[写真]=金田慎平
■横浜F・マリノス 4戦14発の勢いそのままに昨季の再現を狙う
【プラス材料】
前節はアウェイでヴィッセル神戸と引き分け、連勝は「3」でストップしてしまったが、その試合も3得点を挙げた。これで直近4試合で計14得点を挙げており、攻撃陣は絶好調と言える。
ここまで8ゴールを挙げて得点ランキング3位タイにつけているFWマルコス・ジュニオール、今夏に加入してから出場した5試合で5得点を挙げているFWジュニオール・サントス、そして8月26日の北海道コンサドーレ札幌戦で今季初得点を挙げ、前節の神戸戦でも2試合連続ゴールを記録したFW仲川輝人。アタッキングフットボールを牽引するオフェンスプレーヤーの好調は心強い。
対戦相手の川崎フロンターレとは昨季の対戦で1勝1分。第33節で対戦した際には持ち前の攻撃力を発揮し、4-1で完勝を収めた。今節もその再現を狙い、シーズンをまたいでの連勝を目指す。
【マイナス材料】
勝ち点3をつかみ損ねた前節の神戸戦は痛恨のゲームとなった。3-1とリードしている状況でも普段どおりに追加点を狙ったが、チーム全体の疲労の色が濃くなって足が止まった終盤に2失点。まさかの引き分けに終わった。3連勝とようやく勢いに乗ってきたタイミングだっただけに手痛い結果となった。心身ともに仕切り直して戦えるどうかがポイントになる。
それに加えて、連勝中も失点は続いており、現在6試合連続失点中なのも不安材料だ。相手はここまでリーグトップの41得点を叩き出している川崎Fだけに、小さなミスが命取りになるかもしれない。神戸戦でも見られた自陣でのミスを減らし、試合の流れを大きく左右する先制点を献上しないことが大切になる。
文:totoONE編集部
■川崎フロンターレ 公式戦2試合連続クリーンシートの守備力がカギに
【プラス材料】
リーグ戦2試合勝ちなしの状態が続いたが、前節の清水エスパルス戦は5-0と圧勝。大黒柱・MF中村憲剛の復帰弾が生まれるなど、チームが活気づく大勝劇を飾った。水曜日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝のヴィッセル神戸戦は、その勢いのまま圧倒。6-0で完勝を収めている。
他を圧倒する強さで首位を独走し続けているが、より重要性を増しているのが、連戦におけるコンディション調整である。前節、鬼木達監督は先発8人を入れ替え、起用したフレッシュな選手たちが躍動した。一方で、水曜日のルヴァンカップは清水戦で休養を取れた選手たちも輝きを取り戻している。
チームとしては、自分たちのスタイルである攻守にアグレッシブなサッカーが再び表現できている。今節もこの姿勢を継続し、昨季のリーグ戦覇者との真っ向勝負に挑む。
【マイナス材料】
8月から続いていた連戦も11試合目を迎える。ターンオーバーが機能し始めている一方で、DF登里享平とFW旗手怜央など連続スタメンが続いている主力がいるのは気になるところ。中2日でのアウェイ戦である以上、誰をスタートで起用するかは大きなポイントだ。古巣戦となるMF齋藤学やMF守田英正など、連戦で好調を維持している選手を継続するのか。それとも消耗度が少ないMF三笘薫やMF田中碧を起用するのか。鬼木監督にとっては、ゲームプラン同様、選手個々のコンディションの見極めがポイントになりそうだ。
両チームのスタイルを考えると、点の取り合いが予想される。昨季はホーム最終戦で4失点を喫した。現在は公式戦2試合連続無失点だけに、攻守の強さを示したいところだ。
文:いしかわごう