[写真]=金田慎平、兼子愼一郎
■横浜F・マリノス 歯車がかみ合って連勝街道を邁進。攻守両面に隙なし
【プラス材料】
開幕からの2試合は1分1敗と勝ち星を挙げられなかったが、第3節のアビスパ福岡戦から3連勝を達成。しかも、最近の2試合はクリーンシートでの勝利と攻守がかみ合ってきた。
さらに、3月27日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ第2節のサンフレッチェ広島戦で5-0の大勝を収めた。公式戦での連勝を「4」に伸ばすと同時に、その試合ではFW仲川輝人に待望の今季初得点を含む2ゴールが生まれている。同試合では主将のMF喜田拓也が負傷から復帰して今季公式戦初出場を果たすなど、好材料が目白押しとなった。
3月21日に予定されていたガンバ大阪との第6節が中止となったため、久しぶりのリーグ戦となる。現在の勢いそのままに、リーグ戦4連勝と公式戦5連勝を目指す。
【マイナス材料】
ルヴァンカップの広島戦でFWマルコス・ジュニオールが試合開始早々に負傷交代した。長期離脱にはならない見通しだが、この一戦に間に合うかどうかは不透明。トップ下として攻撃を牽引するアタッカーが欠場となれば大きな痛手だ。その広島戦で途中出場したMF天野純にかかる期待は大きいだろう。
また、日本代表に招集されていたDF松原健は3月30日のワールドカップアジア2次予選・モンゴル戦にフル出場し、記念すべき代表初キャップを刻んだ。メンタル面での充実が見込める一方、中3日で臨むこの一戦に向けてコンディションはやや不安視される。松原が温存される場合は、DF岩田智輝が右サイドバックとして先発するだろう。
文:totoONE編集部
■湘南ベルマーレ 直近の試合で得た手応えを結果に結びつけられるか
【プラス材料】
前節のセレッソ大阪戦はスコアレスドローで決した。2-3で敗れた第5節のFC東京戦から中3日で立て直し、リーグ屈指の得点力を誇る相手をゼロに抑えて手にした勝ち点1の意味は小さくない。開幕から失点が続いていたチームにとって、リーグ戦では今季初のクリーンシートでもあった。シュート数やボール支配率でC大阪を上回り、一度ならずチャンスを作り出した攻撃もまた見逃せない。攻守において確かな手応えが感じられたゲームだった。
続くJリーグYBCルヴァンカップも横浜FCに1-0で勝利した。もちろん、相手チームの状況や試合の内容を踏まえて評価する必要がある。だが、リーグ戦からメンバーを入れ替えた中でも結果を手にした事実は、競争の活性化やチーム力のボトムアップにつながるだろう。
【マイナス材料】
前述のとおり、C大阪戦では攻守とも内容に進化が認められた。だが、引き分けにとどまり、求める勝ち点3には届かなかった。ペナルティエリアに侵入する回数やチャンスの数など攻撃の数値を見れば、課題とする得点力不足解消のための取り組みは一定の成果が表れている。それだけに、質と量をさらに高めて結果につなげたい。
開幕から続いていた連敗は「3」で止まったが、6試合で勝ち点4の16位と、厳しい状況にあることは変わりない。下位を抜け出すことはもとより、ひと桁順位に食い込むためにも、早く2勝目を挙げて上昇気流に乗りたいところだ。
今節対戦する横浜F・マリノスとの通算対戦成績は10勝3分24敗と大きく負け越している。相手のホームでも6勝1分11敗と分が悪い。
文:隈元大吾