[写真]=金田慎平、兼子愼一郎
■セレッソ大阪 攻守のバランスを整え、ホームで3年ぶりの勝利を狙う
【プラス材料】
8月15日の第10節・柏レイソル戦(3-1)からリーグ戦で4試合続けて複数得点を記録している(第11節・川崎フロンターレ戦、第12節・ベガルタ仙台戦、前節・横浜FC戦はいずれも2得点)。上位戦線で生き抜くには決定力不足の解消が必須となるため、ここ最近の攻撃陣の活躍は好材料だ。
今節対戦する浦和レッズには2011年から2018年まで、リーグ戦のホームゲームで敗れていなかった。今季はJリーグYBCルヴァンカップのグループステージで対戦しており、その時はホームで1-0の完封勝利を収めている。相性の良さを追い風に白星をつかみたい。
【マイナス材料】
水曜日に行われたルヴァンカップ準々決勝・柏戦(0-3)はDF庄司朋乃也やMF前川大河、MF西川潤といった出場機会の少ない若手を先発起用したが、目立った活躍を残せなかった。過密日程の影響で総力戦が求められるため、若手の台頭がないと今後を戦い抜くのは厳しくなってくる。
攻撃陣が4試合連続で複数得点を挙げている一方で、同じく4試合連続で失点を喫している(第11節・川崎F戦は5失点、第12節・仙台戦と前節・横浜FC戦はいずれも1失点)。守備が堅いことが特長であるチームなだけに、もう一度気を引き締めてディフェンスしたい。
本拠地『ヤンマースタジアム長居』での対戦成績は8勝3分6敗と勝ち越しているが、ここ2年勝利がない。昨季は1-2で敗れ、ホームゲーム9年ぶりの黒星を喫している。本拠地で3年連続白星なしという状況は避けたいところだ。
文:totoONE編集部
■浦和レッズ エースの復活は目前。惜敗したルヴァン杯のリベンジなるか
【プラス材料】
前節の大分トリニータ戦は先制点を奪われながら逆転勝利を収めた。失点シーンはパターン化してきたものだけに気分はよくないだろうが、それを契機にチームが崩れるようなことがなくなってきたのが成長している部分だと、DF槙野智章も話した。
セレッソ大阪とは今季のJリーグYBCルヴァンカップで対戦して0-1で敗れたが、内容的には勝利しても全く不思議がないものだった。そうした意味では悪いイメージが残る相手ではなく、勝利を期待していい相手と言える。
大分戦で得点こそなかったが、復帰2戦目のFW興梠慎三が後方でのつなぎから前線での変化をつけるプレーまで獅子奮迅の活躍だった。頼れるエースが調子を上げてきたのは心強い要素と言えるはずだ。
【マイナス材料】
前節の大分戦で先制点を奪われた場面は、サイドチェンジに対応が遅れてクロスで失点するという今季のパターンに陥ったもの。守備面での整理ができていないことが浮き彫りになってしまった。
ここまでリーグ戦7勝を挙げているが、内容でも完勝だったと振り返ることのできるゲームがほぼない。ちょっとしたことで敗戦となりかねない試合が多かっただけに、結果の出ている間にチームの質を高めることができたかが今後に現れる。そうした意味では、このC大阪戦を含めて楽観視できる要素は少ない。
試合数の上ではシーズンの中盤を迎え、メンバーも固定され始めた。チーム内のモチベーションやコンディションのバラつきをどれくらい抑えられているかも今後のカギになりそうだ。
文:totoONE編集部