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【J1展望】今季の目標値は総得点「60」…悲願のリーグ王者奪取に向けて、“長谷川トーキョー”は前進を続ける|FC東京

2021.02.23

ルヴァン杯は制した。次の目標は、リーグ制覇だ [写真]=Getty Images

 今シーズンこそは――。悲願のリーグ王者奪取に向けて、“長谷川トーキョー”は準備を着々と進めている。11年ぶり3度目の優勝となった1月4日のルヴァン杯決勝後、チームは約3週間のオフを挟んで同月25日に始動。翌26日には、恒例の沖縄キャンプをスタートさせた。同キャンプでは、練習試合を3試合実施。長谷川健太監督は「練習試合の結果は芳しくないですが、それ以外はスケジュール的に濃くやれている」としたうえで「新加入選手の融合だけでなく、外国籍選手も自主隔離から1月末に合流して順調にきている。ケガ人も復帰し、コンディションは上がっています」と、手応えを口にした。

 指揮官は昨シーズン、就任3年目の目玉として新布陣を導入した。それまでの4-4-2から、攻撃力アップを掲げて4-3-3に挑戦。ただし、結果的にはシーズンをとおして47得点に終わり、目標の55得点には届かないどころか、2019シーズンの46得点から1ゴールしか積み上げられなかった。しかも、失点は29から42に増え、数字だけを見れば“失敗”だったようにも取れる。だが、室屋成と橋本拳人という日本代表クラスの選手がシーズン途中で移籍し、序盤には永井謙佑、最終盤にはディエゴ・オリヴェイラが負傷の影響で不在だったことはエクスキューズとなるだろう。決して、新チャレンジが“失敗”に終わったわけではなく、むしろ様々な経験を積んだことでチームとしての輪郭がはっきりしてきた。長谷川監督は就任4年目の今シーズンも、中盤が逆三角形になる4-3-3の継続を宣言している。

「昨シーズンは新システムに慣れる必要があり、中盤から前は形が変わったことでチームとしても個人としても動き方や連係を合わせないといけない部分が多かった。今シーズンは1年間戦ったことで動き方や個人の特長、適正などを理解できました。新加入選手の特長やチームとしての戦い方を落とし込む作業は必要ですが、全員がある程度は共通理解を持ってスタートできています」

 リーグ制覇を目指し、今シーズンはチーム総得点の目標値を「60」に設定した。昨シーズンのタイトな日程の中でリーグとルヴァン杯、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦い抜いた積み上げ、森重真人のアンカー起用など新オプションの増加を含めて、チームは総得点「60」を達成するだけのチーム力を蓄えている。

「ひとつタイトルを獲ると、他のタイトルが近寄ってくる。何でもいいから、3大タイトルを獲りたいと思っていました」。就任後初タイトルを獲得したルヴァン杯決勝後に、長谷川監督は真剣な眼差しで話した。最大級の歓喜を掴み取るために成熟した“青赤軍団”の、勝負のシーズンが始まる。

【KEY PLAYER】21 青木拓矢

“潤滑油”としての役割を求められる、新戦力の青木 [写真]=J.LEAGUE

 リーグ王者に輝くためには、攻撃面の迫力とともに堅い守備の構築も必須だ。

 そこで重要なのが、逆三角形となる3枚の中盤。青木拓矢は最終ラインの前でフィルター役となるだけでなく、攻撃時にはパスの起点として機能するなど、まさに“潤滑油”としてチームのバランスを取り続けるアンカーポジションでの起用が有力視されている。豊富な運動量に加え、様々なタスクが科せられるポジションだが、J1通算289試合出場と長く第一線で戦い続け、2017年のACL優勝など豊富な経験を持つ男はピタッとハマるはずだ。

 昨シーズンにチームはルヴァン杯で優勝したが、リーグ戦では2019シーズンの2位から6位に後退。苦戦を強いられた要因のひとつに、日本代表クラスの選手の流出が挙げられる。高い能力を存分に発揮し、アンカーとしてチームを支えていた橋本が7月にロシア1部FCロストフに移籍。大黒柱がいなくなったことでチームは安定感を失い、再構築まで時間を要した。そこで、クラブは最終ラインの前で防波堤となれる守備能力に長けた人材として青木に白羽の矢を立てて正式オファー。補強ポイントに一致する人材の獲得へと繋げた。

 青木は新体制発表会見で「堅守速攻のイメージがあり、自分がプレーしている映像も想像がつきやすかった。自分はバランスを考えた上で、守備にも攻撃にもどちらにも関わっていくことができます。縦パスやロングフィードも見てほしいですね」と話した。キャンプでは3日のジェフユナイテッド千葉戦、7日の京都サンガF.C.戦で中盤の一角として出場し、実力の片鱗を見せている。

 既に、準備は万端。浦和レッズの赤いユニフォームを脱ぎ“青赤”のユニフォームに袖をとおしたベテランが、チームを頂点に引き上げる。

文=古田土恵介

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