ついに川崎Fが今季初黒星…3位・名古屋がFW金崎の復帰後初ゴールを守り抜く

　23日、明治安田生命J1リーグ第12節が行われ、名古屋グランパスと川崎フロンターレが対戦した。

　首位を走る川崎Fは前節2位・セレッソ大阪に完勝し、同一シーズンにおけるJリーグ記録の10連勝を達成。また今シーズンの無敗を維持している。一方ホームの名古屋は、消化試合が1試合少ないものの現在3位。今月12日に行われたYBCルヴァンカップでの対戦では2－2のドローと善戦しただけに、川崎Fに今シーズン初黒星を付けられるか注目が集まった。

　先にチャンスを作ったのは川崎Fだった。5分、DF山根視来のスルーパスで相手ペナルティエリアの右へ抜け出したMF家長昭博がマイナス方向へ折り返すと、MF守田英正がペナルティエリア中央からシュート。しかしこれは名古屋DFにブロックされ、ゴールには至らない。

　対する名古屋もチャンスを迎える。25分、CKの流れを拾ったFW金崎夢生が右サイドから鋭いクロス。これは川崎DFに防がれるものの、競り合いからのルーズボールがMFガブリエル・シャビエルの下へ。G・シャビエルは左足を振り抜くが、川崎DFが決死のブロックで得点を許さない。

　このままスコアレスで折り返すと見られたが、名古屋が先制に成功する。44分、FWマテウスが左サイドの敵陣中央からクロスを供給すると、ペナルティエリア中央でマークを外したFW金崎夢生が強烈なヘディングシュート。金崎の今シーズン公式戦初得点となるゴールが突き刺さり、名古屋が先制点を挙げた。前半は1ー0で折り返す。

　迎えた後半、川崎FはMF大島僚太とFW旗手怜央を同時に投入。61分にはFW小林悠を投入し、得点への姿勢を強める。

　しかし、なかなかスコアが動かないまま試合が進んでいくと、71分にFW三笘薫が左足首を捻り倒れ込む。川崎Fは、ここまで公式戦5試合連続でゴールを記録している三笘をアクシデントで失ってしまう。

　その後は川崎Fがボールを保持し、名古屋がカウンターを狙うという展開に。ホームの歓声と拍手を背にする名古屋は、前線の選手も身体を張ったディフェンスを見せ、川崎Fにゴールを許さない。

　そして迎えた後半アディショナルタイムは5分の表示。小林やDFジェジエウがミドルシュートを放つも、名古屋のGKランゲラックが立ちはだかり得点には至らない。

　結局試合はこのまま終了。敗れた川崎Fは今シーズン初黒星となり、リーグ戦の連勝も10でストップ。勝利した名古屋は2連勝を飾った。

【スコア】
名古屋グランパス　1ー0　川崎フロンターレ

【得点者】
44分　1ー0　金崎夢生（名古屋グランパス）