[写真]=J.LEAGUE、金田慎平
■セレッソ大阪 本拠地での相性は抜群。大敗した前回対戦の雪辱なるか
【プラス材料】
敵地で行われた前節のベガルタ仙台戦に3-2で勝利。第17節の鹿島アントラーズ戦、第18節のFC東京戦と連敗を喫していたが、「2」で止めることに成功した。首位・川崎フロンターレに独走を許さないためにも、前節の勝利は重要だった。
その仙台戦は前半終了間際にFWブルーノ・メンデスの得点で先制しながら、後半の早い時間帯に逆転を許している。しかし、終盤に畳みかけてDFマテイ・ヨニッチとMF清武弘嗣のゴールで試合をひっくり返した。今季は攻撃面での粘り強さが際立っている。
本拠地『ヤンマースタジアム長居』での川崎F戦は相性が良い。対戦成績は4勝3分1敗と、大きく勝ち越している。2017年からは3年連続で勝利しており、その勢いに乗って前回対戦の大敗を払拭したい。
【マイナス材料】
川崎Fとの前回対戦は2-5と大敗。先制したもののセットプレーとPKで前半のうちに逆転を許し、後半には猛攻を受けた。前回対戦を教訓に、自陣ゴール近くでセットプレーを与えず、守備から試合に入る必要がある。
3位・FC東京との勝ち点差はわずか「1」。消化試合数に違いがあるとはいえ、今節の結果次第で3位転落もあり得る。『ヤンマースタジアム長居』で何としても勝利をつかみたい。
鹿島戦(1●2)、FC東京戦(0●2)、仙台戦(3○2)と3試合連続で複数失点を喫している。セレッソ大阪は守備の堅さが売りのチーム。今節はリーグトップの攻撃力を持つ川崎Fとの対戦だけに、守備を修正して試合に臨みたいところだ。
文:totoONE編集部
■川崎フロンターレ リーグ随一の得点力で苦手の『ヤンマー』攻略を目指す
【プラス材料】
チームは7連勝中と好調を維持。爆発的な得点力がフォーカスされがちなチームだが、前節・湘南ベルマーレ戦は1-0の完封勝利を飾った。18失点はリーグ最少失点となり、守備の堅さもリーグトップに躍り出ている。2位・セレッソ大阪との一戦は我慢比べになることも予想できる。守備陣の踏ん張りも勝敗のカギを握りそうだ。
週明けのトレーニングでは、直近の2試合を欠場していたMF大島僚太が別メニューで調整。コンディション次第では、この大一番で復帰する可能性もあり、期待がかかる。
首位として敵地に乗り込む直接対決に向けて、FW小林悠は力を込めた。「34分の1とは思わない。特別な試合になる。そのための覚悟だったり、準備をしたいと思ってます」。大一番を総力戦で勝ちにいく。
【マイナス材料】
ここ2試合は1点差の勝利が続き、これまでと比べると決定機も多くはなかった。前節・湘南戦終了後のDF谷口彰悟は「遊びのパスなのか、勝負しにいくのか、そこの判断が今日はバラバラだった」と攻撃面での反省点を指摘。鬼木達監督も同様で、「相手を食いつかせているのか、自分たちが受けてしまっているのか。ちょっとしたメンタルの差だと思う」と仕掛けの課題を指定している。1週間の準備がある中で、攻撃面の連係をどれだけ改善できているのか。
鬼木体制になってから『ヤンマースタジアム長居』で勝利したことがなく、過去3戦は全敗。鬼門になりつつあるだけに、勝てばチームにとって大きな自信になる。優勝がグッと近づくのは間違いない。
文:いしかわごう