[写真]=兼子愼一郎
■サガン鳥栖 好調の攻撃陣が数少ない決定機をモノにできるか
【プラス材料】
新型コロナウイルスの影響で、中2日でリーグ戦を迎える。16日に行われた第12節延期分・北海道コンサドーレ札幌戦は大幅にメンバーを変更したこともあり、今節は前節・柏レイソル戦に近いメンバーとなるだろう。
札幌戦に敗れたとはいえ、それまでは攻撃陣が好調だった。今節は攻撃力もあるが失点も多い横浜F・マリノスが相手。好調な攻撃陣に期待がかかる。
チームトップスコアラーであるFW林大地は途中出場の可能性が高いが、前節までは3試合続けてゴールを奪っている。ワンチャンスに懸けることになるだろうが、彼のポテンシャルであれば問題はない。彼が出場するまで守備陣が踏ん張り、一気に試合を決める展開に持ち込めれば連戦も気にならない。
【マイナス材料】
4試合ぶりに敗れたとはいえ、そこまで心配することはないようだ。
あえて懸念材料を挙げるとすれば、連戦となりそうな選手たちか。中でもGK守田達弥が中2日で2試合連続出場となっている。気合は充実しているだろうが、今節は3試合ぶりにGK高丘陽平に代わる可能性も。実力差はないので心配ないだろうが、他の選手も含めて中2日での試合が続くことでコンディションもわずかながら心配だ。
若い選手の起用が多いだけに、若さで乗りきってほしい試合でもある。今季は降格がないとはいえ、来季につなげるためにも多くの若手に経験を積ませたいのが金明輝監督の心の内にはあるだろう。今節もチーム力が問われる試合となる。
文:totoONE編集部
■横浜F・マリノス 攻撃陣は充実も、駒不足の守備陣に一抹の不安あり
【プラス材料】
ミッドウィークの第24節はホームで清水エスパルスと対戦し、3-0の快勝を収めて連敗を「3」でストップした。その試合で2得点したのがFWエリキだ。これで今季4得点とし、いよいよエンジンがかかってきた。15年ぶりに優勝した昨季は夏に加入し、リーグ戦12試合で8ゴールを挙げて得点源となった。今季はウイングでの起用に苦戦していたが、システム変更とともにスタートポジションが中央寄りになったことで息を吹き返した。
また、清水戦では9試合ぶりに先発したMF水沼宏太のクロスを、8試合ぶりに先発したFWオナイウ阿道が決めた。出番に恵まれていなかった選手たちの活躍でチーム全体の士気が上がりそうだ。
対戦相手のサガン鳥栖とのリーグ戦通算対戦成績は8勝2分6敗と勝ち越しており、勢いをさらに大きくするための2連勝を狙う。
【マイナス材料】
DF畠中槙之輔がミッドウィークの清水戦で負傷。自ら交代を申し出たことからも軽傷ではなさそうで、今節の出場は難しいだろう。
もともとDF實藤友紀が離脱中のため、センターバックは駒が不足している。清水戦はサイドバックのDF松原健を3バックの右にコンバートし、試合途中からはMF喜田拓也を3バック中央で起用した。なんとか選手をやりくりしている印象で、今節もアンジェ・ポステコグルー監督の采配に注目が集まる。
ただ、今節は今季ここまで2勝2分4敗と負け越しているアウェイゲームだ。清水戦から中2日の日程と準備時間も少なく、移動も含めてコンディションは気がかり。ベストな状態で戦うのが難しいだけに、苦戦を余儀なくされるかもしれない。
文:totoONE編集部