今季のJ2では、ぜひ彼らに注目してみよう [写真]=J.LEAGUE
2月27日、今年もJ1昇格2枠を懸けた熱い戦いが幕を開ける――。
毎週火曜日21時からサッカーキング公式YouTubeで配信中の『週刊J2』でMCを務める編集部みっしーが、今シーズンのJ2で注目すべき5選手をピックアップした。
國分伸太郎
生年月日:1994年8月31日(26歳)
身長・体重:172cm/66kg
出身地:岡山県
所属クラブ:モンテディオ山形
背番号:25
経歴:大分トリニータ→ギラヴァンツ北九州→モンテディオ山形
昨シーズンのJ2で旋風を巻き起こしたギラヴァンツ北九州のまさに“心臓”。加藤弘堅(現・東京ヴェルディ)が最終ラインに下がってボールを捌き、國分伸太郎は全体のバランスを見ながらゲームをコントロールする。攻撃的なスタイルを貫くことができた理由として、加藤&國分の存在が挙げられるだろう。
今度は“山形の心臓”になるべく、人生初の東北へ。中村駿の湘南ベルマーレ移籍は痛手だが、その穴を埋めるという意味では完璧な補強と言っていい。石丸清隆監督の志向するサッカーは着実に浸透しており、今シーズンのモンテディオ山形は序盤戦から昇格争いを演じるはずだ。昨シーズンに続き、チームを象徴する存在になり得るだろう。
松本凪生
生年月日:2001年9月4日(19歳)
身長・体重:171cm/66kg
出身地:大阪府
所属クラブ:栃木SC
背番号:41
経歴:セレッソ大阪→栃木SC
セレッソ大阪の育成組織出身で、高校2年時からJ3の舞台で経験を積んできた。19歳ながら既にJリーグ公式戦の出場数は『56』に及んでいる。昨シーズンは30試合に出場し、3得点3アシストを記録。J3を戦うC大阪U-23をけん引した。
今シーズンは中学年代から過ごしたC大阪を離れ、J2で最も特徴のあるサッカーを展開する栃木SCに育成型期限付き移籍で加入。持ち前のハードワークとボールハントは、まさしく“栃木向き”と言える。昨シーズン、栃木はストーミング戦術でJ2を席巻し、明本考浩(現・浦和レッズ)ら多数の選手が脚光を浴びた。今シーズン、そのスポットライトは松本凪生に当たるかもしれない。
中野誠也
生年月日:1995年7月23日(25歳)
身長・体重:173cm/66kg
出身地:静岡県
所属クラブ:大宮アルディージャ
背番号:27
経歴:ジュビロ磐田→ファジアーノ岡山→ジュビロ磐田→大宮アルディージャ
昇格候補と謳われながら、ケガ人続出の影響もあり、昨シーズンはまさかの15位フィニッシュ。総得点はリーグワースト6位の『43』と、大宮アルディージャは得点力不足を露呈した。
この課題を解決するため、そして今シーズンこそJ1の舞台に帰るため、ジュビロ磐田から獲得したのが中野誠也だ。裏への抜け出しとアジリティは、Jリーグでも屈指。昨シーズン更新した自己最多得点記録『8』を、今シーズンも再び更新できるだろうか。クラブ公式Twitterで発表しているレプリカユニフォーム売上ランキングでは、販売初日から1位をマーク。“大宮のエース”襲名へ、サポーターからの期待は大きい。
三平和司
生年月日:1988年1月13日(33歳)
身長・体重:175cm/68kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:ヴァンフォーレ甲府
背番号:9
経歴:湘南ベルマーレ→大分トリニータ→京都サンガF.C.→大分トリニータ→ヴァンフォーレ甲府
2012年、2016年、2018年とキャリアでは三度の2桁得点を記録し、そのすべてのシーズンでチームを昇格に導くというジンクスを持つ。三平和司は計8季在籍した大分トリニータに別れを告げ、今度はヴァンフォーレ甲府をJ1に押し上げるというミッションに挑む。
加入早々、伊藤彰監督とウェリントンコーチを見間違えるという強烈過ぎる爪痕を残し、早速甲府ファンのハートを掴んだ。以降も精力的に活動を続け、ついには『#公式がさんぺーに追いつけない』というハッシュタグも誕生。ピッチ内ではその高い得点感覚を、ピッチ外ではその明るいキャラクターを存分に発揮し、今シーズンの甲府をけん引していくことだろう。
松田天馬
生年月日:1995年6月11日(25歳)
身長・体重:164cm/63kg
出身地:熊本県
所属クラブ:京都サンガF.C.
背番号:4
経歴:湘南ベルマーレ→京都サンガF.C.
「この舞台での途中出場途中交代は、めちゃくちゃ恥ずかしいと思う。ただ、ここは終わりじゃなく通過点(曺貴裁監督)」。湘南が栄冠を勝ち取った2018年のルヴァン杯、松田天馬は一人悔しい思いを抱いていた。目を見張るのは、2018年以降の成績だ。2019年は中盤を主戦場に32試合、昨シーズンは最前線でも奮闘を続け自己最多33試合に出場。目に見える数値で自己ベストを更新し続け、湘南に欠かせない存在へと成長した。
プロ入り後初の移籍、選んだ新天地は曺監督が率いる京都だ。かつての師からは早速主将に任命されている。“新生サンガ”を引っ張る存在として、フル稼働が期待される。
文=三島大輔
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By 三島大輔
サッカーキング編集部