[写真]=金田慎平、兼子愼一郎
■横浜FC 連敗脱出のカギは立ち上がりの守備と先制点
【プラス材料】
開幕3連敗となっているが、内容が決して悪いわけではない。開幕節の北海道コンサドーレ札幌戦こそ策に溺れて自分たちの戦い方を見失ってしまった感はあったが、第2節の大分トリニータ戦と前節の浦和レッズ戦は内容では主導権を握る時間帯も多く、シュート数でも上回っている。早く内容を結果に結びつけたい。
水曜日の浦和戦こそ無得点に終わったが、それまでの公式戦3試合すべてでゴールネットを揺らしており、得点は挙げられている。さらに、そのうち2得点がFWの得点と、ゴールの感触はチームにある。
J1経験の浅いチームながらも、ここまで多くの選手を起用してJ1のレベルをチーム全体で肌で感じられている。どのポジションでも複数のレギュラー候補がいるだけに、その都度ベストメンバーをチョイスして戦っていきたい。
【マイナス材料】
まず目につくのは、リーグ戦3連敗という結果。同じく3連敗スタートとなった湘南ベルマーレを得失点差で下回っており、順位表の一番下にいることは事実である。早く勝ち点3、最低でも勝ち点1を積み上げて最下位からの脱出を図りたいところだ。
その3連敗の原因のひとつに挙げられるのが、何よりも3試合連続で先制点を許してしまっていること。開幕からの2試合はキックオフ直後に2失点を喫してしまい、ゲームプランが崩壊。浦和戦はPKで2失点と、失点の時間帯や仕方がともによくない。もう一度チーム全体で守備を見直していきたい。
この試合も中2日と、連戦続きのスケジュールの中でチームとして練習時間を確保して立て直しを図る期間を多く設けられないことは難しさを増長させる。試合で良い結果を得て、流れを変えたい。
文:totoONE編集部
■セレッソ大阪 相性の良さを生かして今度こそ敵地で白星をつかめるか
【プラス材料】
水曜日に開催された第3節は、ホームで清水エスパルスを相手に2-1の逆転勝利。昨季までセレッソ大阪の指揮を執っていたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が新たに就任した清水を叩き、開幕節以来の白星をつかんだことは勢いや自信を膨らませたという点で大きな価値がある。
その試合では、MF清武弘嗣が今季初ゴールとなる決勝弾を決めた。背番号10を背負う大黒柱に得点が生まれたことは明るい材料だ。そのゴールをクロスからお膳立てした右サイドのMF坂元達裕は、早くもアシスト数を「3」に伸ばしている。ここまでの4試合すべてで複数得点を挙げているチームにあって、清武と坂元、両サイドを担う2人が好調な点は心強い。
敵地での横浜FC戦は、J2時代を含め過去9戦して無敗(4勝5分)。相性の良さも追い風にして、今季初の連勝を飾りたい。
【マイナス材料】
今季のアウェイゲーム、前倒し開催の第11節・川崎フロンターレ戦と第2節・FC東京戦はいずれも2度リードしながら守りきれず2-3の逆転負け。リードした展開での試合運びは明確な課題だ。MF原川力は「どう守るか、意識を統一する必要がある」と口にしており、ピッチに立つ11人がより意志疎通を図りながら戦っていきたい。
また、単純なミスが失点につながっているのも気になるところ。清水戦ではパスミスから、FC東京戦ではGKのトラップミスからゴールネットを揺らされている。これもチームコンセプトが定まっていないことが影響しているはず。判断の迷いや選手間の呼吸が合わないといった大きな課題はいち早く解消したい。
開幕から7連戦の5試合目。主力を固定して戦っているが、その代償として疲労蓄積の不安は拭いきれない。そういった意味でも先制して試合を優位に運びたい。
文:totoONE編集部