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ルヴァン杯決勝の日程決定理由を村井チェアマンが説明 来季の開幕時期にも言及

2020.11.12

マスク姿で会見に出席した村井チェアマン

 Jリーグは12日、延期となっていた2020JリーグYBCルヴァンカップ決勝の柏レイソルFC東京戦を2021年1月4日(月)に国立競技場で開催することを発表。それに伴い、Jリーグはオンライン会見を実施。村井満チェアマン、原博実副理事長が出席し、決定の経緯などを説明した。

 当初は7日に開催が予定されていたが、柏に複数の新型コロナ陽性者と濃厚接触者が出たため、3日に延期を決定。年明けまでを含めて、代替開催日の調整が続いた。村井チェアマンは「もともと、チケットを買っていただき、足を運んでいただける方が2万4000名ほどいました。その方々が再度、年末年始というタイミングの中で足を運んでいただくために、なるべく早く日程を決めたかった」と、早期決定の理由を説明。

 Jリーグは2020年、コロナ禍の中、過密日程で進行。FC東京はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の残り試合がカタールでの集中開催となったため、リーグ戦は早めに消化しつつ、11月24日からのACLに向けて2チーム編成となる。決勝まで進出した場合は12月19日の明治安田生命J1リーグ最終節と同日開催となり、さらにリーグ戦で2位以内に入ると、天皇杯準決勝(12月27日)からの参加も決まるため、年内のスケジュールが埋まる。FC東京の状況については次のように説明している。

「11月18日のリーグ戦を最後に、ACL出場組はカタールへ向かいます。そこから中2日で12月3日までこなす。12月12日と19日は通常のリーグ戦が入っているので、2チーム体制で戦うことをご了解いただきました。大変困難なことですが、12月19日に全体のスケジュールを消化することに重きを置いたシーズンであり、努力を重ねていただいています。さらに、J1で2位以内に入ると天皇杯準決勝から参加となります。2位以内の可能性がありますし、ACLのグループステージ終了後もトーナメントを勝ち抜くことを期待しています。天皇杯で決勝(1月1日)に行く可能性もありますし、現在は海外から帰国者は2週間の自主隔離があります。緩和交渉はしていますが、厳格に課せられていることでもあるので、淡い期待を抱いてスケジュールを埋めることはリスキーだと考えています。19日の最終節の成績で天皇杯出場クラブが決まるので、19日以降に試合を入れることは競技の統一性としても難しい。横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸含め、難しい状況の中で戦ってくれています。そこでルヴァンカップを入れるとすると、1月4日しかない。ACL敗退や3位以下となった場合は年内開催も…、ということもできますが、そうなると日程の決定が遅れます。2万4000人の方に我々の都合で決定を引っ張ることは申し訳ない。年内と年明けの2段構えもできなくないですが、お客様への配慮と、確実に試合ができる日時として、両クラブに同意いただきました」

 また、柏は17日までチーム全体での活動を停止し、18日から再開予定となるが、順調に進んだ場合でも3日後の21日にサガン鳥栖戦を控える。柏側に対する考えとしても、「クラブ事情を考えますとコンディションの不安やリスクもあります。代替日程含めて検討しましたが、スタジアム確保や、日程を鑑みてずらせませんでした。試合開催条件は14名以上そろえば実施とすでに決めているので、それに基づいて21日の試合を認めていただきました。(FC東京同様)12月19日以降に試合を入れると、最終順位に影響もあります。例えば柏と対戦相手の鳥栖が、今季の34試合すべてを消化しないことも考えましが、選手個人で考えれば成績や出場給、勝利給、大切な記録も残ります。最後までやれることができるなら、やろうと決めました。リーグ戦、ACLの観点、確実に実施すること、ファン・サポーターの観点から決めさせていただきました」と説明している。

 1月4日がシーズン最終戦となるが、選手契約については「クラブ管理となるので、まずは各クラブの対応に委ねています」と話し、来季のシーズン運営については、「開幕日はこれから確定させていきます。(FIFAから厳守を求められる)2週間のオフィシャルレストを最低でも取ってから始動になるので、それを考慮して開幕日程を確定します」と述べた。

 また、原副理事長からも、「会見前に担当者で日程の打ち合わせをしました。AFC(アジアサッカー連盟)でも来年のACLを議論しています。これまでのようにミッドウィークで国を行ったり来たりすることは難しいだろうという報告が出ていると聞いています。来季のACL開幕が遅れるという情報もあり、近々決まるという話もあります。当初はこれまで同様、2月上旬にプレーオフがあることを想定をしていましたが、開幕が遅れそうなので、それに伴い、後ろに下げる可能性も考えています」「(今季を進めていく中での来季への課題として)余裕を持ったカレンダーを作りながら、進めることが大事だと思いました。ただ、来年は降格があります。カレンダー作りはなかなか大変。いろいろなことと想定して、陽性者や濃厚接触者などが出たときにどうするか含め、シミュレーションを広くすることが教訓です。ACLの日程が早く決まれば、(カレンダー上の)対策も早く打てると思います」と、来季のカレンダーについて言及している。

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