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【徳島vs横浜FCプレビュー】いまだリーグ戦での白星がない2チームが激突…通算対戦成績では横浜FCが有利

2021.03.20

[写真]=金田慎平

徳島ヴォルティス エース垣田&攻守で存在感見せる藤田の活躍に期待

【プラス材料】
 対等に組み合える相手にはボール保持率を高められており、相手の攻撃時間を減少させながら体力も奪えている。また、要所で入る縦パスのスイッチから好機創出につながる形までは作り出せている。そして、一次攻撃の終了後にも切り替えの早さを戦術の核に置いており、即時奪回からショートカウンターなどの二次攻撃につなげられている場面もある。

 昨季17得点を挙げてチームトップスコアラーとなったFW垣田裕暉が今季も変わらず好調。カテゴリーの変化がどう影響するか不明だったが、すでに2得点を挙げるなど成長曲線を描いている。また、ペナルティエリア内での落ち着きは昨季よりも向上中だ。

 MF藤田譲瑠チマのボール奪取能力が高く、それでいて守備専門ではなくパスのつけ所も良い。攻守において存在感を示している。

【マイナス材料】
 JリーグYBCルヴァンカップも含めて6試合未勝利。第3節の川崎フロンターレ戦(0●2)は手も足も出ずの完敗だったが、相応に組み合えている試合もある。しかしながら、いずれも勝利には結びつけられていない。それが起因し、勝ち急ぐプレーの増加で組織力が不安定になるようであれば、負のスパイラルに突入する。

 対等に組み合える相手との改善ポイントは、相手が修正を加えてきた際のリアクション。主導権を握る時間帯の多い試合でも、相手の修正に対するプレー選択が不明確で、気づけば相手のフィールドに引きずり込まれている傾向にある。

 ホームゲームでは過去2試合とも強い風の影響を受け、前後半で大きく展開が変わった。天気予報によると今週末も不安定な天候になる可能性がある。対策を準備しておく必要はあるだろう。

文:totoONE編集部

横浜FC J1昇格につながった“思い出の地”で初勝利をもぎ取れるか

【プラス材料】
 まさかの開幕5連敗となっているが、チームには立ち返るべきスタイルがある。ここ数試合は負けている影響から消極的なプレーが目につくのも事実だが、最終ラインから丁寧にボールをつないで攻撃の時間を増やしていくことが横浜FCのサッカー。今一度、良い時の状態を思い出して戦いたい。

 前節の名古屋グランパス戦も0-3での敗戦となってしまったが、開幕から続いていた前半での失点はしのいだ。その前半はチーム全体が一体感を持って戦えており、チームはバラバラになっていない。

 今節の相手・徳島ヴォルティスとは2019年にJ2で熾烈な昇格争いを繰り広げた。シーズン終盤の直接対決では今回の舞台でもある『鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム』で勝利し、そのままJ1昇格まで駆け抜けた経験がある。その“思い出の地”で今季初勝利を飾りたい。

【マイナス材料】
 ここまで5試合以上を消化したチームの中では、唯一の未勝利で最下位に沈む。その最大の原因は失点の多さ。5試合で16失点と1試合平均3失点を超え、全試合で複数失点を喫している。攻撃的なスタイルを目指しているチームだが、まずは守備の立て直しが急務だ。

 失点がかさむ一方、得点数が伸び悩んでいることも事実。1試合しか消化していないガンバ大阪を除けば、ここまで3得点はリーグワースト2位タイの少なさ。守備の改善と同時に、ゴールへの道筋も拓かないと勝利は遠い。

 開幕から連戦続きで選手を固定して戦えていないのも低迷を余儀なくされている理由のひとつ。J1の経験が浅い選手も多く、ピッチ上で問題を解決しきれないシーンも見られる。まさに、ここが踏ん張りどころ。チーム一丸となって目の前の試合に臨みたい。

文:totoONE編集部

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