[写真]=金田慎平、J.LEAGUE
■川崎フロンターレ 無得点に終わったミッドウィークの鬱憤を晴らせるか
【プラス材料】
前節はセレッソ大阪との天王山を制してリーグ戦は8連勝。優勝に大きく近づく直接対決を制した。この独走を維持するためにも、さらに勝ち続けていくことが必須となる。
直近のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝は無得点に終わっただけに、リーグ戦では再び得点力を発揮したいところ。期待がかかるのはやはりFW小林悠とFWレアンドロ・ダミアン、そしてMF三笘薫など得点ランキング上位に名を連ねている攻撃陣だ。前回のベガルタ仙台戦は途中交代で入った三笘と小林が試合の流れを変え、2点差を逆転する働きを見せた。スタメンでもベンチでも高い得点力を発揮している彼らが、この試合ではどのタイミングで出てくるのか。攻撃陣の組み合わせと交代策には注目だろう。
【マイナス材料】
ミッドウィークのルヴァンカップ準決勝はFC東京に0-2で敗戦。三冠という目標を意識していただけに、チームにとってはダメージが大きい負けになった。試合後、DF登里享平は喪失感を口にしながらも、次を見据えた。「タイトル逃したことも負けたことも、正直、とても悔しい。ただ、すぐに試合がくるので、すぐに切り替えないといけない」。
中2日で行われる連戦の3試合目ということもあり、疲労を考慮して先発メンバーを入れ替える可能性はありそうだ。コンディション次第では、出番が巡ってこなかったメンバーにチャンスが与えられそうなタイミングかもしれない。
ホームである『等々力陸上競技場』での一戦になることもあり、「ひとつは気持ちのところ。それが伝わるゲームがしたい」と鬼木達監督は力を込めた。シーズン2度目のリーグ戦9連勝を目指す。
文:いしかわごう
■ベガルタ仙台 体力面での優位を生かすことができればサプライズの可能性も
【プラス材料】
前節の北海道コンサドーレ札幌戦に引き分け、ようやく連敗がストップ。2点差を追いつかれて勝てなかったものの、なんとか勝ち点をもぎ取れたのは最近の流れを考えれば安心材料になり得る。
その札幌戦で今季最多の3得点を記録できたこともプラスだ。特にFWアレクサンドレ・ゲデスは後半の立ち上がりに立て続けにゴールを決め、来日後初の1試合2得点をマーク。点取り屋として調子を上げてこの試合に臨めるのは心強い。
あとは日程面が味方となるか。対戦相手の川崎フロンターレが水曜日にJリーグYBCルヴァンカップ準決勝を戦ったのに対し、ベガルタ仙台は1週間の準備期間がある。なんとか体力面での優位を生かしたいところだ。
【マイナス材料】
向かうところ敵なしの川崎Fと対戦すること自体が、マイナス材料のようなものだ。仙台は川崎F相手にリーグ戦では2013年以来勝てておらず、公式戦でも最後に勝ったのは2017年のルヴァンカップ準決勝1stレグまで遡る。また、今回の会場『等々力陸上競技場』で勝ったのは2011年の一度だけ。実力差、相性ともに不利なことに加え、10戦連続勝ちなしの3試合連続3失点という不調な状態で戦うのは実に厳しい。
加えて、ケガ人がなかなか減らない。前節の札幌戦でMFイサック・クエンカが戻ってきたものの、入れ替わるようにFWジャーメイン良とMF兵藤慎剛の長期離脱が発表された。なかなかベストメンバーが組めない状況で強敵相手のアウェイゲームに向かわなければならないことも不安材料だ。
文:totoONE編集部