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【広島vsG大阪プレビュー】復調傾向にある両チームが激突…通算対戦成績はG大阪がややリード

2020.09.26

[写真]=金田慎平、J.LEAGUE

サンフレッチェ広島 攻守のバランスが安定も、D・ヴィエイラ頼みの状況は打開したい

【プラス材料】
 前節の前半はFW永井龍のランニングを軸にハイプレスを仕掛けて大分トリニータのポゼッションを封じ込め、間延びしてきた後半にFWドウグラス・ヴィエイラやMF川辺駿らを投入してゴールを叩き込む。ゲームプランどおりの戦いで大分との我慢比べを制し、3試合ぶりの勝利を手にした。

 これで最近5試合で3勝1分1敗。その間に10得点と1試合平均2得点ペースに乗り、失点も川崎フロンターレ戦の5失点を除けば4試合でわずか2失点。攻守にわたって調子を上げている。

 その原動力がD・ヴィエイラだ。5試合で4ゴール・1アシストとまさに爆発。ボールキープ力は抜群でポストプレーも安定し、そのうえ守備での貢献も大。大分戦でもピッチに登場していきなり違いを生み出し、1ゴール・1アシストと勝利を呼び込んでいる。円熟味を増したストライカーの存在がサンフレッチェ広島を牽引する。

【マイナス材料】
 前節の大分戦は確かにプランどおりの戦いだったとはいえ、D・ヴィエイラ投入までは攻撃が機能したとは言えず、前半のシュート数は1本のみ。トータルでも5本と、なかなか相手陣内でチャンスを作れなかった。

 期待の若手も頑張りを見せはしたが、昨季のMF森島司のような鮮烈さに欠け、チャンスを生かしきれていない。MF浅野雄也は結果を残し始めてはいるが、彼に続くU-23世代が台頭してこないと後半戦にダッシュをかけるのは難しくなる。

 大分戦でMF東俊希はバー直撃のシュートを放ち、ルーキーのMF土肥航大も前節はJリーグトップとなる13キロ超えのランニングを見せた。可能性は感じられるだけに、あとは具体的な結果が欲しい。

文:紫熊倶楽部 中野和也

ガンバ大阪 頼れるリーダーの負傷離脱は痛い。その穴を埋めきれるかがカギに

【プラス材料】
 前節の名古屋グランパス戦に勝利し、今季2度目の連勝を飾ったガンバ大阪。前半は流れが悪かったものの、第14節のベガルタ仙台戦から先発出場を続けているMF山本悠樹の直接FKで同点に追いつくと、後半は攻撃が活性化。お互いの距離感もよく、ワンタッチでボールが動く中、途中出場のFW宇佐美貴史にゴールが生まれて勝利を引き寄せた。

 そのエースに8月29日、第13節のFC東京戦以来のゴールが生まれたことはもちろん、今季初めてと言ってもいいほど攻撃にリズムが感じられたのも好材料。試合後、宇佐美は「今まで勝った試合もありますけど、みんなが心底、勝ったと感じたというか、本当に攻め勝ったという心理状態はなかなか久しぶりだった」と話したが、その言葉が物語るとおりだ。この名古屋戦でのパフォーマンスを継続できれば、チームは好転していきそうだ。

【マイナス材料】
 第17節の北海道コンサドーレ札幌戦で守備の要、DF三浦弦太が負傷交代。MF矢島慎也に続き、主力にケガ人が出てしまった。三浦についてはチームからのリリースが出ておらず、宮本恒靖監督も「少しかかると思う」と話すにとどまったが、短期の離脱ではなさそうだ。センターバックの中では最も多く試合に出場し、“声”での統率も多かったキャプテンの離脱が心身両面で大きな穴にならなければいいが……。

 ちなみに、その三浦が抜けた前節の名古屋戦の守備だが、前半はまたしてもミスからの流れでCKを与えて失点につながっている。そこから試合の流れがより悪くなったのも事実だろう。ミスがあるスポーツとはいえ、あまりに続くと心理的なダメージも深くなるだけに、チームとしてしっかりとした修正が必要だ。

 J1でのサンフレッチェ広島とのアウェイゲームは3試合勝ちなし。今回こそ止められるか!?

文:totoONE編集部

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