[写真]=清原茂樹、兼子愼一郎
■セレッソ大阪 ホームでは13年間負けなし。相性の良さを生かせるか
【プラス材料】
ミッドウィークに行われたJリーグYBCルヴァンカップの浦和レッズ戦でMF西川潤がプロデビュー。FW豊川雄太の決勝点をお膳立てしてアシストも記録した。MF坂元達裕に代わるアタッカーは駒不足だったため、西川を戦力として数えられるのは大きい。
第5節の名古屋グランパス戦に敗れて以降は、公式戦5試合負けがない。リーグ戦は2勝2分で、その間に喫した失点は2つのみ。連戦の中でも自慢の堅守を見せている。
FC東京とのリーグ戦は11勝7分8敗で得意としており、特にホームでは2006年を最後に負けていない。ホームでの相性の良さを勝利につなげたい。
【マイナス材料】
DF木本恭生がルヴァンカップの浦和戦で負傷。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督は「筋肉系のケガなので週末は間に合わないと思います」としており、今節のFC東京戦は欠場が濃厚。リーグ最少失点を支える大切な選手のひとりであるため欠場は痛いが、木本とポジション争いを繰り広げているDF瀬古歩夢に期待したい。
木本が負傷したため、DFマテイ・ヨニッチが前半5分に緊急出場。ヨニッチはここまでリーグ戦全試合先発フル出場しているだけに休ませたいところだったが、それはかなわなかった。疲労の蓄積が気になるところだ。
文:totoONE編集部
■FC東京 守備組織の再構築が遅れると連敗の可能性も
【プラス材料】
前節は3点を失い、サガン鳥栖に今季初勝利を与えてしまった。その中でもMFレアンドロが見事な直接FKを決めたほか、3試合連続途中出場のFW原大智がJ1初ゴールを挙げたことは明るい材料だ。特に原自身が「負けている状況だったのでとにかく『走ること』を意識した」と振り返るように、彼のダイナミックな動きによってチームに勢いが生まれ、攻撃の形が作れたことは次につながるポジティブな要素。まだ短い出場時間にとどまっているものの、先発の期待もかかる。
JリーグYBCルヴァンカップはプライムステージからの出場のため、前節から1週間のインターバルがあった。5日にルヴァンカップに臨んだセレッソ大阪に対して、チームコンディションの面では有利と言えるだろう。
【マイナス材料】
前節の鳥栖戦は序盤のビッグチャンスを決めきることができず、常に追いかける展開でなかなかリズムを作ることができなかった。ここ3試合で6失点を喫しており、特にサイドを破られ、失点を重ねていることは気がかり。まずは守備の立て直しが急務と言える。
ロシアへ移籍したMF橋本拳人と長期離脱中のMF東慶悟は、いずれもカバー力に長け、気の利く動きで中盤を安定させていた。もちろん彼らの不在は痛いが、その代役を探し求めるのではなく、チームとして新たな守備組織を構築する必要がある。
C大阪とのアウェイ戦は2010年以降、2分5敗と一度も勝てておらず、現在3連敗中だ。相性の悪さに加え、関西独特の蒸し暑さもマイナス材料となりうる。
文:totoONE編集部