には楢﨑さんがクラブの新しい役職についています。最近はクラブOBのフロント入りが他のチームより多いのではないでしょうか?
西村 ナラさんのようにOBがアンバサダーのような位置づけでフロント入りするケースは、いろいろなチームであります。それでいうと直志さんは特殊なケースだと思っています。直志さんはワン・クラブ・マン(一つのクラブでキャリアを終えた選手)であって、グランパスで試合に出続けていたレジェンドの一人。最初は「直志さんがホームタウン担当?」と思っていましたが、そこで与える影響力がすごいんだなとすぐに理解できました。そんな中で僕が引退を視野に入れ始めていた時に、「引退したらクラブスタッフで」という話をいただいたんです。でも、直志さんの場合は、直志さんの人柄とキャリアがあったからこそ成功していると思っていたので、僕へのオファーにはすごく驚いたと同時に大丈夫かなと不安にもなりました。
――直志さんと自分が違うという意識がありながら、スタッフになると決断したのはなぜですか?
西村 実はGKコーチやスクールコーチという指導者の打診もありましたし、チームスタッフというお話もいただいていました。一方で自分の中にはまだ現役を続けたいと思っていた部分もありました。でも、他のクラブからのオファーはなかった。自分にも家族がいて、生活がある。これ以上は自分のわがままで家族を振り回すのも申し訳ないと感じていました。そういう状況だったので、「自分のセカンドキャリアは指導者になるんだろうな」とイメージしていました。実際に準備もしていたんです。C級ですが指導者ライセンスも取得していましたし。たまに母校に帰った時に、GKの指導もやっていました。ですから、指導者としての面白さの輪郭をある程度イメージできていたんだと思います。その反面、クラブスタッフの面白さというのは全くイメージできなかった。それで、せっかくならイメージしていないほうが面白いんじゃないかなと思って、クラブスタッフになる選択をしました。クラブスタッフでの打診なんて、そう簡単にもらえるものでもないですし。その分、恩返しをしないといけないと思いましたね。今の自分の仕事ぶりで恩を返せているかどうかは分からないですけど、プロの選手と一緒で評価するのは自分ではありませんから。自分は、今できることをするだけです。
――西村さんの話に限らず、OB選手がフロントに入ることでクラブにいい影響を与えるとしたら、それはどのようなことだと思いますか?
西村 それは選手の気持ちが分かることで、物事が円滑に回ることなんじゃないかと思います。クラブスタッフって選手と近いようで、意外と距離を取っていると感じるところがあるんです。選手にすごく気を遣っているんですよね。例えば、何かを話す必要がある時に、そのタイミングをものすごく図っていたりする。僕から見れば「そこまで遠慮しなくていいのに」って思いますけど、スタッフが選手との距離感を変えていくのはすごく難しいことでもありますよね。そこで元選手が一人でもいたら、クラブ全体として物事を円滑に進めることができると思うんです。だからこそ、他のクラブでもOB選手にどんどんフロント入りしてほしいと思っています。
――西村さんがクラブに入ってから、グランパスは広報に限らず、選手とのコミュニケーションが円滑に進むようになったと感じますし、実際に選手の協力も増えていると思います。
西村 そう言ってもらえるとありがたいですね。選手の気持ちが分かるのは、クラブスタッフの自分にとっては武器になります。かといって、それを自分だけのものにはしたくないんです。例えば、僕の管轄ではない案件があったとします。僕はそれをまるごと引き取ることはしません。僕が担当者と選手を引き合わせて、あとは直接やり取りを進めてもらいます。その引き合わせの場では、僕が何も言わないこともあります。担当者に主導権を握ってもらうことで、選手もクラブスタッフの顔を覚えるんです。そういう意味ではスタッフと選手との潤滑油のような役回りになりたいと心掛けています。
――スタッフには「クラブ愛」があったほうがいいと思いますか?
西村 それは間違いなくあったほうがいいですけど、それこそクラブ愛は人によって定義が違うと思います。正解があるわけでもないですよね。「クラブが大好き」と言ってくれるだけでもクラブ愛なのかもしれないし、僕みたいに「恩返し」という人がいてもいいと思うんです。人それぞれだと思います。でも、必ずあってほしいものではありますよ。
――選手が感じる「クラブ愛」はまた違ったものですよね。職業として難しさがあるというか。
西村 そうですね。僕自身のプロ生活を否定するわけじゃないけど、プロサッカー選手は試合に出てナンボだと思うので(苦笑)。決して移籍を繰り返す選手が悪いわけではないです。試合に出るために自分がどう判断するか。それで移籍を決断するのは正しいと思っています。プロサッカー選手になったからには、試合に出たいのは当然ですから。移籍したからクラブ愛がないわけではありませんよね。
――とはいえスタッフの立場になると、例えば直志さんのような選手がクラブに在籍しているのはすごくありがたいですよね。
西村 それは間違いないですね。長く在籍している選手は、そのクラブの象徴的な存在になりますから。広報をしていたら余計にそう感じます。
――選手時代とスタッフ時代とで印象に残っている思い出を教えてください。
西村 選手時代の思い出は、移籍1年目の2008年。その前のシーズンまで京都にいて、正直なところ試合に出られなくなっていたんです。そんな選手がJ2からJ1へ移籍したら、チームには実績のある選手だらけで。藤田俊哉さんやタマさん(玉田圭司)がいて、GKにはナラさんもいた。最初のキャンプでは「やっぱりJ1ってすごいな」と思いながら、緊張感を持ってプレーしていました。その年は第2GKという立ち位置でナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)に出場していたんです。予選をいい雰囲気で通過できて、リーグ戦の京都サンガF.C.との対戦でも出場機会を得たんです。正直、自分のプレーはあまり良くなかったんですけど、古巣に勝てたことがすごくうれしかったですね。ナビスコでも京都と同じグループに入っていたんですけど、西京極(西京極総合運動公園陸上競技場)で勝った時の喜び方は我ながら若かったなと思います……(苦笑)。
――今の西村さんからは想像できないですね(笑)。
西村 そのシーズンがすごく印象に残っています。リーグ戦は最終的に3位で終わったんですよ。僕らにも最後の最後まで優勝の可能性が残っていて、最終節に上位チームが大量失点で負けたら、順位が入れ替わる可能性もありました。ちょうどそのタイミングで、ナラさんがケガをしていたんです。それで僕が最終節のアウェイ大分トリニータ戦に出ることになりました。めちゃくちゃ緊張していましたね。前日のホテルでふと「去年の今頃は何をしていたかな」と思ったんです。J2で試合に出られず、今の時期にいろいろなことを考えていたなと。そんな自分が明日はひょっとしたらひょっとする舞台に立っているんだと。そう思うと感慨深かったです。翌日は結局スコアレスドローに終わって、何のことなく3位でフィニッシュしたんですけどね(笑)。それでもJ1で3位が決まった試合に自分が出ていた。しかも、ゼロで抑えたので最低限の仕事はできました。それだけでもいい思い出です。大分では祝勝会の準備をしていたんですけど、結局は試合後にみんなでたらたらと立食形式のご飯を食べて終わりましたね(笑)。その試合までの一連が、僕の中ではすごく印象的な出来事でした。
――それではクラブスタッフとしての思い出は?
西村 まだスタッフとしての歴は短いですけど、やっぱり1年目が印象的でした。これもまた1年目ですね(笑)。その1年の中で特に印象的だったのは、J1昇格プレーオフの決勝、豊田スタジアムでのアビスパ福岡戦です。これもスコアレスの試合でした。その試合の中でたけちん(武田洋平)のスーパーセーブがあったんです。相手のロングシュートをセーブしたら、それがバーに当たった。さらにその跳ね返りを仲川(輝人)選手がヘディングで押し込もうとしたら、これもたけちんがキャッチした。あの瞬間が忘れられなくて。
――あれは絶対に決まったと思いました(笑)。
西村 「やべえ!」、「たけちん取った!」って(笑)。あのシーンがすごく印象的です。満員のスタジアムで、当時の歓声は今でもすぐに思い出せます。僕は引退する年にずっとたけちんと一緒に練習していたんですよね。バランスがいいGKだなと思っていました。何をとっても平均より上の能力があった。自分が引退したあとも、こういう選手が頑張っていくんだろうなと思えるような選手。それがたけちんだったので。ナラさんがすごいことはもちろん知っていたけど、たけちんがすごいことも知っていました。あの場面でそのプレーが出たから、安心したというか。「これはもう勝ったな」、「たけちんが昇格させてくれる」と思いました。
――「たけちんが昇格させてくれる」という話は、西村さんだからこそ出てくるエピソードですね。クラブスタッフとしての事務的な仕事ではなく、選手時代のつながりと試合の出来事が思い出として最初に浮かぶと。
西村 事務的な仕事はもう忙し過ぎて訳が分からなかったんです。特に1年目は覚えることがいっぱいありすぎて、記憶がないぐらい(笑)。自分のスキルのなさに絶望していました。
――そんな印象は受けなかったですけど。
西村 それはGKなので、顔には出さないようにしようと(笑)。仕事ができる雰囲気だけは醸し出さないと、また失点を食らうぞ、みたいな。リリースの文面をミスりまくって、上司にしっかりと校正されていましたね。
――印象に残らないぐらい忙しかったと。選手時代からのギャップに、メンタル面は追い詰められませんでしたか?
西村 追い詰められていなかったです。精神的に限界だとか、すごくストレスを感じていたとかは全くないです。覚えることがとにかくいっぱいあって、忙しかったなと。
――西村さんの業務に対する姿勢ってすごいなと思うことが多くて。どんな仕事でも淡々とこなすというか。業務をする上で感じる喜びはあるのでしょうか?
西村 スタジアムに観客がいっぱい入った時ですね。1年目は「これってJ2だよね?」と思いながら仕事をしていました。J2に降格したはずなのに、前年度の観客数を越えていく。あの時はすごいなと思いました。フロントに入ると、みんなが1年中いろいろな施策を考えているんだなと。選手の時に見えていなかったことが、見えるようになりました。営業や運営、チケット担当やファンクラブ担当と、いろいろな部署が他の部署と協力し合って興行しているのが見えてきました。そして、それを世の中に広めるのが自分の仕事なんだなということも。クラブスタッフが一つになって試合を迎えている感覚がとても強くなりましたね。本当に毎週末、そう感じていました。それを初めて理解したのがクラブに入って1年目でしたね。
――その感覚を西村さんが理解した。それを選手に伝える必要性を感じましたか。それとも、その感覚を選手が理解する必要はないと思いますか?
西村 僕が感じたすべてを伝えるまではいかないですね。だけど、他の部署の案件も含めて、選手たちにはしっかりと説明するようになりました。「これはこういう内容で、さらにこういうことにつながっている。だからお客さんがいっぱい来てくれたよね」とか。何も説明しないで、ただ「動画を撮らせて」とお願いすることはなくなりました。その動画をどういう形で使うことで、どのように生かされて、こういう形で還元されている、という流れを伝えるようにしています。
――それは1年目に感じたものがあったから?
西村 そうですね。まさに1年目で見えたものがあったからです。
――西村さんは貴重なキャリアを歩んでいて、サッカー選手にとっても引退後の一つのモデルケースになると思います。クラブスタッフとして活躍できる選手には、何か特徴はありますか?
西村 その質問に回答すると、自分が成功例みたいになるのでどうなんですかね(笑)。だけど、選手時代に順風満帆じゃないほうがいい気がします。今は試合に出ていない選手にも仕事の依頼をすることがありますし、彼らの気持ちはすごく分かるので。順風満帆な選手はそもそもの性質が違う選手が多いというか。だから、僕はトップの選手にはなれなかったんだと思います。だけど、逆に言えば選手として成功できなかったからこそ、今があるのかもしれないとも思うんです。スタッフはいろいろなことに変化していける人じゃないと続かないと思います。それに選手が思っているほど楽な仕事でもない。だから今のグランパスの選手で……と考えると難しいなあ。まだ若い選手が多いですしね。かといって千葉(和彦)ちゃんかと言われると、千葉ちゃんにはもっとできることがいっぱいあると思うし。太田宏介ももっと表に出る仕事をしてほしい。となると、今の選手にはあまりいないかな(笑)。
――この機会に改めて西村さんの引退コメントを読ませていただきました。チーム関係者やファン・サポーター、パートナー企業、家族と、多くの人に対する感謝の言葉とともに「これからもこの14年間の経験を財産に歩んでいきます」と語っていました。本当にその言葉を示しながら仕事に取り組んでいると感じていますし、今ではスタッフになってからの経験も上乗せされていると感じます。選手時代とクラブスタッフという両方の経験を生かして、今後は何をしていきたいですか?
西村 両方を経験している人はなかなかいません。引き続きクラブのスタッフとして、クラブがどのような取り組みをしているかを選手たちに分かりやすく伝えていきたいですね。クラブスタッフに対しては、選手の気持ちが分かる分、潤滑油的な動きでサポートしていきたいと思っています。僕がしていることは、決して大きな仕事ではありません。とても小さいことなんだけど、それを積み上げていくうちにクラブ全体で多くのコミュニケーションが生まれるようにしていきたい。それが要因になって、クラブが一つにまとまるかもしれないと思っています。そういうクラブは自然と応援したくなる。グランパスはみんなが応援したくなるようなクラブになっていかないといけません。多くの経験をこのクラブでしてきた身としては、少しでもクラブの力になっていきたいですね。
――今の西村さんは広報スタッフとして、選手やメディアに向き合う仕事をしています。これからのキャリアプランをどのように思い描いていますか?
西村 それがプランがないんですよ(苦笑)。他の人の話を聞くと、みんなしっかりしてるなと思っちゃいます。でもそのおかげで、ちゃんと中長期的な目標を決めたほうがいいなと思うようになりました。最初は「今を大事にしたい」と思っていたのですが、中長期的な目標を立てた人だからこそ、今を大事にできるんだろうなという気がしているんです。かといって「社長になりたいです!」と非現実的なことを言うのも嫌なんですよね。だからやっぱり僕は、これまでもこれからも「クラブを良くしたい」と思い続けていると思います。すごく抽象的な目標になってしまいますが、それが本心なんですよね。
――キャリアプランを伺って、「クラブを良くしたい」という回答が出てくるなんて、いい意味で裏切られました(笑)。
西村 インタビューだから真面目ふうに答えているだけですよ(笑)。それでも間違いなく、この仕事にやりがいを感じていますから。
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By 武藤仁史
元WEB『サッカーキング』副編集長