2021シーズンは“神奈川ダービー”で金J開幕 [写真]=金田慎平
2021明治安田生命J1リーグが26日に開幕し、昨季王者の川崎フロンターレと昨季9位の横浜F・マリノスが対戦した。
4-3-3のフォーメーションで試合に入った川崎Fは、圧倒的な強さで2冠を達成したメンバーがベースに、新加入のジョアン・シミッチがアンカーで先発起用となった。一方、攻撃時に3-4-3、守備時にティーラトンが左サイドバックに入る4-2-3-1の可変システムを採用した横浜FMは、高卒ルーキーの樺山諒乃介が左ウイングで先発出場を果たした。
昨年に引き続き、4年連続で平日金曜日にJリーグが開幕した。試合は立ち上がりから川崎Fが優位に進める。川崎Fは12分、ハーフウェーライン付近で相手のパスをカットして素早く前につけると、エリア内で相手をかわした三笘薫がフィニッシュに持ち込んだが、飛び出した相手GKオビ・パウエル・オビンナに防がれた。それでも21分、鮮やかな崩しで先制点を獲得する。右サイドに流れた脇坂泰斗が浮き球で右ポストの手前に流し込むと、後方から飛び込んだ山根視来はダイレクトのヒールパスでゴール前に落とす。これに家長昭博が左足のダイレクトボレーで合わせて突き刺した。
先制した川崎Fは、その後も試合の主導権を握って2点目をうかがう。33分、三笘のスルーパスに抜け出したL・ダミアンが折り返し、ゴール前の家長がフリーで合わせたが、枠の上へと外してしまう。38分にはエリアの外から田中碧がミドルシュートを狙ったが、縦回転のかかった鋭いシュートは相手GKオビに防がれる。
すると43分、川崎Fが追加点を獲得する。L・ダミアンとのパス交換で右サイドを抜け出した田中がゴール前に高速のクロスを送ると、飛び込んだ家長が頭で押し込んだ。2点を追う展開となった横浜FMは47分、天野純が左コーナーキックからハイボールを供給すると、競り勝ったオナイウ阿道がヘディング。シュートは枠を捉えていたが、相手GKチョン・ソンリョンのファインセーブに阻まれた。試合は川崎Fの2点リードで折り返した。
ハーフタイムに2枚替えを行った横浜FMは後半、ベースの布陣を4-4-2に変え、敵陣でボールを握る時間が増える。しかし、川崎Fは寄せの早さで相手に余裕を与えず、横浜FMが攻めあぐねる展開が続く。そんななか迎えた63分、横浜FMがカウンターで決定機を迎える。途中投入の前田大然が田中に対するしつこい守備でボールを奪い取ると、こぼれ球を拾ったオナイウがハーフウェーライン付近からファイナルサードまで一気に運ぶ。ペナルティエリアの手前で右足を振り抜いたが、強烈なシュートは左のポストに阻まれた。
相手の時間帯を耐えた川崎Fは、70分頃から再び敵陣での時間が増え始める。川崎Fは80分、ハイプレスから深い位置でボールを奪って速攻を展開。三笘がドリブルで中央に切り込み、ラストパスを受けた家長がエリアの右から右足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えられなかった。
試合は川崎Fが2点のリードを守り切ったまま終了。川崎Fの次戦は3日に行われ、J1リーグ第11節としてホームでセレッソ大阪と対戦する。横浜FMは同日にJリーグYBCルヴァンカップでベガルタ仙台と戦い、7日のJ1リーグ第2節でサンフレッチェ広島をホームに迎える。
【得点者】
1-0 21分 家長昭博(川崎F)
2-0 43分 家長昭博(川崎F)
【スターティングメンバー】
川崎F(4-3-3)
チョン・ソンリョン;山根視来、ジェジエウ、谷口彰悟、旗手怜央;ジョアン・シミッチ(64分 橘田健人)、田中碧、脇坂泰斗(76分 車屋紳太郎)、家長昭博(88分 知念慶)、レアンドロ・ダミアン(76分 小林悠)、三笘薫(88分 長谷川竜也)
横浜FM(3-4-3)
オビ・パウエル・オビンナ:岩田智輝(73分 松原健)、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔;ティーラトン(73分 高野遼)、扇原貴宏(46分 水沼宏太)、天野純、和田拓也(88分 渡辺皓太):仲川輝人、オナイウ阿道、樺山諒乃介(46分 前田大然)
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By サッカーキング編集部
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