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【横浜FCvs広島プレビュー】5試合ぶりの白星を目指す両チーム…苦境を抜け出すのは横浜FCか、それとも広島か

2020.07.31

[写真]=兼子愼一郎

横浜FC 個の質の向上がトンネル脱出のカギに

【プラス材料】
 前節・浦和レッズ戦では開幕戦以来の先発出場となったMF中村俊輔が好プレーを披露。インサイドハーフの位置に入り、中盤で時間を作って攻撃にアクセントを加えた。プレースキッカーも務めるなど、正確無比な左足のキックは健在で、若きチームの中でその存在は稀有である。

 同じく3試合ぶりの先発となったプロ2年目のDF袴田裕太郎も存在感を示した。3バックの左に入り、高さと強さを発揮。攻撃面でも持ち味である左足からのフィードでカウンターの起点となっていた。

 2試合連続で無得点に終わったが、シュート数はともに12本と2ケタを記録している。試合を通じて防戦一方という展開を強いられているわけではないだけに、しっかりと攻撃をゴールに結びつけて勝利をつかみたい。

【マイナス材料】
 第5節・川崎フロンターレ戦の5失点、第6節・横浜F・マリノス戦の4失点に比べれば、前節の浦和戦は2失点と失点数は減った。しかし、なかなかゴールを奪えていない今、複数失点を喫していると勝ち点を奪うのは難しい。守備的な戦いをしているわけではないが、守備の見直しは急務である。

 リーグ戦再開後から半数のメンバーを固定して使っている。良く言えば替えの利かない存在で、下平隆宏監督からの信頼が厚い証拠であるが、悪く言えば代わりになる選手がいないということか。連戦続きで疲労感が拭えないのは気になるところだ。

 川崎F、横浜FM、浦和との3連戦で見えてきた課題は個の質。チーム全体で取り組んできているビルドアップの部分ではかなりの手応えを得ている一方、どうしても最後に問われるのは個の部分である。ゴールを決めきる、ゴールを守る。両方の精度を上げていきたい。

文:totoONE編集部

サンフレッチェ広島 予定外の休息はチームへの追い風となるか

【プラス材料】
 名古屋グランパスに新型コロナウイルスの陽性反応者が出て、試合開始150分前までに濃厚接触者の確認ができないということで、Jリーグはサンフレッチェ広島vs名古屋戦の開催延期を試合当日に発表した。

 延期そのものは残念だが、一方で広島の選手たちにとっては貴重な休息の時間になったことは間違いない。実際、コンディションが整わなくて出場が微妙だった選手も複数名いて、戦力のやりくりが難しい状況になっていたことも確かだ。

 それが予想しなかった休息を得られたことで、チームコンディションを一度リセットすることもできた。疲弊していた選手たち、体に痛みを感じていた選手たちも回復基調となり、その一方でフレッシュな状態の選手たちの地力も上がっている。健全な競争が可能な素地になってきた。

【マイナス材料】
 4試合連続勝利なしという現実は、チームに重くのしかかる。決して悪い内容ではないのは監督・選手の共通認識だが、だからこそ結果が出ていない現実がもどかしい。守備が崩されていないのにミスから失点したり、ビッグチャンスを決めきることができなかったり。こういうちょっとしたチグハグさが続くと、チーム状態そのものに影響を及ぼしかねない。

 特に得点力がFWレアンドロ・ペレイラのコンディション低下とともに落ちていることは心配だ。どんなチームであってもストライカーに点を取らせることを第一義として設計していることは確かだが、さまざまなポジションの選手がゴールできるようにならないと、チーム全体の得点力は上がらない。ボランチやワイドの選手、セットプレーでDFのゴールが生まれてこないと、苦境脱出も厳しくなる。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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