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【川崎FvsFC東京プレビュー】今季公式戦は1勝1敗…シーズン3度目の“多摩川クラシコ”を制するのは!?

2020.10.30

[写真]=金田慎平、兼子愼一郎

川崎フロンターレ タイトルへの挑戦権を失った本拠地で前回のリベンジ狙う

【プラス材料】
 約2週間のインターバルを経ての再開となる。前節は名古屋グランパスに3-0で勝利を収めた。チームはJ1新記録となる11連勝を達成し、残りは10試合。優勝に向けたカウントダウンも始まりつつある。

 この期間は連休によるオフを挟みながら、トレーニングでは攻守両面でさらなる質の向上に着手した。「もう一度、ひとつひとつのクオリティのベースを上げていくところ。技術的な向上であったり、当たり前のことを高いレベルでやることを追い求めています」とDF谷口彰悟は振り返る。JリーグYBCルヴァンカップ準決勝での悔しい敗戦がある相手だけに、チームとしても高い士気で臨む一戦となる。

 なお、試合当日はMF中村憲剛の40歳の誕生日。前節2アシストを記録したバンディエラは、バースデーゴールで勝利に花を添えられるか。

【マイナス材料】
 前節の名古屋戦は3ゴールを奪ったものの、いずれもセットプレーによるもの。相手の守備ブロックを崩しきるという意味では、課題も残った。今節戦うFC東京は、ルヴァンカップ準決勝での対戦で守備ブロックを攻略しきれなかった相手。

 リベンジの思いを口にするのはMF田中碧だ。「前回の対戦でできなかったことを練習できているので、どうやって崩すか共有できればと思っています。前回もチャンスはゼロだったわけではない。質の部分や意識の部分で点は取れると思います」。

 不安要素があるとすれば、約2週間のインターバルによる選手個々の試合勘の部分か。先制点を奪われると厄介な相手なだけに、とりわけゲームの入りには細心の注意を払う必要があるだろう。立ち上がりから集中して臨みたい。

文:いしかわごう

FC東京 好調のアウェイ戦で連敗ストップへ。ダービーマッチ連勝なるか

【プラス材料】
 今季は25試合を消化するまで一度も連敗がなかったが、ここに来て初の3連敗を喫し、大きなプラス要素は見つけにくい。ただ、敗れた3試合はいずれもチャンスを多く作っていた。長谷川健太監督は「悲観するゲーム内容ではなかった。ディテールにこだわり、攻守のすり合わせをすることで、この状況をなんとか変えたい」と前を向く。

 MFレアンドロが28日の第30節・柏レイソル戦で3試合の出場停止から復帰。今節はMFアルトゥール・シルバの出場停止も明け、スタメンの選択肢は広がる。彼らの退場や欠場はチームに大きなマイナスを与えただけに奮起を期待したいところだ。

 今季アウェイゲームの成績は7勝5分2敗。また、JリーグYBCルヴァンカップ準決勝も敵地『等々力陸上競技場』で川崎フロンターレを下した。その再来となるかが注目される一戦のため、アウェイでの好データをプラスとしたい。

【マイナス材料】
 ここ3試合でのゴールは第30節・柏戦でMFアダイウトンが挙げた1点のみ。3試合とも相手を上回るシュート数を放ちながら、その質が足りず、得点力不足にあえいでいる。

 チームの好調時は守備からリズムを作り、迫力のある速攻からゴールを重ねていたが、過密日程で体力面の厳しさや集中力を保つ難しさに直面。その理由もあり、現状は速攻一辺倒ではなく、奪った後のボールを大事につなぎ、チャンスを作ることにもチャレンジしている。その中でミスが出て、失点に直結していることは気がかり。流れの良い時に決めきれず、一度悪い流れに陥ると立て直しができないこともマイナス材料だ。

 首位を走る川崎Fを相手に、チーム全体で以前のような粘り強さ、攻守のバランスを取り戻せなければ、防戦一方になるおそれもある。

文:totoONE編集部

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