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【C大阪vs名古屋プレビュー】今季公式戦全勝のC大阪に隙なし…名古屋は敵地で昨季の借りを返せるか

2020.07.11

[写真]=J.LEAGUE、三浦彩乃

セレッソ大阪 攻守両面でハイパフォーマンスを披露。昨季の再現も十分あり得る

【プラス材料】
 先週末に行われた第2節・ガンバ大阪との“大阪ダービー”に2-1で勝利。ミッドウィーク開催となった前節の清水エスパルス戦も2-0で制して、J1唯一の開幕3連勝を達成した。チームとしても2013シーズン以来、7年ぶりの開幕3連勝。最高のスタートを切ることに成功している。

 リーグ戦3試合を終えた段階で喫した失点は、G大阪戦での1点のみ。それもPKで許したものであるため、流れの中からは決められていない。昨季のリーグ戦で最少失点を誇った守備力は健在だ。

 今節の相手である名古屋グランパスとは、昨季の公式戦で4度対戦。2勝1分1敗と勝ち越しているうえ、本拠地『ヤンマースタジアム長居』で行われた2試合はいずれも3-0で勝利している。現在の勢いそのままに、昨季の再現を狙いたいところだ。

【マイナス材料】
 試合の途中に集中力を欠くシーンが散見される。ここまでは相手のミスにも助けられて失点には至っていないが、それがいつか失点につながるかもしれない。

 チームの要となっているボランチの二人、MF藤田直之とMFレアンドロ・デサバトが2試合連続でフル出場。走行距離も平均11キロに近い数字を記録している(藤田は11.056キロ、L・デサバトは11.608キロ)。中3日で行われるこの過密日程でどこまでスタミナが保てるかは不安なうえ、ボランチの選手層は他のポジションよりも薄い。どちらかを欠くと、戦力は大きくダウンする。

文:totoONE編集部
 

名古屋グランパス バリエーション豊富な攻撃は魅力的だが、序盤の失点癖に要注意

【プラス材料】
 リーグ戦再開後の2試合を1勝1分は成績としても悪くなく、前節・ガンバ大阪戦のドローには残念な部分も多いながら内容は上々のものだった。得点のバリエーションも豊富で、カウンターや速攻だけでなく、崩しの局面でもセットプレーでも力が発揮できているのは好材料だろう。

 疲労のコントロールを主眼に置きつつ、対戦相手の特徴に合わせた選手起用も一定以上の成果が出ている。今回の予想スタメンもそうしたマネジメントを踏まえて導き出した。

 次の試合まで1週間空くことを思えば入れ替えなくてもいいポジションはありそうだが、前節で結果を出したトップ下のFWガブリエル・シャビエル、逆に悔まれるミスを冒したFW前田直輝らの奮起には期待したいところ。まだ本調子ではないFW金崎夢生には、試合の中で感覚を取り戻していってほしいものだ。

【マイナス材料】
 マッシモ・フィッカデンティ監督はことさらに問題視していないが、2試合連続で前半の早い時間に失点している事実は、3戦連続として本当の課題にしないためにも気を使わなければいけない。

 前節のG大阪戦は終了間際に追いつかれており、DF丸山祐市は「試合の入りと終わりでもっと意思統一を図っていきたい」と気を引き締める。ここ2試合はしっかり逆転することができているが、追いつき追い越すには通常の倍以上のエネルギーを消費する。できれば序盤から安定した攻守を構成し、先制して余裕のある展開に持ち込みたい。

 今節から観客が入るようになり、スタジアムの歓声も徐々に戻ってくる。その声に負けないコーチングと頻度の高いコミュニケーションをもって、より緊密な守備と試合運びを実現したいところだ。

文:今井雄一朗

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