[写真]=兼子愼一郎、J.LEAGUE
■横浜FC チーム一丸で悲願のリーグ戦連勝を目指す
【プラス材料】
前節の柏レイソル戦はスコアだけでなく、内容でも相手を圧倒して勝利。中断期間中にトライしてきたボールをつなぐサッカーがJ1の舞台でも十分に通用することを証明した。J1昇格後初勝利をつかんだ勢いでこの試合を戦う。
開幕戦のヴィッセル神戸戦はMF瀬古樹、リーグ再開初戦の北海道コンサドーレ札幌戦はFW一美和成、前節はFW斉藤光毅がゴールを決めるなど、若手の活躍・躍動が目立つ。その他にも3バックの一角にDF星キョーワァンが定着。若き力がチームを支えている。
チームが1つの方向を向き、戦えていることが今のチームの強さのひとつ。ピッチ上やベンチからは絶え間なく声が飛び交い、チーム全員で戦っている。その一体感をもとに、13年前のJ1在籍時には達成できなかった連勝を目指す。
【マイナス材料】
攻撃に手応えを感じている一方、開幕から3試合を終えて無失点のゲームはなし。3バックのシステムで戦い始めてまだ日も浅く、実戦経験が少ないため、試合を重ねながら守備の練度を高めていくしかない。完封試合が早く欲しいところだ。
リーグ再開後の過密日程の中でチームはこの2試合、同じ11人でスタートしており、選手たちは相当疲れているはず。連係やコンビネーションを高めるためにはなるべく固定したメンバーで戦いたいが、ある程度の入れ替えも必要かもしれない。
星がセンターバックを務め、DFマギーニョがウイングバックに入る右サイドに比べ、左サイドが大人しいように感じる。チーム内でのバランスや兼ね合いはあるだろうが、片方のサイドからだけでなく、両サイドからバランスよく攻めに出たい。
文:totoONE編集部
■ベガルタ仙台 若き守護神の活躍に攻撃陣は応えられるか
【プラス材料】
前節の浦和レッズ戦で、先発メンバーをガラリと変えても主導権を握る戦い方ができたことがプラス材料だ。今季公式戦初出場のDF浜崎拓磨をはじめとしたフレッシュな選手がチャンスを作った。中3日の今節も先発メンバーは変わりそうだが、内容に自信を得てアウェイに乗り込めるのは大きい。
若手選手の活躍もプラス材料だ。先発に抜擢されている18歳のGK小畑裕馬が2試合連続で好セーブを見せており、ルーキーながらその存在感は頼もしい。
もう一人の好材料となる若手が、セレッソ大阪からの期限付き移籍で加入しているFW山田寛人。右サイドでチャンスを作り、前節はJ1初ゴールを記録した。先発でも途中出場でも、相手のスペースを突く動きができるのはチームの大きな武器になっている。
【マイナス材料】
FWの決定力不足がマイナス材料だ。2試合連続でFWが点を取っているものの、FWが絡むシュートや決定機の数を考えればゴールが少ない。なかなか点が取れないもどかしさで、調子を落としかねない不安が現在のチームには残っている。
また、この中3日が続く連戦では、連続出場している選手の疲労も不安材料だ。最終ラインを束ねるDF吉野恭平、ベテランながら攻撃でも守備でも走り回るMF関口訓充はそれぞれのポジションで要となる存在。今節は休ませる可能性も高い。
横浜FCとは2009年のJ2以来の対戦となる。その時は3戦して2勝1敗だったが、1敗はアウェイゲームで喫したもの。今回の敵地での試合においては、この点も気がかりだ。
文:totoONE編集部