[写真]=清原茂樹、金田慎平
■浦和レッズ 相性の良さを生かし、不名誉な記録に終止符を打てるか
【プラス材料】
前節の柏レイソル戦は1-1の引き分けに終わった。そこから中3日でのホームゲームになるという点で厳しい面はあるが、それ以上に柏戦の内容には希望の見えた部分が大きい。
前線の選手たちが決定的なチャンスでことごとくシュートをミスした結果として1得点ではあったものの、20本を超えるシュートを放って攻撃が機能したのは今季の中でも出色の内容だった。
ベガルタ仙台とはJリーグYBCルヴァンカップを含め、今季2戦2勝と相性も良い。ここ2カ月ほどの中では明確に試合前から勝利が期待される状況が整っているゲームを迎えると言えるだろう。
日程面を考慮すれば、ボランチコンビは入れ替わる可能性が十分にある。攻撃陣は前回の柏戦での良いイメージを維持するためにも、大きく変更しないことが予想される。
【マイナス材料】
マイナス材料は、攻撃的な改善はあくまでも前節の柏戦1試合で見られたものだということ。何よりも、その前に攻撃力・得点力不足に苦しみ続けてきたチームであるという事実は消せない。
最大の不安要素はこの試合がホームゲームであること。何と言っても、ホームゲーム4連敗中であり、今季リーグ戦は3勝3分6敗と勝率がわずか25パーセント。この成績では不安要素という言い方をせざるを得ないだろう。
また、プラス材料で記載した要素の裏返しで、中3日という日程の中で攻撃陣に選手の入れ替えが必要となった時、柏戦で見せたようなコンビネーションと崩しを維持できるかも未知数だ。
文:totoONE編集部
■ベガルタ仙台 現状を打開するために。鬼門での勝ち点獲得に挑む
【プラス材料】
プラス材料を見つけにくい状況が続いている。
前節の横浜FC戦は相手に終始ボールを支配される試合内容だったが、それでも無失点に抑えることができたのはプラス材料と言えるかもしれない。クリーンシートは8月15日の第10節・清水エスパルス戦以来のことで、これからに向けて自信にすることが望まれる。また、調子がなかなか上向かない状況でも辛うじて勝ち点1を守ることができたことも、プラスに捉えられる要素だ。
MFイサック・クエンカに続いて、MF松下佳貴が長期離脱からピッチに戻ってきたことも明るい話題だ。パスセンスに優れる背番号8が復帰することによって、攻撃のバリエーションは増える。
【マイナス材料】
マイナス材料が減らない。リーグ戦の連続未勝利は、前節の結果により12試合に及んでいる。また、ホームゲームは今季開幕から10試合勝利がなく、内容も悪かった。ベガルタ仙台はダメージが深いままでアウェイ連戦に向かう厳しい状況にある。
加えて、今節の相手である浦和レッズとの相性の悪さも不安に拍車をかける。2014年のリーグ戦を最後に、公式戦で浦和に勝利したことがない。今季の第3節で対戦した際も1-2で敗れている。
しかも、試合会場である『埼玉スタジアム2002』は鬼門と言える場所で、過去の公式戦において同会場ではただの一度も勝ったことがない。2014年には0-4、2017年には0-7と大敗を喫したこともあり、引き分けることすら難しいスタジアムだ。
文:totoONE編集部