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【横浜FMvs柏プレビュー】M・ジュニオールとオルンガ…エース対決を制してチームを勝利に導くのは!?

2020.08.08

[写真]=Getty Images、大木雄介

横浜F・マリノス 攻守のバランス改善が上位進出へのカギを握る

【プラス材料】
 昨季得点王のFWマルコス・ジュニオールがここまで5得点と、軽快なペースでゴールを重ねている。前節のベガルタ仙台戦は負傷明けのため途中出場だったが、後半アディショナルタイムに値千金の決勝ゴールを記録。ゴール前での落ち着きとシュートテクニックは他と一線を画す。特に最近出場した3試合で4得点と抜群の決定力を誇り、攻撃陣をリードする存在になっている。3試合ぶりの先発出場が濃厚となっている今節も期待できそうだ。

 その陰に隠れがちだが、MF天野純もここまで3得点と結果を出している。M・ジュニオールとのポジション争いが激しく、出場機会が限られる中でのこの数字は秀逸。かつて自身が頭角を現すきっかけをつかんだ柏レイソル戦での大暴れを狙う。

【マイナス材料】
 ここまで13得点の攻撃陣が昨季優勝チームにふさわしいパフォーマンスを見せている反面、14失点を喫している守備には依然として問題を抱えている。特に黒星を喫した4試合はいずれも複数失点を許しており、ミス絡みで相手にゴールを献上している。これから上位進出を目指すためには攻守のバランスが重要となり、安易な失点を減らさなければいけない。

 また負傷者が続いていることも気がかり。第6節の横浜FC戦で負傷した昨季MVP&得点王のFW仲川輝人は右ハムストリングの肉離れで全治4~6週間と診断された。オフェンス陣のリーダー格の離脱は大きな痛手で、チーム全体で穴を埋める必要があるだろう。

文:totoONE編集部

柏レイソル 充実の時を過ごすも、最終ラインに一抹の不安

【プラス材料】
 前節は名古屋グランパスの堅守に苦戦を強いられながらもFWオルンガの得点で競り勝ち、リーグ戦の連勝を「4」まで伸ばした。オルンガは4試合連続ゴールにして、早くも今季9得点目と絶好調だ。そのオルンガに決定的なパスを供給するMF江坂任の存在感は別格である。対戦相手もオルンガと江坂のホットラインを分断する策を立てているだろうが、それを上回るパフォーマンスで“背番号10”は攻撃を牽引し続けている。

 JリーグYBCルヴァンカップの湘南ベルマーレ戦は大幅にメンバーを入れ替えながら勝利を手にした。替わって出た選手たちが見せた活躍はリーグ戦に出場する選手たちにも多大な刺激を与えたはず。

 リーグ戦再開直後は失点が目立った守備も、直近の3試合に限れば失点はわずか「1」。完封が2試合と安定感を増している。

【マイナス材料】
 ルヴァンカップの湘南戦はターンオーバーを敷き、主力選手を休ませることができたが、唯一の例外がセンターバックである。DF山下達也とDF大南拓磨は、ともに前節の名古屋戦から続けてルヴァンカップにも出場した。DF鎌田次郎、DF染谷悠太、DF高橋祐治ら他のセンターバックは名古屋戦、湘南戦と2試合連続でベンチにも入っていない。もし彼らに何らかのアクシデントがあったならば、山下と大南は中3日と中2日の連戦をこなしての出場となるため、疲労が心配される。

 さらに依然として復帰の目処が立たないFWクリスティアーノをはじめ、MFマテウス・サヴィオ、FW神谷優太とアタッカーにケガ人が続いている。この先まだまだ続く夏場の連戦に向けて、台所事情の懸念が残る。

文:鈴木潤

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