[写真]=J.LEAGUE
■FC東京 若手の活躍は朗報も、過密日程の影響は至るところに
【プラス材料】
水曜日に行われた第24節・大分トリニータ戦で、5試合ぶりの敗戦を喫した。だが、長谷川健太監督は「1-3になっても下を向くことなく、気持ちを見せ、迫力のある攻撃を仕掛けた」とポジティブな要素を挙げる。
また、ゲームの中で4-2-3-1、4-4-2と頻繁にシステムを変更したがスムーズに対応。FW田川亨介とFW原大智の投入で流れが変わり、「途中出場の彼らが活力を与えてくれた」と長谷川監督。90分にMF品田愛斗がJ1初ゴールをマークし、追い上げムードでタイムアップを迎えたことは明るい材料だ。
MF平川怜が前節・ヴィッセル神戸戦で今季初出場。短い出場時間に終わったが、コンディションを高めている。中盤の選手の状態によっては、MF内田宅哉らに加え、平川を先発に抜擢することも考えられる。
【マイナス材料】
JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝を含めて中2~3日で19連戦を戦う日程のもと、10試合を消化したが、徐々に疲労感やダメージがあらわになっている。
前節・神戸戦は後半アディショナルタイムに同点に追いつかれ、ショッキングなドローに終わった。それを払拭するべくホームでの第24節・大分戦に臨んだが、どこか動きが重く、相手のパス回しに対してプレスがかけられない時間が続いた。また、3試合連続で相手に先制を許し、常に追いかける展開に。本来であれば「先制点を取り、無失点に抑える」ことを得意とするFC東京のスタイルだが、ここのところ先手を取れていないことは大きなマイナスだ。
MF髙萩洋次郎はケガを抱えており、状態は不透明。MF安部柊斗も足に張りがある様子で、ともに今節の出場に関して流動的だ。
文:totoONE編集部
■ベガルタ仙台 日程面のアドバンテージを生かして金星なるか
【プラス材料】
なかなかプラス材料が増えないベガルタ仙台。その中で光明を見出すとすれば、まずは日程面で有利なことだ。FC東京は16日にACL出場の関係で前倒し開催となった第24節を戦ったのに対して、仙台は13日の前節から1週間を空けて戦える。コンディションを整え、万全の準備をしたいところ。
ここ2試合は守備の主戦力であるDF平岡康裕がコンディションの問題で出場していなかったが、前節でベンチ入りしたように復帰が近いところもプラスとしたい。DFシマオ・マテとのコンビで守備を立て直すことが期待される。
前節にリーグ戦で初めて先発出場したDFパラも面白い存在。得意のクロスをもっと生かせれば、チームにとって明るい材料となる。
【マイナス材料】
3連敗で6試合勝ちなし。しかも前節の大分トリニータ戦は散々な内容で0-3の敗戦を喫し、前半戦はとうとうホームで勝てずに終わった。この悪い流れが最大のマイナス材料。敵地で迎える前半戦最後の試合、なんとかして結果を出さなければならない。
相変わらずケガ人が多いのも悩みどころ。復帰した選手もまだコンディションが戻りきっていないことが多く、前節はFWジャーメイン良が精彩を欠いて前半で交代を余儀なくされ、マテも珍しく一対一で競り負けて失点に絡んでしまった。この1週間で調子を上げたいところだ。
また、サイドバックとして踏ん張ってきたDF柳貴博が、FC東京からの期限付き移籍で加入しているため、この試合には契約上出場できないことも痛い。
文:totoONE編集部