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【湘南vs川崎Fプレビュー】18位・湘南と首位・川崎Fが対峙…対照的なチーム同士のダービーマッチに勝つのは!?

2020.09.26

[写真]=清原茂樹、金田慎平

湘南ベルマーレ フィニッシュの精度を上げて5年ぶりの白星奪取なるか

【プラス材料】
 前節は鹿島アントラーズに0-1で敗戦。第16節・ガンバ大阪戦で9試合ぶりの勝利を挙げて以降は2連敗と、再び足踏みしている。

 ただ、敗戦にもポジティブな印象が残るのは、ゲームをとおして粘り強く守れた事実と、一度ならずゴールに迫ることができた攻撃の手応えゆえだろう。相手がポゼッションで上回る中、幾度か訪れたピンチを体を張って防ぎ、攻めては縦に速く展開して前後半ともに決定機を作り出した。後半アディショナルタイムの失点は言わずもがなの反省材料として、0-3で敗れた第17節・清水エスパルス戦の内容を思えば、攻守ともに改善が見られている。

 リーグ戦初先発のDF舘幸希が精彩を放ったことも明るい材料だ。DF大岩一貴を始め、負傷離脱が相次ぐ中で、チャンスをつかんだ選手の躍動は頼もしい。チームの底上げの証でもある。

【マイナス材料】
 清水と鹿島に敗れて2連敗となり、最下位でシーズンを折り返すこととなった。消化試合数にバラつきがあるため暫定ではあるが、状況は厳しい。

 プラス材料で触れたとおり、前節の鹿島戦ではチャンスを幾度か演出した。それでも無得点に終わっており、精度は引き続き課題と言えるだろう。ケガ人が多いこともチームの低迷に拍車をかける。鹿島戦の舘のように、特に若手の台頭と競争の活性化に期待したい。

 今節迎える川崎フロンターレとの通算対戦成績は6勝8分16敗と大きく負け越している。湘南ベルマーレのホームでも4勝5分6敗と分が悪い。7月の前回対戦はFWタリクの加入後初得点で先制するものの、逆転負けを喫した。昨季も2敗を喫し、ひも解けば最後に勝利したのは2015年の2ndステージまで遡らなければならない。今節、歴史を動かすことができるか。

文:隈元大吾

川崎フロンターレ 安定した戦いぶりで首位独走も、連戦の影響が忍び寄る

【プラス材料】
 リーグ戦6連勝を飾り、勝ち点はついに「50」に達した。

 2巡目の対戦となり、相手の対策も進んでくる中、ここにきて若い力が躍動。前節・横浜FC戦は対戦相手にFW三浦知良やMF中村俊輔といった大ベテランがいるピッチで、MF田中碧が先制点を挙げ、FW旗手怜央が2得点。チームの成長を感じられるのは、得点を決めた若手が勝つことの重要性、こだわりを口にしていた点だ。「勝ちにこだわっていたし、ゴールにもこだわっていた」と田中が言えば、旗手も「難しい時間もあったが、勝つことが大事だと思っている」と言いきった。

 今節の相手は最下位の湘南ベルマーレ。古巣戦となるDF山根視来の恩返し弾に期待がかかる。下馬評では川崎フロンターレ有利だが、油断はならないだろう。勝つことにこだわり、首位を独走したい。

【マイナス材料】
 ミッドウィークの前節・横浜FC戦は中2日での過密日程と悪天候、そして後半にパワーをかけてきた相手の猛攻に苦しむ時間帯もあり、思わぬ苦戦を強いられた。鬼木達監督は「攻撃のところでの中と外の使い分け」を課題に挙げており、今節は攻撃面での整備を行って臨む一戦となる。

 3連戦のため、メンバーの入れ替えはあるはず。ただ徐々にケガ人が目立っているは懸念材料。1週間前の第17節・浦和レッズ戦でふくらはぎの違和感で途中交代したMF大島僚太は前節を欠場。今節も出場の可否は不明だ。一方、浦和戦をコンディション不良でベンチ外だったMF三笘薫は前節でベンチ入りし、後半から出場。ただ、動きには精彩を欠く場面もあり、万全とは言いがたい出来だった。連戦によるコンディションのバラつきがある中で、どういうメンバー編成を行うのか注目だ。

文:いしかわごう

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