[写真]=J.LEAGUE
■ベガルタ仙台 主力選手がまたも負傷離脱。本拠地初勝利への壁は高い
【プラス材料】
前節のサンフレッチェ広島戦は同点に追いついて引き分け。連敗せずにホームへ戻ってこられたことがプラス材料だ。勝って悪い流れを止められたわけではないが、今季は先制を許した試合でそれまで1試合しか引き分けに持ちこめていなかっただけに、アウェイ連戦でなんとか踏みとどまれたことは大きい。
この広島戦でMF兵藤慎剛がゴールを決めたこともプラス。チームに負傷者が多い中、ケガから戻ってきた兵藤のような選手が結果を出せば、チームに勢いがつく。
ガンバ大阪とは昨季1勝1敗で、ホームでは勝利を収めた。その時に試合終了間際の決勝ゴールを決めたのがFW長沢駿。元G大阪の長沢の存在も今節に期待したい要素だ。
【マイナス材料】
今季はまだホームでの勝利がないことのプレッシャーが、最大の懸念材料だ。昨季は得意にしていた『ユアテックスタジアム仙台』でのゲームで、今季はここまで3分3敗と低迷している。
また、ケガ人の多さは不安材料として残り続けている。MF松下佳貴やMF富田晋伍といった主力の長期離脱者がまだ戻れない中、FW赤﨑秀平も先日、左足第2中足骨骨折で全治約8~10週間と発表された。
赤﨑の負傷もあり、これまで以上に懸念されるのが攻撃力の低下だ。ベガルタ仙台は赤﨑が得点した第9節のヴィッセル神戸戦を最後に複数得点がなく、勝ち越すことができていない。攻撃陣のさらなる奮起が望まれる。
文:totoONE編集部
■ガンバ大阪 攻守両面で連係の見直しが必要。勝って自信を取り戻せるか
【プラス材料】
前節のFC東京戦と同じ先発メンバーを予想。MF小野瀬康介を右ウイングバックに回し、インサイドハーフの1枚にFW小野裕二かMF倉田秋を置くことも考えられる。ただ、途中からピッチに立って攻撃を活性化させる駒ということで考えると、小野と倉田はこれまでどおり途中出場の可能性が高そうだ。FW渡邉千真やFWパトリックを含め、勢いが停滞しがちな後半の加速を期待したい。
そのFC東京戦ではエースのFW宇佐美貴史に待望の一発が。試合後、本人も「ああいう形をどれだけたくさん作れるかが大事」と話したように、前線が連動し、コンビネーションで切り崩す形さえ作れれば、宇佐美にしても、FWアデミウソンにしても仕留められる力はある。欲を言えば、ペースを握った時間帯に1点ではなく、複数得点で相手を突き放す展開に持ち込めればより理想だろう。
【マイナス材料】
今季初めて3試合白星から遠ざかっている。その中で気になるのは、自分たちのミスから招いた失点が続いていること。DF昌子源を真ん中に据えたセンターバック3枚の安定感は出てきているが、さすがに自陣で大きなミスを犯してしまっては防ぐのが難しい。自ら首を絞め、勢いを削いでしまうことのないよう選手同士の距離感・意思の疎通も含めて、チーム全体で見直しを図りたい。
とはいえ、ある意味サッカーはミスが出るスポーツだ。だからこそ、大事なのはそのミスをいかに試合中に取り返せるか。FC東京戦後にDF三浦弦太は「ミスが起きてもそれをチーム全体でカバーしたり、その後の反応という意味でもっとパワーを出していかなければ」と話していた。その部分も含め、今一度チームとして自信を取り戻すことも大事だろう。
文:totoONE編集部