計13人陽性の柏レイソル、瀧川社長が会見…今後の活動は「検査結果を踏まえて判断」

　柏レイソルは4日、新たに選手2名とチームスタッフ8名に新型コロナウイルス陽性反応が確認されたことを受け、瀧川龍一郎社長がオンライン会見を行った。

　柏は2日にトップチームの選手1名に新型コロナウイルス陽性反応が出たことを発表し、3日にはネルシーニョ監督とチームスタッフ1名の陽性も判明。さらに4日に新たに選手とチームスタッフの計10名に陽性反応が確認され、計13名の陽性者が出ている。なお、ネルシーニョ監督は念の為に入院しているが、体調に問題はないという。

　瀧川社長は会見で、「保健所からクラスター認定することになると言われていて、おそらく明日発表されると思う」と明し、「まずは陽性者や濃厚接触者を特定し、感染拡大を防ぎ、感染者の回復が第一。慎重に検討、対策をしていきたい」とコメント。感染源や経路についてはまだ特定できていないが、「保健所からは対策はしっかりできていると言われている。スタッフの部屋がやや狭いということは、ひとつの理由の可能性として挙げられているが、断定はできない」と話した。

　今後の活動については、「（保健所と）活動休止について話しているが、そういった指導や要請は基本的に無いと確認しています。明日以降、保健所の協力の上で濃厚接触者の特定を進め、隔離しながら、運営できる範疇かを明日の結果を踏まえて判断したい」と話した。翌5日には選手や全スタッフなどがPCR検査を行う予定で、「感染経路が特定できていないので、増える可能性もある。明日、明後日の活動は厳しいと覚悟はしている」と語った。

　柏は中断期間中に対外試合をしないなどの予防対策をしてきたが、感染拡大が発生した。瀧川社長は最後に改めて次のようにコメントした。「陽性者が出ている状況で難しい言葉選びになりますが、最大限対策をしてきました。スタッフを含めて努力してもらっているし、選手たちも一生懸命に従ってくれた。ここからさらに対策強化をするにはどうするか、知恵を絞らないといけない。まずは感染者の回復と封じ込め。そして今後の調査も含めて改善点を探っていくことになる。周りの状況を見ながら、判断していきます」