[写真]=金田慎平、兼子愼一郎
■北海道コンサドーレ札幌 9試合ぶりの白星獲得へ。まずはゴールを奪いたい
【プラス材料】
ホームで戦えることは今の時期は大きい。夏場のアウェイゲームは、やはり北海道コンサドーレ札幌にとっては難しいからだ。過密日程であることを踏まえると、ホームゲームの重要度は例年以上に高いと言える。ここ最近は高いエリアからタイトなマークで相手選手を追う戦術を採用しているため、そこの部分で北海道、さらには『札幌ドーム』の空調設備はチームを助けるはず。
例えば横浜F・マリノスとの対戦を振り返っても、8月末に行われたリーグ戦のアウェイゲームでは大敗を喫した(第29節・1●4)が、ホームで挑んだ翌週のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝では互角以上に渡り合っており(1△1)、やはり夏場のホームゲームは貴重である。
前節のセレッソ大阪戦は敗れはしたものの、多少のターンオーバーができた。体力的にフレッシュな選手たちでホームゲームを迎えられるのは大きいはずだ。
【マイナス材料】
リーグ戦で8試合勝ちなしという状況は、どうやってもマイナス材料になってしまう。上位進出を目指しながらこの成績は非常に厳しいと言わざるを得ない。リーグ戦は3試合連続ノーゴールで、得点を取らなければ勝利はあり得ないため、ここがまずは課題になる。チャンスはある程度作れているとは思うが、主軸にストライカータイプの選手が少ないないため、内容うんぬんよりもそもそもの状況が得点を少なくしているようにも思える。
また、守備陣も冷静さを欠いたプレーが多く、慌ててプレーをしてピンチを招いている場面が見て取れる。
得失点に関わるポジションに課題があるため、メンバー選考を含めた改善が必要とも言える。それが中3日でどこまで果たせるか。
文:totoONE編集部
■浦和レッズ 司令塔・柏木が復帰。“10番”の帰還を追い風にできるか
【プラス材料】
2試合勝利がない状態で迎えるゲーム。チーム内にポジティブな要素を見出すなら、前節のサガン鳥栖戦でMF柏木陽介が久々に出場し、攻撃に変化を与える兆しを見せたこと。これによってFW興梠慎三が自陣まで下がって攻撃を組み立てる必要性が減り、FWレオナルドとの2トップは額面どおりに相手への脅威を与えることができるだろう。
また、対戦相手の北海道コンサドーレ札幌は8月に入ってからリーグ戦で未勝利と調子を落としている。それに加え、内容的なことは別にして、浦和レッズは3バックを採用するチームに対して好成績を残している。
相手のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は過去に浦和を率いて攻撃的かつ魅力的なサッカーのチームを作った。それとは全く違う色になった浦和だけに、結果だけは譲れない。
【マイナス材料】
ここ2試合は1敗1分だが、4試合続けて先制点を奪われているのは大きな課題だ。MF関根貴大は前節の鳥栖戦後に「今季は先制点を食らってしまうと厳しい」とチーム状況を話すだけに、その流れを断ち切りたいところだ。
試合数にバラつきがあるとはいえ、20得点・25失点はいずれもリーグで下から7番目の数字で並ぶ。そうした意味では、見た目の7位という順位よりもこれまでの内容は悪いと判断できる部分も多い。
攻守ともに質の高さと安定感を欠いているのが実情と言えるだけに、ちょっとしたことで大敗を喫するのが今季の悪癖だ。ハマった時の得点力は確かなものがある札幌が相手だけに、その不安は拭えないと言えるだろう。
文:totoONE編集部